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2024.07.09 #kintonehive Tokyo vol.19 観戦レポート!

プロ雑用です!
4月の広島から始まった2024年のkintonehiveも例年通り東京会場がラストです。これが終われば、全地区のAWARD参戦代表が決定します。ということで、今回はkintonehive Tokyo vol.19の観戦レポートをお届けします!

他の会場の様子はマガジンでまとめていますので、どんな方々が参戦していたのかは、こちらもぜひ御覧ください!


今回も自分の実況ポストを中心にまとめていきますよ!

ちなみに初めての二階席ですが、ここは実況中継に最適化でした!じつは途中まで空調の冷風がすごくて危険がやばかったですが、最初の休憩前には止めてくださったので無事に乗り切れました。スタッフの方ありがとう!

kintonehiveとは?

kintoneのユーザーが活用アイデアを共有するライブイベントです。各地区代用に選ばれたユーザーは、11月の幕張メッセで行われるサイボウズデイズのkintoneAWARDに登壇することができます。私も2019年にアソビューの事例で東京代表として登壇しています。

kintonehive東京はじまる!

東京会場は全国でも最多の7組が登壇されるため、スタートは他の地区よりも30分早い14時スタート。開場も13時からですが、早くから界隈の人々は会場近くのフードコートで名刺交換会していましたw

東京会場では当日約700人が参加されていたとのこと。二階席の後ろでは立ち見されている方もいましたので、全席満杯ということですね。ちなみに最終的に来場人数は800人を超えたそうです!すごいなぁ、さすが東京。

しかし、zepp Divercityって、私が登壇した新木場コーストよりキャパ小さいんですねえ。
(あちらは1000人、コロナきっかけで無くなったのは残念です)

一組目 ㈱アクタス 青松さん、小鑓さん

カタカナで社名を見た時はピンと来ませんでしたが、ショッピングモールなどよく見かけるACTUSさんでした!全国区やん!

僕の中では雑貨屋のイメージが強かったんですが、家具の取り扱いがメインだそうです。登壇内容は既存の業務改善と、CS向上、新規事業の家具修理の立ち上げについてと盛りだくさん。

青松さんが上司に言われた言葉。これは未だに意識できてない人多いです。周囲が変化しているんだから、留まっていたらゆでガエルになるのです。

青松さん、メンバーは使ってくれるかな…100%完成してリリースしたい…会社に仲間が居なくて一人で不安…まさに業務改善の不安あるあるを抱えていたそうです。

「業務改善あるあるは…ある!」という学びw
業務改善に携わってると少々の出来事では動じない精神力、なんとかなるだろう力、やらかしても「ごめんね♡テヘッ」で乗り切るテヘペロ力が身につきますよねw

続いては小鑓さんにバトンタッチして、CSの向上施策について。

そこにkintone先駆者の青松さん登場。

それ、kintoneで全部できまっせ!みたいなノリ、界隈あるあるw

データをためていても、必要なときに必要なものに素早くたどり着けなければ意味がない。それを青松さんといっしょにkintoneで解決。肝は親子アプリにしたこと。データの構造に親子関係を作ることはリレーショナルDBの基本でもありますね。kintoneで素早く業務改善できたことで、現場からも改善要望がどんどん上がってくるようになったとのこと。

巻き込み力の青松さんと巻き込まれ力の小鑓さん、kintone兄弟の掛け合いも楽しめたスタートにふさわしい登壇でした!

二組目 インデックス㈱ 牧さん

インデックスでは建設業のプロジェクトマネジメントを担当する会社。牧さんも一級建築士でありITエンジニアでもあるという強強属性です!

スモールスタートを繰り返した結果、個別最適ばかりになってしまったということですね。この状況を鑑みて、大規模開発をしないといけないと牧さんは考えられたわけですね。これはエンジニアとしてだけではなく、建築士という視点からがあったからこそとも思いますねぇ。

しかし、そうは言うもののなかなか稟議が降りず。その理由は…

数字やデータだけでなく、熱意で稟議を勝ち取った牧さん、あえて泥臭い手段、しかしその情熱で突破!業務改善はこういう人間力も大事ですよね。しかし、ただ単にプロジェクトを進めるとコストが嵩むのは目に見えているので、ここで補助金を活用。IT導入補助金やものづくり補助金などを申請して費用を捻出。補助金の申請も大変ですよねぇ…牧さんのやりきり力!

三組目 ケアパートナー㈱ 橋本さん

昨年kintonecafé参加率最多のはっしーさん、いよいよ登壇です!

一般的に多いのはシステム部門だけが管理機能を持っていて、他の部門は利用者であるということ。ケアパートナーでは、人事や総務、経理ほか事業部門も含めて全部門で管理体制を敷いているとのこと。その数100人。最初からこの体制なのはすごいですね。

100人の教育にはサイボウズのコンテンツをフル活用したのこと。その100人から新入社員へ教育するという流れができているため、ケアパートナーにとってkintoneは当たり前の存在に。これはまさにExcelのように、ということですよね。

四組目 小善本店㈱ 小林さん、松川さん

2020年にhive名古屋で登壇された坂井海苔店以来、2社目の海苔屋事例w

基幹システムとkintoneの連携も検討したそうですが、やはりそうことはカンタンではなく…

五組目 ㈱成田デンタル 吉原さん

はっしーさんと共にcafé東京の常連であるよっしーさんこと、吉原さんの登壇です!caféからの登壇の流れ、もはや定番化しつつあります!

成田デンタルは、歯科医院と歯科技工所の間を取り持つ営業商社。歯型などの技工物を取り扱っており、基本的に各営業所の営業が30〜40件のルートセールスを行っているそうです。

2022年、突如社長が交代。それにより全体の方針が変更。一般営業職の活動に対して管理職がチェック&コメントしなくてはならないことに。

またサイボウズOfficeとつかっていた成田デンタル。パッケージ版が2027年に終了ということ、またクラウド版でもユーザー数上限で引っかかるため、kintoneへの乗り換えを検討しましたが、kintoneはサイボウズOfficeよりも1ユーザーあたりのコストが高い、ということもあって稟議はすんなり通らなかったそうです。そこで、吉原さんはkintone化することによって付加価値があることを追加。ベネフィットの提示ですね。しかし…

なかなか首を縦に振ってくれない社長w

なんとか小さな希望を繋いだ吉原さん、次に取った行動が業務改善では忘れられがちで、とても大切なことです。

各営業所ごとにバラバラだったフォーマットの統一にあたり、最初に行ったのは話を聞きに行くこと、現場に飛び込んでみる。これ、業務改善担当者は効率よくやろうとして失敗するやつですが、吉原さんは泥臭く地道に活動されました。

現場ではPC、スマホ、タブレット、手帳など、各営業マンの入力デバイス(手帳…w)はバラバラ。なのでその居住性は強く意識したそうです。徹底的に現場に寄り添っています。

こうした地道な取り組みの結果、コスト面で渋っていた社長もついには味方にすることに成功。kintoneの全社導入にはトップダウンの力も利用するようにと激アツコメントをもらえました。すごいですね!

データの自分ゴト化、という視点についても触れられていましたが、自分がいつどれだけ何をしているのか、というのは案外自分でもわからないものなんですよね。それを可視化してあげることで、データを起点に行動が変わるという仕掛けは大切な視点です。

共感を得るしくみ、人を動かすしくみ、というキーワードが出ていましたが、kintoneだろうがなんだろうがやはりそれらは単に手段であり、手段を改善するだけは業務改善はうまくいかなくて、手段を使ってどうやって人を動かすのか、人を動かすには感情を動かさないとダメだっていう話なんですよね。吉原さんはそこを徹底的にやりきっているなぁと思いました。

六組目 司法書士法人NCP 山下さん、酒井さん

なぜか小川さんと書いてありますが、山下さんの間違いです!(誰やねん小川さんw失礼しました)

二組目の牧さんの話にもあった、個別最適の結果…というアレ
アカウントの管理も煩雑になって管理側も大変なんですよねぇ。

山下さん個人の課題から、チームの課題まで一気通貫するためには何したら良いのか!という悩み。kintoneは導入していたが、社内では「あれって勤怠管理のシステムでしょ?」という評価でいまいち。いろいろめんどくささを感じていた山下さん、Daysの開催を見つけて酒井さんを誘って見に行くことに。

そこでkintoneの有用性をあらためて見出したお二人、しかし誰がやるんだ…?と酒井さんは思ったwここで発揮される山下さんの巻き込み力!

いきなり全社員にプレゼンとか普通考えてもやりませんが山下さんはやりきったw

ZOOMの起動もままならないのにチャット文化なのは謎ですが、どういうことなのかはわかりませんでしたw
それはそれとして全国行脚までの決断スピードたるや考えるより行動!という山下さんのキャラ特性がよくわかりますwやりきったけど失敗も。

山下さん「私は飲み会の二日酔い以外は大丈夫でした」
いやダメだろw

会場中が???となった瞬間でしたw
ナンパしたメンバーは、入社後4万件のデータのトランスフォームと移行を担当しやりきったそうです。(余談ですが私も10万件やりました一人でw)
他のメンバーも、入社二ヶ月でマニュアルを作らせるなど、山下さんの巻き込み力とぶん投げ力が光る話です(スパルタが過ぎるw

全国行脚したことに対しては色々と意見もあるでしょうが、NCPの場合は、それをしたことで現場との信頼感が増し、結果的にうまく行った。5組目の吉原さんの例でもそうですが、最後にものを言うのは現場との繋がり、人間同士の信頼関係だったりしますよねぇ。

とにかくあかるい山下さんとそれを暖かく見守る酒井さんのコンビネーションが光る登壇でした!

七組目 東京電力エナジーパートナー 久保さん、櫻井さん

さて、全国唯一の7組目、全国のhiveの大トリはこれまたエンプラ事例!

まずガバナンスから入るところは、まさしくエンプラっぽさあります。
最初の担当者が2人だったのもある狙いから。

※専任ではなく兼任の間違いです

導入に伴う現場浸透に当たってはこんな工夫も

そんな活動をしていく中で社内からは「元サイボウズの人?」と聞かれるまでにwこれもよく聞く話ですw

やっていることは完全に伴走パートナーです!

現場主導でアプリを開発させるときのデメリットとして乱立して管理できないという課題をよく聞きますがそれに関してはこのような工夫も。

ガバナンスをしっかり効かせることでよい環境を維持するのも管理者の大事なお仕事ですよねぇ。

標準機能とカスタマイズの組み合わせはかくあるべし、ですね。お見事。

ここからは今後の展望。社内コミュニテイに関して。
途中、kintoneの導入サイクルの現状についての図が出ていました。左に現場の主体性におけるkintone開発・活用ループ、右側に久保さんたちDX推進チームの連携(伴走)ループですが、この図、どこかで似たようなものを見たぞ?と思いましたらこれは先日のCMC Meetupで小原さんが仰っていたコミュニティマーケティングにおけるグロース&フックループだと気づきました。意識されていたのかはわかりませんが、社内のkintone活用者と伴走サポーターの関係性は、コミュニティの動きに似てくるのかもしれません。

CMC Meetupより

また、社内のランク制度による教育者のランクが上がるという話も、コミュニティ参加者の成長(ワナビーズ→フォロワー→リーダー)につながる話でした。社内コミュニティをどのように広げていくかということを実践されているわけですね。非常に興味深いです。

結果的に年間3万時間の削減ができたということで、定量的な効果も抜群。ここらへんはエンプラならではの数の真理、小さな工夫も規模があれば大きな効果が出るという好例ですね。

危機感から始め、勇気をもって進み、目的を常に忘れない。
どれも大切なポイントで、業務改善に欠かせません。

トリを飾るにふさわしい事例発表でした!

投票&スペシャルセッション

さぁ、7組も終わり続いて振り返りと投票タイム!
流石に7組実況中継しているのでへとへとですw

地域企画としてのスペシャルセッションは、かんちゃんことサイボウズ神田さんと、ユーザー代表のお二人石井さん筋さんによる、キンコミに関するセッションでした。
投票後の登壇者への一言コメントを書きながらのんびり拝聴しましたw

関東甲信越地区の代表は!?

さぁ、いよいよ発表!

ということで、見事代表に選ばれたのは、元サイボウズOffice推しの成田デンタル・吉原さんでした!おめでとうございます!!!

さぁ、これで全国代表すべて出揃いました!AWARDが楽しみですね!

観覧の感想

つかれました!まじで!w
14時から18時までぶっ続けですからねぇ。
スタッフの皆さんもお疲れさまです!

正直言うと、4組目までは非常に惜しい!と思う発表が続きました。どれも大きいチャレンジだったと思うし学びもあったのですが、「あー、そこもうちょっと掘り下げてほしい、聞きたい〜」と思う内容が続きましたが、その後からはぐんぐん引き込まれる登壇が続き、7組目まで聞き飽きること、学ばさせてもらいました。

他のhiveの感想でも書いていますが、今年は例年になく社内活用の拡大、社内コミュニティに関しての事例を多くあり、kintoneの市場フェーズが変わりつつあると実感させられました。どの会場も最後はエンタープライズ企業の事例が並んでいて、これまでのhiveでは規模感の違う事例が並んでいたもの印象的です。私も伴走パートナーとしても非常に学びの深い観覧でした。

そしてこの方にも感謝を!

そして、ここからが本番だぜ!()

ダイバーシティ内の韓国料理やで感想戦!奥のテーブルもその奥も界隈の人たちでしたw
その後登壇者懇親会に参加していた昨年登壇者なども交えて新橋で終電まで!楽しい時間!

hiveとそのあとの懇親も含めて、毎会場さまざまな方とお話できました。
かまっていただいたみなさま、ありがとうございました!


ということで、kintonehive Tokyo vol.19 の観戦レポートでした!
AWARDが楽しみです!

★★重大発表★★

そしてここでお知らせ!
8月お盆過ぎ、名古屋にて弊社MOVED主催で、kintonehiveの振り返りイベントを企画中です!!!詳細はまたお知らせしますので、楽しみにしていてくださいね!(現地&ライブ配信のハイブリットで開催予定)

それじゃ、また!👋

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