日本酒が好きなプロ雑用が毎年定点観測している新潟酒十傑集・弐番
プロ雑用です。
今日は日本酒の話の続きです！
新潟酒十傑集・続き
ここら辺からは新潟県内でもなかなか見ない種類が増えていきます。
越後五十嵐川 （福顔酒造）
キャラメル、としか言い様がないカラメルのような香ばしさがあるのがこの越後五十嵐川。醸造元の福顔酒造は三条市唯一の酒蔵で、名前にもなっている五十嵐川は市内を流れる信濃川の支流の一つです。
県内の酒蔵としては創業が明治30年（1897年）と比較的若く、現在のご当主も五代目だそうです。日本の河川の軟水が多く、そのため発酵が緩やかにすすみます。五十嵐川は超軟水だそうで一般的な軟水よりもさらに発酵がゆるやかなのだとか。それがキャラメルのような味わいにつながっているのでしょうかねぇ。
ちなみに燗にすると風味が損なわれるため、このお酒は冷酒（常温）での飲むのがおすすめです。
イットキー IT’S THE KEY 純米吟醸 （玉川酒造）
日本酒らしかぬ名前ですが、立派に日本酒です。ワイングラスでおいしい日本酒がコンセプトで、日本酒らしさは抑えられ、甘口に仕上がっています。ヨーグルトのような乳酸みが強い味で、アルコール度数は12度と低めになっています。冷酒以下で冷やすのが一般的ですが、熱燗まであたためると甘みと酸味が強い出てまた違った味わいになります。
ワインがコンセプトなだけあって、併せる食事も肉料理などを想定していようです。魚も白身よりは赤身のうまみの強いものが合うでしょう。
日本酒が苦手、という方にもオススメの日本酒です。
このお酒は新しい銘柄で、元々本酒館では魚沼玉風味という玉川酒造の代表酒を扱っていました。こちらはTHE日本酒でそれはそれでとてもおいしいお酒でしたが、イットキーは最近多いインバウンド客にも受けがいいようすで、年間ランキングでも毎年上位に入っています（23年は5位）
今代司 天然水仕込み純米酒 （今代司酒造）
うま味と酸味のバランスが良く、すっきりとした日本酒らしさだけではなく、口の中ではチーズのような酸味が強く出てくるのが特徴です。冷酒でも場面を問わず十分楽しめるお酒ですが、お燗にすると全く違う顔が出てきます。甘みと酸味に加えて少しビターな風味も出てきて、ぬる燗以上になるとその味はクリームチーズのような風味になります。
そして、今年に至ってはクリームチーズを超えて、まるでチョコレート！これが大げさじゃ無くて本当にチョコなんです。なかなか県外では見ることの無いお酒ですが、見かけたら是非お燗を試してみてください。
食べ物と合わせるとすれば、冷酒は何でも合いますが、燗酒のときは塩みがつよい料理はよく合うと思います。
峰乃白梅 純米吟醸 （峰乃白梅酒造）
ここ2年から十傑集入りした日本酒です。それ以前も飲んでいた記録はあるのですが、あまり特別にイメージが無かった銘柄でした。が、2年前にこの純米吟醸を飲んでから一発で惚れてしまいました。今では、前回紹介した越乃鶴に次いでお気に入りの銘柄で、ストックから無くなるたびに買い増しています。
最近でこそ様々なバリエーションが増えてきましたが、新潟のお酒は基本的には辛口淡麗の味わいのものが多く、そんな中でこの峰乃白梅は、昔から芳醇甘口で作っていたそうです（以前のイメージが無いのでWEBに書いてあったことそのまま）。
この純米吟醸は、癖が無くするすると飲めるタイプなのですが、しばらく口のなかで転がすとうま味がどんどん増して濃厚になっていくという特徴を持っています。かすかにミントのようなハーブ系の香りと、辛口と甘口の中間のすっきりした味わいなので喉越しも爽やか。なので、お燗にすると風味が飛んでしまうので、冷酒のほうがおすすめです。
スキー正宗 復刻版 （武蔵野酒造）
まず名前のインパクトがね笑
さすが日本のスキー発祥の新潟県ならではの名前だなとｗ
武蔵野酒造は上越市の酒蔵です。名前のインパクトに比べて、味はそれほど強い特徴的なところはないのですが、すっきりと軽い口当たりのお酒で日常の食卓で遠慮無く使えるタイプ。名称には入ってませんが、種別としては特別本醸造なので手間がかかっている分、飲みやすくなっているのですね。
一時期このラベルのスキー正宗は姿を消して別のいたのですが、最近になってまた復活しました。
特徴が無いのが定点観測には向いてると個人的には思っていますｗ
とうことで、なんとあと1つを残したところで、今回はここまで。
それじゃ、また👋
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