フレームワーク?なにそれ美味しいの?手段を目的にしてはいけないね、というお話。

 わかるなぁ。ワークフレームって面白いんだよね。やっぱり型であるので、勉強にもなるし、基礎訓練としては適してると思うんだよね。だけど、やはり基礎であるがゆえに、応用ができないと、つまり使いこなす必要があるよね。あくまで手段、道具だから、プロであるなら道具に振り回されてはいけないのである。

 これは日本の教育の根幹の問題なんだけど、仕事でもなんでも、みんな一生懸命に"正解"を探そうとするんだよね、ほとんど無意識に。でも正解ってのは、どこかにあるものではないので、探すものではなくて、"これが正解であると自分で決める"ものなのよね。

1+1=2であるのは何故か?

 ほとんどの人が口にする「課題」は実際のところ課題ではない場合がほとんどで、何故かと言うと、問題と課題の区別がついていないから。
問題は理想と現実の差"GAP"で、課題は問題解決のためにやるべきこと。
もっというと、ほとんどの人は、理想(ToBe)が無い。さらにえば、正しく現実(AsIs)を認識できていない場合も多い。よって、GAPも見えない、ので問題がわからない、だから課題も設定できない。さらに、課題も設定できなので、対策が考えられない。で、対策が考えられないと、手段(道具)は使えないんです。
 1+1は現実、2は理想とすると、2じゃなくて3とか4を目指すなら、1+1ではダメなわけです。根性論でいうところの1+1=10とか、そういうのは課題設定が間違ってるんです。なので、これは道具が使えない状態、つまり道具を使う条件が成立していない状態なのです。

 フレームワークは方程式、データは事実、それそのものは世界の何にも干渉せず。方程式の式とは術、術は技、すなわち手段。目的を達成するための体の動かし方、頭の使い方の話、基礎の話。

 "心は己が心 形も同じく身の形 刀はその用いるところの刀なり"

 ロジカルシンキング?PDCA?MECE?なにそれ美味しいの?
 理系、とくに実践理系の教育を受けた人間は、こんな単語を知らずとも、体の内に染み付いていたことを、社会に出てから知った(高専の先生方ほんとにありがとうございます)。

手段を目的にしてはいけないね、何事も理想なくば動けまい、というお話。

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