詩作ほど収益のあがらないものはないけれど

収益という点では、詩作ほど収益のあがらない創作活動は他にないだろう、とよく思います。

谷川俊太郎さんでさえ、「詩では食べられない」とご著書で言っておられました。（翻訳やその他の著作物で食べているそうです）

それでもなぜ、自分は詩を書こうとするのでしょう。
その間、投資の研究でもしていればもっと懐具合がよくなるかもしれないのに。

結局のところ、詩のなかでは予定調和でない言葉を書けるから、ということに尽きるでしょうか。

ある言葉とある言葉の組み合わせが、異質なものであっても、不意をつくようなものであっても、詩ではかえってその方がいい。

自分でも思いもしなかった世界がふっと立ち上がる。
その創造の瞬間に心躍るのです。