路線バスの旅は蛭子さんにあり

BSテレ東で火曜19時からバス旅の再放送をやっており、視聴しながら書いている。
先週までは田中要次+羽田圭介回だったが、失敗による打ち切り会まで放送し、今週から太川陽介+蛭子さんペアの再放送に戻ったようだ。

これが抜群に面白い。田中羽田とはケタが違う。
なぜ同じルールでこうも変わるのかと考えたところ、その真髄は蛭子さんにあるのではと思い至った。

蛭子さんはゴールを目指さない。目指さないは言い過ぎとして、出来るだけ歩かず、疲れずにギャラを貰うことを第一目標としている。その姿勢を隠そうともしない。かと言って和を乱してまで休んだりズルをする気はなく、太川が険しい顔のときには逆らうことはない。
その塩梅が絶妙なのだ。計算ではない人柄なのだろうが、憎めないし、歩く辛さにリアリティを出す。

太川のリーダーシップもいい。
路線図を睨みつけ、ズバズバと決めていく。
太川が悩む時には本当に難しく、分水嶺であることが視聴者に伝わる。
そんな時に蛭子さんの意見を求めるのもいい。今泉君に助けられる古畑のように。

田中羽田はキャラがおぼつかなかった。羽田が太川寄りだが、田中がことあるごとにウジウジと文句をいうばかりで、こういう嫌な奴いるよな、としかならない。
衝突したときもカラっと仲直りせず、職場でおじさん同士の喧嘩を見るような嫌な後味が残る。
基本蛭子さんが悪かった旧シリーズはそこも明確であった。

というわけで、毎週火曜日、見てみませんか。

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