フジファブリックという最高のバンド
私はフジファブリックが好きだ。
初めて聞いたのは20年くらい前に、サクサクというテレビ神奈川の番組で、無気味なサイコロがしゃべる意味不明な番組なのだが、そのコーナー間の休憩MVとして流れていた。
その曲も後述するが、フジファブリックを聞いたことがない、もしくは若者のすべてしか知らない人は、とにかく四季盤を聞いてほしい。
春夏秋冬どれもフジファブリックの魅力が全て出ている。中でも、秋と冬が好きなので、それについて書く。
まず、秋。
赤木色の金木犀という曲で、冒頭の初めて聞いたフジファブリックであった。
秋から冬にかけての清々しさ、物悲しさがイントロと歌詞で圧倒的に伝わる。圧倒的にだ。
歌詞の中の僕、が何か一つの決断をして歩き出すことがわかるのだが、「残りの月にすることを決めて歩くスピードを上げた」の箇所が素晴らしい!
次に、冬。
曲名は銀河。
一番好きな曲だ。イントロからサビから歌詞からフジファブリックにしか作れない。
冬なのに雪、恋、寒い、等のフレーズはない。
バラードでもなければ不気味としか形容できない音階で、それでいて冬の真夜中が一発で浮かぶ。
主人公とあなた、という2名が出てくるのだが、この二人の関係もわからなければ、なぜ走り、逃避行するのかもわからない。
ポジティブなのか、ネガティブなのかもわからない。
なのに、なのに何回でも聞いてしまう。
気がついたらサビが頭から離れない。
特に夜との相性はバツグンで、冬の夜の切り裂くような空気はこの曲を聞くために存在している。
というわけで、上の2曲だけでいいので誰しもに聞いてほしい。
ピンと来なかったら申し訳ないが、少なくとも他では得られない感情に持っていかれる曲、なのではないかと思う。
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