【将棋】永瀬王座という怪物

A級順位戦で永瀬王座が佐藤天彦のマスク一定時間未着用を指摘して反則勝ちした。

この一件を見て、永瀬は最強の一角を長期に渡って維持するな、と感じた。

命をかけた順位戦であること、中継があること、永瀬やや不利な形勢と星であること、等を考えると今回のように話題になること、叩かれることは必至である。勝っても佐藤とのわだかまりが残り、他の棋士から嫌われることも確定であろう。

それらを考慮してもあの指摘ができる、人にどう思われようと自分が言いたいことは言う、これができる将棋指しは間違いなく強くなる。
反対に、慣れ合ったり群れる将棋指しは伸びない。棋士連中は好き嫌いとは別に、そういうところはよく見ているのである。

また、いかにも大山名人がやりそうな勝負術であったこともあってついニヤリとしてしまった。
どうであれ問題になるべきはルールの側にあるので、永瀬王座にはこれからも一切ブレることなく千日手を至高とする永瀬流を昇華させ、覇権を掴んでほしい。