ワールドトリガーは「人が死なない物語」なのか?
◯はじめに
最近、他社の営業の方とプライベートで飲みに行く機会があり、「お互いの履修した漫画・アニメ」について語り合いました。
相手の方はまだワールドトリガーを履修してなかったので布教してみたのですが、その際にこんな質問をされました。
「ワールドトリガーって人が死ぬ作品ですか?」
この質問に何て返答したかはよく覚えてないのですが、ふと、この質問に何て答えるのが「最適解」だったのか気になるようになりました。
この質問の「最適解」について、考察してみたいと思います。
◯模範解答
先に結論から言ってしまうと、ワールドトリガーは「人が死ぬ物語」です。
簡単にではありますが、亡くなってしまった人をまとめてみました。
●4年半前の近界民侵攻の犠牲者
●イルガーによる爆撃の犠牲者
●三輪の姉
●最上宗一
●カルワリアの団員
●空閑有吾
●迅の母親
●風間の兄(風間進)
●エネドラ
●通信室オペレーター
●レイジさんの父親
●染井の家族
●旧ボーダーのメンバー
●ガロプラの王族
ワールドトリガーは「バトル漫画」であり、「戦争」の要素が含まれているのでこのように人の死は描かれています。
しかし、ワールドトリガーの紹介をする時に「ワールドトリガーは人が(あんまり)死なない」という言い回しをすることがあります。
それはなぜなのでしょうか?
◯質問の意図
そもそも「◯◯(作品名)は人が死ぬ作品なのか?」という質問には、どういう意図が含まれているのでしょうか?
私は少なくとも2つの意図があるように思います。
1つ目は「自分が好きになったキャラクター(推し)が死んでしまう可能性を探るため」です。
漫画やアニメの楽しみ方として「好きなキャラクター(推し)を見つける」があります。
私も「呪術廻戦」を読んでいた時に「七海建人」を推していました(フラグ)
あの社会人っぽい感覚を持ちながら呪術師をやっているのが好きです。
しかし渋谷事変で……
その瞬間を読んだ当時は本当にショックで何とか復活しないか期待していたんですが、流石に復活はしませんでした。
このようにバトル漫画では「自分が好きになったキャラクターが死ぬ可能性」があり、それを好まない人が予防線として「人が死ぬ作品なのか?」と質問するのではないでしょうか?
実は私も七海建人の一件以来、新しい作品を履修する時はこの部分を重点的に調べています。
2つ目は「残虐描写の有無を確認するため」です。
人が多く死ぬ作品の場合、得てして残虐な描写が多く用いられています。
どんなに面白い作品でも残虐な描写は苦手、という人はいるはずです。
私はなぜか「メイドインアビス」をよく布教されるのですが、どうやら「メイドインアビス」にはそのような描写があるらしく、私は残虐な描写はあまり得意ではないのでまだ履修には踏み切れていません。
残虐な描写を事前に避けるために「人が死ぬ作品なのか?」と質問しているのかもしれませんね。
◯おわりに
さて、ではワールドトリガーの場合はどのように答えるのが「最適解」なのでしょうか?
本来なら質問者に質問の意図を聞いて答えた方が有効だとは思いますが、あえてここでは
としておきます。
唯一の例外として「エネドラ」がいますが、エネドラも完全に死んでいる訳ではないので、判断は個人に委ねられるところでしょう。
昔、「サガフロンティア(1997年)」というRPGでエネドラの状況に近い「レオナルド」というキャラクター(爆破テロで死亡したけど自分の人格マトリックスをメカに移植していたのでメカとして主人公のパーティに加わる)を見たことがあったので、自分は今のエネドラは「生きている」寄りで見ています。
ワールドトリガーの場合、「読者が愛着を持ったキャラクターが死ぬ」という状況はあまりないような気がするので「推し」を見つけても問題ないと思います。
本格的に遠征が始まったらどうなるか分かりませんが、葦原先生なら読者がちゃんと納得できるような描き方をしてくださると思います。
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