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ソウル完全自宅隔離日記③~韓流隔離スタイル~

日本でもコロナ第2波が続く中、韓国ソウルで2週間自主隔離中の私です。

この隔離生活を、体験談として残しておこうと綴りはじめて3回目。
①いざ韓国へ、渡航前準備 はこちら>>
②出国・入国編はこちら>>

今日は韓国での隔離生活、というより、
対コロナで隔離者に対してどんな風に追跡管理しているのかについて。

韓国では、入国後2週間、
政府指定施設または自宅での隔離を義務づけられ、かなり厳しく追跡および管理されるわけで。


それに比べて日本は
隔離といえど、
あくまで自主性に任せるゆるいものであるというのが、
韓国の例をみればわかると思う。

この徹底ぷり、ぜひ参考すべき!!!

空港から保健所へ直行しPCR検査

入国後3日以内に管轄の区の保健所でPCR検査を受けなければならない。

自分の場合は、
すったもんだあったものの、
無事当日に空港から直行し保健所に到着!

ここでは写真をとる余裕がないぐらい、
スイスイ誘導されていく。

夕方受付締め切り前ということもあって
待ちはなく、
到着から、、どうだろ、、、
10分ぐらいで
手続きから検査も終わったかな。

写真とれなかったんで、
現場の雰囲気は、
NAVERで、”保健所 コロナ”で検索して
それらしい結果をはりつけます。w

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こんなに人いないけど、
まさに、こんな感じ。


検査結果は、
”翌日12時までに携帯にメッセージいきます”と言われ、
はや!っと思いながら、滞在先へGo。

そして、翌日結果が届くのである。

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陰性でした、というあっさりしたものでした。
万が一、万が一、
陽性だったら出張プランが台無しになるとい思い、
内心ドキドキしてたので、ほっとした。

よし、これで、晴れて?
孤独な隔離生活のスタートだ!と。

ここからは、
韓国の、IT、デジタルの活用した、
隔離者管理

感心するところばかりだったので、
それを中心に紹介したい。


まず、
検査結果が届いたこの携帯へのメッセージ、
日本でいうショートメッセージ。

韓国では一般的にはカカオトークというアプリを使うんだが、
携帯番号だけ把握している行政としては、
”ショートメッセージ”で
いろいろ情報が送られてくる。

これ、一つ驚いたのは、
正式な、隔離通知書 受領証という書類も、
このメッセージで届き、
そこに
スマホの画像編集でサインして、
そのままメッセージでかえすよう
指示を受ける。

それがこれ。

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右下に、書いているのが、
俺のハングル本名ですが、
手書きスマホ上でのサインなわけですね。

サインした画像を
ショートメールで返信する。

こんな風に、
紙じゃなくデジタル駆使するのもすごいし
これをちゃんと
正式書類として受理して運用する
行政の体制もすごいなと。


注意喚起のため情報配信がすごい

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赤文字テロップは、ニュース速報。

内容は
コロナ19 58名が新規感染者・・・国内12名、海外46名

TVで速報で容赦なく流れてくる。
58名はここ数日でいくと少し増えた傾向。

そして海外46名というのが、
海外入国者の中から陽性だった人。
ここを明確にわけてしっかりと情報発信しているところが
よいよい。

さらに、WEBでは身近な情報までかなり詳細にみることができる。

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この数字はソウル市の数字。

赤でかこっている
166は、感染者のうちの隔離中の人数。
その下には退院者情報。
10,455は、検査中の人数。

さらにその下には、
自主隔離中の人数で、
濃厚接触者と海外入国者の内訳も書いている。
俺はここにカウントされているんやろう。w

要は、
予備軍についてもしっかり数字を押さえていて、
感染者情報だけではなく、
様々な数値から、
市民の動きがわかるわけで。

そして、ここからさらにすごいのが、
感染者の行動履歴などの身辺情報の開示

日本でもここへきてようやく
接触確認アプリがスタートしたけど、

韓国では、
マイナンバー制を日本より随分前に実施していたこともあり、
携帯GPSはもちろん、
カード使用状況による追跡(現金ではなくカード文化)
個人情報が、
こわいぐらい、
握られているわけです。


これに対しては様々な意見があるが、
実際こういう非常事態に活用されているしと、
韓国市民は比較的納得感を持っているとのこと。


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これは私が住んでいる区で絞った情報で、
感染者に番号をふって、
いつ感染が発覚したのか、
旅行歴、接触履歴、そして今どの病院にいるかが
開示されている。

それで終わらない。

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これは、
この24番の感染者の人が、
どこで感染したのか、今どの病院にいるのか、
直近数日で、
どのエリアの飲食店、コンビニに、
いつ、何時頃立ち寄ったかが記されている。
そして、
その場所の”消毒完了”という結果も。

これ、エグくないですか?w


そして極めつけは、これ。
日本でいう、地震速報メールのように、
ドキッとする警報のようなサウンドで、
メールが届く。

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書いてる内容は、

【○○区(これは、自分のいる区や隣の区)】
42番感染者発生(○○町),同居家族(4名)全員陰性判定、近日 当人は入院および消毒措置(おそらく接触場所)完了。詳細はホームページをご覧ください。


最初届いたとき、
事件が起きたのかと思った。
犯罪者かのように。


ほんとに、
韓国、よくわかってるなと思うのは、
市民への注意喚起には、
正しい事実を発信することから始まる
というまさに良い例。

情報開示を
正確にタイムリーに、詳細に

人は、知らないから、恐怖を感じる、
事実を知り、対策を知り、
正しく恐れる、というのはこういうことやなと。


おとなしく隔離されとけ①自己診断アプリ

入国したら、まず、この下の
赤枠の二つのアプリのダウンロードを強制される。

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ここで、
一日二回、体温と症状を報告する。

何かあった時用に、
保健所の担当者への直通ダイヤルボタンもある。

自己診断の報告が、遅れたら、、、、



ここまできたらわかりますよね?

はい、
ピーッ!ピーッ!ピーッ!

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自己診断しなければいけない時間です、
というアラート、
鳴るよね~ 届くよね~

あ、はい、すいません。。
っと
思わずスマホにあやまるワタシ。


おとなしく隔離されとけ②担当者からの確認コール


隔離者にはそれぞれ保健所の担当者がつき
毎日3時過ぎに、
欠かさず電話がかかってきて、
電話にはもちろん出なければならない。

ちゃんと家でじっとしてるか、
体温は何度か、
変わった症状がないか、
の、
ものの、20秒ぐらいの会話。

これが毎日。
かかさず。
同じ人から。

でも俺の担当は、
声色がやさしめのお兄さんなので、
このコミュニケーション、
もはやおやつの時間のような
日課で
嫌いじゃない。w


ちょっとウケたのが週末。
土曜日。

かかってこないからおかしいなと思ったら、
知らない携帯番号から夕方にTELあり、
その担当のお兄さんからだった。

周りの声はいかにも休日家族といますよ、
みたいな感じで
おそらく忘れてて、
急いでTELしてきた模様。

個人の携帯番号だったからか、
俺の携帯のカカオアプリに、
お子さんの写真アイコンで、
この番号で、
友達かも、と出てきたのは、
ウケた。w
微笑ましい。というか。w


日曜は、いつもの時間にTELあり。

電話もらうこっちが
なんか申し訳ない感じ。
休み中なのに、
すいません。。。
いや、ありがとう?

しっかりおとなしく
隔離します。。。と。


おとなしく隔離されとけ③抜け出すなよ

隔離違反で、韓国に入国した日本人が逮捕されたというニュースがあった。

どうなったら、そうなるわけ?と。

GPSはもちろんだけど、
隔離者=一歩も出ない、
という認識が国中に浸透しているから、

隔離者であろう人が、
家を出ているのを見たら、
怪しんで近隣住民が通報するらしい。
これまじで。w

なんかあったらすぐ通報するのは、
元からの韓国文化があるのもあるけど。w


でもでも!!
携帯おいて、
バレないようにでかければいいよねと。

少し外の空気を吸うぐらいなら、
出ればいいやん、と。
(通報されるリスクもあるけど)


そりゃ、
管理側からすると、
携帯おいて動かれるリスクはあるよね?と。


ある日、

家で携帯放置して、仕事してたら、
こんなメッセージが、
地震速報並みのボリュームで
警報を鳴らしてきやがった。

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”一定時間 携帯に動きがないので、今すぐ位置確認を要請します。
下記ボタンをクリックしてください”と。

ほげー!!こわすぎる!!

それが、
このボタンおしても全然反応せず。
(偶然のエラー)

また数分後に同じようになる!

やばい、警察くる!!!
とアタフタする39歳。。。

なぜか、3度目のアラートに
ようやく反応してくれて、
無事終結。。。。


確かに、
今の時代、
みんな携帯を離さずいじり続ける傾向あるけど!

だから、携帯に動きなかったら、
確かにあやしいけども!!

どれぐらい放置してたのか、
正確に時間はわからんけど、、

普通に仕事してますから~!
ってか、
昼寝してるかもしらんやん!

体調悪くて寝込んでるかもしらんやん!
あ、それはむしろ発覚されるべきか。。。


ま、なんにせよ、
そんな事情お構いなしに、
アラートはなるわけです。

なんとも、さすがの、
ドSなシステムロジック、

まさにこれぞ
Made in ザ韓国!!!

でも、一般市民からすると、
ここまでしてくれると
安心やんねと思います。


”はい、あとは自分でちゃんと隔離しとけよ~”
で放置されたら、
陰性やしもう隔離せんでいいやん!
って気持ちにもなるやろうけど、

アプリのシステムしかり、
担当者コールしかり、

ここまでしっかりと、
監視、して”くれたら”、
自主隔離した  ”かいがあった” 
みたいな気分にもなる
不思議な感じ。

監視されているのを
見守られているという
勘違い?!

最近社内メンバーからは、
さみしがり屋のリーさん
という
キャラ設定されていることに、
少し納得。。。

ま~
人生またとない異国での隔離生活体験、
貴重な時間としてとらえて、
残りも楽しむつもりで、頑張ろう。


はい、今回はこんな感じで
ドロンしま~す。


次の日記は、
最後に、

家出られへんって、
ご飯どうしてんの?ってことで、
デリバリー大国韓国での
食生活をちょっと話したいな。と。


PS:
保健所の人からの電話、
最終日には、
おつかれさまでした~とか言われるのかな。

最後のコール。。。
なんか寂しい気持ちになるんかな。

小さな楽しみ。w


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