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長期治療になったこと(3)治療方針

2024年4月29日で抗がん剤治療も2コース投薬し、その経過を見ている。今後はCT検査などで薬の効き具合をみてさらに1・2コースを行うか決めていく。
治療を始めるまで、抗がん剤治療とはどんなものか、治療方針の決定の経緯を整理しておこうと思う。

治療方針について

治療方針について、現在は標準治療(抗がん剤投与+手術)の方針をとっている。この治療方針を決める判断材料として、自分の理解だと、腫瘍が転移するか、しないかで分けられる。
転移しないものは、腫瘍が良性であり、または腫瘍が早期に発見され小さいものである。
一方で腫瘍を摘出して検査し、それが転移する想定される種類、また皮下から筋肉層で浸潤しているものは悪性腫瘍として分類され転移の危険性があるものとして分類される。
今回は自分のケースの場合は、臓器は膀胱、腫瘍は変異が大きく、転移の危険性のある悪性腫瘍、症状の進行としては皮下から筋肉層への浸潤が認められる状況だった。ステージの判断ではⅡからⅢくらだろうか?
福島県の病院での医師の診断は、標準治療にのっとり、抗がん剤治療(化学療法)を行ったうえで外科手術であった。また、大阪に転院して同様に医師に確認したところ、同様に化学療法のうえで手術との回答だった。セカンドオピニオンの勧めもあったが、福島県と大阪の医師が同様の診断をされたので、その方針を受け入れる他なかった。
また、WEBサイトのがん情報サービスで調べた際も、同様の治療法だった。
膀胱がん 治療:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)

*メモ:がん情報サービスによると、他の臓器。肺や大腸もほぼ同様の考え方であり、外科手術と抗がん剤治療のようである。部位統計を見ると男性は前立腺癌、大腸、肺が多く。
女性は乳房、大腸が多い様だ。膀胱がんは罹患率3%マイナーな癌だ。
がんの部位別統計 - 日本対がん協会 (jcancer.jp)

治療方針を決定するにあたる強い戸惑い

治療方針については、前述のとおり癌の状況によって非常に明確に治療方針が決まる。しかし、ほとんどの人はこの通りに説明されたとしても強い戸惑いと迷いと悩みを持つと思う。自分もそうだ。
その戸惑いの大きな理由は、抗がん剤治療が長期間であること、外科手術とそれに伴う副次的な不利益が大きい、大きく感じるからだと思う。(未だ整理はつかない)
癌になる前に標準医療を拒む人がいるのは知っていたが、大きな原因はここにあるのだと感じた。
大きな不利益なため、自分も標準治療(抗ガン治療および外科手術)を拒むことが真っ先に思い当たった。
色々な疑問や考えが思い浮かぶ。手術しない選択肢があるのではないか?再発しない可能性を考慮すれば?ほかに良い治療法があるのでは?運を天に任して放置するか?逃げ出すか?終わりだ?そもそも治療しても治らない、再発の可能性があるのに治療に意味があるのか?今回は抗がん剤治療だけにして先延ばしにするか?

とまれ、医師と話して、自分の癌の悪性度が高いこと、治療が遅れて転移をした場合はおそらくもっと最悪な状況になるうることとの理解を医師に話したが否定されなかった。
今、理性で感情を押し殺して治療を受けることにしている。

意思決定のプロセスの難しさ

今回に治療方針を決定する際に、特に難しさを感じたのは、患者が医師から説明を受けて、治療方針を承諾するプロセスである。
医師はその立場ために、治療方針を説明し承諾を促がしはするが、治療方針を決定はしてくれない。あくまで承諾を求める立場で承諾・決めるのは患者だ。
ただし、患者は専門家ではないため、治療方針の決定するだけの判断材料も知識も乏しい。医師の説明が納得いかなければ、セカンドオピニオンを求めることになる。自分の場合は福島県と大阪の医師からの意見を聞いているので、ほぼセカンドオピニオンと同様になっているので、求めることはなかった。

今回に強く感じたことは、標準医療のフローは非常に明快であるが故に非人間性を感じてしまった。
他に手術を避ける選択肢の提示がないかと思った。
ただ、医師側からもとしても、医師は過去の知見、データから最良の治療方法が標準治療であると説明してくれるが、特に患者の関心の生存確率や再発率については断定できない要素が多すぎるため回答できないだろう。医師の心理にしても説明時は患者がショックなことは伝えにくいことは見て取れた。
治療方針の承諾を患者に求めるプロセスは、情報を提示するタイミングや説明資料や時間の取り方などは、医師と患者の心理的な負担を軽減するのに工夫があるほうが良いと思う。治療を承諾してからの説明資料はいろいろと準備されているが、治療方針を承諾を促がすための資料は、がん情報サービス HOME:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)が良く揃っていたと思う。

余談:セカンドオピニオンを求め、そこで患者に都合の良い治療を提示されたら?藁にすがる思いになってしまうことは想像に難くない。特に心理的なショックを受けた平静でない状態であればなおさらだろう。芸能人が標準医療ではない方法を選んでしまうのもうなずける。

次回は抗がん剤治療について整理して調べようと思う。

noteを見て、高校・大学時代の同級生、大学のクラブの先輩が連絡やお見舞いをしてくださいました。ありがとうございます。

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