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【全年齢・簡易版】同人ノベルゲーム制作記録+お役立ち情報
★6/21日・1点追記
・擬似フラッシュについて
4.ノベルゲーム制作に必要なものについての【④スチル】の項目に、擬似フラッシュについての、のんたさんのアイディアを追記しました。
※注意!
この記事は、一次創作、二次創作問わず、ノベルゲーム制作に興味のある方にお読みいただけることを願って書きました。
実際に制作したのは、二次創作の男×男の成人向け同人ノベルゲームです。その為、こちらではゲーム内容の詳細、取り扱いジャンル、CPは伏せ、画像は全年齢向けのものを選ぶ、モザイクをかけるなどして載せています。
より詳しく知りたい&男×男の成人向け同人作品
に耐性があるorむしろ大好き!という18歳以上の方は【R18・完全版】の記事を探してみてください!(全年齢版からは、あえてリンクを貼りません。執筆者の記事一覧などからどうぞ)
1.ノベルゲームってどんなゲーム?
簡単に言うと、物語を読みながら進めていくゲームです。多くの場合、途中に選択肢があり、その選択によってストーリー展開やエンディングが変化します。
展開に合わせて登場人物の表情が変わったり、イベントシーンで特別な一枚絵を見ることができたりもします。
実際に遊んでもらうのが一番分かりやすいと思うので、無料で遊べるフリーノベルゲームを紹介しているサイトのリンクを貼っておきます。
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2.この記事を書いた理由
『大変ではあったけどとにかく目茶苦茶楽しかったので、同人ノベルゲーム制作オススメですよ!』
…という話をしたかったのです。この記事を読んでくださった方に(ゲーム制作面白そうだな…)と思って頂けたり、実際に制作のお役に立てることがあれば、とても嬉しいです!
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3.はじめに
2023年の5月〜7月にかけて、私マイゴ(字書き)は、のんたさん(絵描き)と成人向け二次創作同人ノベルゲームを共同制作しました。
【役割分担】
マイゴ:シナリオ執筆 / のんたさん:イラスト執筆・システム制作
のんたさんが主催をされていたWEBイベントの開催日に合わせて発表し、その後しばらく特設サイト(現在は跡地として体験版のみプレイ可能)で無料公開をしていたところ、ありがたいことにご希望を頂き、DLゲーム付きの同人誌(頒布版限定ルート付き)として、頒布もさせて頂きました。
更にありがたいことに、こちらの同人誌が完売→再販→完売となり、思っていた以上に多くの方にお迎えして頂くことができました。この場を借りてお礼を申し上げます。本当に本当にありがとうございました!
それでは、制作体験話も交えつつ、以下より語っていきます!
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4.ノベルゲーム制作に必要なものについて
最低限必要なものを挙げるとしたら
①ゲーム制作ツール
②背景などの素材
③立ち絵
④スチル
⑤シナリオ
⑥モチベーションの維持
↑このあたりだと思います。
まずは①と②について、実際に使用したものをご紹介していきます。
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①ゲーム制作ツール
▼ティラノビルダー(フリーソフト)
※対応OSがWindows と Mac のパソコンソフトなので、パソコンも必要です!
直感的な操作ができる、ノベルゲーム制作ツールです。
ゲーム制作の知識まったく0でも、問題なく作れました!公式のチュートリアル(1時間程度)を初めにやれば、基本操作はすぐマスターできます。
![](https://assets.st-note.com/img/1718061482617-sZaaUhEcQF.png?width=1200)
必要な動作をD&Dで配置していくだけ!
マウスのドラッグ&ドロップだけで操作できます。プログラミングの知識不要!
しかも制作したゲームは、PC・スマホ両対応!フリーソフトでこの高機能はすごい!
▶公式の紹介動画
ノベルゲームが簡単に作れる『ティラノビルダー』プロモーションムービー(https://youtu.be/7qWl37FQhNQ?si=r4g2wnQjfg06pXjI)
ノベルゲームに必要な動作は、全て基本機能だけで作成できます。
例えば
・選択肢によるルート分岐
・立ち絵の表情変え
・スチル発動
・画面揺れ(クエイク)
等々…
今回は条件によるルート分岐(AとBシナリオを全てクリアしたらCルートが開く)という少し複雑な設計をしましたが、それもソフトの機能内で少し設定を追加すればできました!
有名なソフトなので、検索すれば先人たちの知恵がいくらでも出てきて助かります!
![](https://assets.st-note.com/img/1718070228013-Jtkts6Xvbl.png?width=1200)
ギャラリーモードも標準搭載。
今回はボタンなどの画像も全て自作しましたが、自作せずとも、ソフト内のボタン素材などを使ってゲーム画面上だけでも作成可能です。
基本的に、すべて無料で使用できます。高機能・機能制限なしの有料版もありますが、そちらも約1500円と破格です!
▼参考⇒無料版と有料版の違い
普通に作る分には、無料版でも充分です。今回はスチルの差分を作りすぎて無料版の上限(画像30枚)を超えてしまったので、有料版を買いました!
データをそのまま有料版に移行できるので、無料版で作ってみて不便を感じたら有料版に切り替えるのもアリです。
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②背景などの素材
勿論自力で描くのも手ですが、背景はずっと同じ場所で完結する話ではない限り複数枚必要になるので、素材に頼れるのなら頼るべきだと思います!
私の場合、グラフィック全般と実装をのんたさんにお任せしてしまった為、少しでものんたさんの負担を減らそうと、既に素材としてある背景を使うことを前提としてシナリオを考えたりもしました。
『ゲーム背景 フリー素材』で検索すると沢山見つかります!BOOTHなどで高クオリティのものが有料販売されていることも多いです。
【特にお世話になった背景素材サイトさん】
・きまぐれアフター(https://www5d.biglobe.ne.jp/gakai/)
・みんちりえ(https://min-chi.material.jp/)
どちらも高クオリティなのに無料、成人向けでも使用可能、商用利用もOKの背景素材サイトさんです。とてもお世話になりました!
⚠各サイトの利用規約は変更される場合がありますので、ご使用の際にはご自身で改めてご確認くださいませ。
『ティラノビルダー UI素材』で検索すると、セーブ・ロード画面、バックログ画面の外観などを変更できる素材を配布してくださっているサイトさんも見つかりますよ!
![](https://assets.st-note.com/img/1717870758300-k3QiGAXW93.png?width=1200)
の、ゲーム画面の外観を変更できる素材です。
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ここから先は、何とか用意しなくてはなりません。こだわるほどに大変になります。ただし、短いストーリーにする、登場人物を減らす、モブはシルエットにするなどの負担軽減技は使えます!
③立ち絵
![](https://assets.st-note.com/img/1717871233338-czAekinUTE.png?width=1200)
【お借りした素材】
▼シルエット素材
・ぽぽるぶふや(https://booth.pm/ja/items/2786727)
▼背景素材
・creativefreaks(https://creativefreaks.net/)
立ち絵は、会話をするシーンなどに使用します。表情、衣装などを変えた差分を用意してストーリーに合わせて変化させると、よりゲームのクオリティが上がります!
今回は先にシナリオを用意し、その内容やセリフに合わせて、必要な表情差分を作成していきました。
▼差分作成に便利なツール
・PSDtool
キャラクターの人数が増えれば増えるほど用意するのが大変なので、登場人物は少なめに設定した方が無難だと思います。シナリオを書く際にも、そこは意識していました。
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④スチル
スチルとは、ゲームのイベントシーンに使用される一枚絵のことです。表情などを変更した差分を用意してストーリーに合わせて変更すると、更に盛り上がると思います!
シナリオやスチルの内容に合わせて画面を揺らしたり、白いフラッシュ効果を入れたりすると臨場感が出ます!画面揺れ演出は、ゲームをプレイして下さった方にも大好評でした!
![](https://assets.st-note.com/img/1718061801708-mAdx1MI7xN.png?width=1200)
地道に時間や揺れ幅・揺れ回数などを数値入力していく。ストーリー内容に合わせて揺らす方向や揺れ幅を変えたりすると臨場感が出る。
![](https://assets.st-note.com/img/1718062171688-7mYShxkz8l.png?width=1200)
白い画像をスチルの上から合成し、一瞬だけ表示すると疑似的なフラッシュ効果がかかる。一瞬画面が白くなった隙にスチルを差し替える、という演出も可能。
★追記
後ほどお伺いして判明したのですが、なんとこの擬似フラッシュ、のんたさんがご自分で思いついて、試行錯誤しながら実装してくださった演出とのことです…!ありがとうございました!!
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⑤シナリオ
シナリオについては、6.シナリオの話で少し詳しく触れています。
一人でスチルもシナリオも両方用意するのは大変だと思いますが、細部にこだわれて良いと思います。推し絵師さん、推し字書きさんと共同制作をするのも楽しいかと!
個人的には、やり取りするためのツールが必要になってしまいますが、共同制作をお勧めしたいです。何故なら、ゲーム制作には⑥のモチベーションの維持が目茶苦茶大事だと思うので…!
ゲームの場合、絵とシナリオ以外に、ゲームシステムへの実装作業も時間がかかる工程です。システム実装担当者を分担するのもお勧めです!創作ができない方でも、制作ソフトさえあれば実装作業が可能です。
***
⑥モチベーションの維持
ゲーム制作は、どうしても時間がかかります。シナリオ、グラフィックの用意はもちろん、初めての制作なら色々と勉強も必要ですし、実装にも時間がかかる…!(※1 今回の開発にかかった時間は後ほど書きます)
実装したらしたで、今度はテストプレイ→修正という作業を繰り返す必要もあります。だからこそ、完成までのモチベーションの維持がとても大切だと思うのです。
もし一人で全て制作するとしても、できれば協力者はいた方が良いと思います。話を聞いてくれるだけでも心強いと思いますし、テストプレイに協力してくれて感想もくれる方だと、尚更頼もしいと思います!
幸い私は、好みの傾向も近く、大好きな推し神絵師のんたさんと共同制作をさせて頂けたので、
・アイディア出し=萌え語り
・進捗報告=最高スチルや立ち絵を先行で見せて貰える
・シナリオ送る=毎回目茶苦茶褒めて頂けたうえに、シナリオに合わせた表情差分も作って貰えた
・テストプレイ=最高の演出が加わった好きな要素満載好みど真ん中ストレートの最高ゲームができていく過程を堪能させて頂きつつ、先行プレイもできる
・完成=手元にその最高ゲームが残った
…という幸運すぎる環境で制作に携わらせて頂けたので、モチベーションが上がりっぱなしで超〜〜〜絶!楽しかったです!感謝…!
(※1)
参考までに書いておくと、今回作ったゲームは、じっくりプレイするとクリアまでに1時間以上かかるボリュームで、プロジェクト立ち上げから公開までに1ヶ月と10日ほどかかっています。ボリュームに対して考えると、かなり短い制作期間だったのではないかと…!
のんたさんの筆が目茶苦茶早いことは勿論大きな理由ですが、ず〜〜〜っとのんたさんから最高供給を頂き続けた&シナリオ送るたびにのんたさんに目茶苦茶喜んで貰えたので、私の執筆速度も過去最速だったんですよね…!
そういう相乗効果もあるので、個人的には共同制作をオススメしたいと思うわけです!
***
5.共同制作をする場合
複数人で制作する場合、何かしらの通信手段が必要になると思います。便利なアプリなども色々あるので、是非探してみてください!
私達の場合は、主にGoogleChatをコミュニケーションツールとして使っていました!
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6.シナリオの話
シナリオ担当として私がやったこと、書いてみて気がついたことなどを少し。
【シナリオ作成でやったこと色々】
・下調べ
二次創作小説の執筆経験はあっても、シナリオを書くのは初めてだったので、まずは書き方を調べました。参考にしたサイトはこちら↓です。
・ゲームシナリオの書き方(https://vantan-game.com/column/howto-gamescenario-so/)
・利用したツール
私は主にスマホで文章づくりをするので、普段からJota+(イオタプラス)という文書制作アプリを使用しています。※Androidのみ対応
・Jota+(https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.sblo.pandora.jota.plus)
・一人称視点で作成
普段の小説は三人称で書いているので試してはみたのですが、選択肢のあるシナリオだと私には難しかったので、早々に一人称視点に絞りました。
・シーンの切り替わりでは背景などの追加情報も記入
素材サイトのリンクや規約も一緒に貼ったりしていました。自分で見返すときにも分かりやすかったので、オススメです!
・分岐メモを作る
今回のゲームには、展開が分岐する選択肢と分岐しない選択肢がありました。
分岐した先でもまた分岐する、という選択肢もあったので、そういう場合『これを選んだらこのルートになって、こうなってこのエンドになる』という案を、シナリオとは別に箇条書きでメモしていました。
Jota+は同時に複数のファイルを開いてタブで切り替えることができるので、シナリオ本編とメモを同時に開いて、時々メモを参照しながら本編を書いたりもしていました。
***
【ゲームシナリオの書き方の一例】
①必要な情報を書き込んでおくと便利
個人で作る場合、複数人で分担する場合のどちらでも、【シーン1】のように場面に名前をつけたり、使用する背景の指定などを書き込んだほうが分かりやすいと思います。
②シナリオはある程度のまとまりで分ける
ルートやエンドごとにシナリオを分けて作成しておくと【この選択肢を選ぶと〇〇エンドへ】というようにシナリオに書き込めるので、便利だと思います。
シナリオについては以上です!
***
7.実際の制作手順
これは私達の場合なので、あくまでも参考程度に!
①アイディアの出し合い
まずはお互いに、ざっくりとどんな話にするか、どこでどんなプレイをさせたいか、などを話し合いました。
②スチルを見せて頂く
①を元にのんたさんがスチルを描き、送ってくださいました。
③シナリオを書く
①②を元に私がシナリオを書き、仕上がったところからのんたさんに送りました。
④表情差分の作成と実装
③を元にのんたさんがシナリオに合わせた立ち絵の表情差分を作成し、ティラノビルダーで実装して下さいました。
⑤テストプレイと修正
実装したものを送って頂き、テストプレイをして、修正・要確認点リストを作成→のんたさんに送信して対応して頂きました。
このデバック作業が、地味に一番時間がかかります!毎回最初からプレイして分岐などを確認しなければならないので…。スキップ(選択肢のある場面まで早送り)やセーブを使っても、時間がかかりました。
⑥完成!
のんたさんが公開用の特設サイトを作成してくださり、イベントのサークルスペースからリンクを貼り、イベント開始から公開開始しました。
***
8.最後に
この記事を読んだ方が同人ノベルゲームの制作に興味を持って下さったり、この記事に記載した情報が制作のお役に立てることがあれば嬉しいです!
今回の記事を書くにあたり、共同制作でも大変お世話になったのんたさんに、監修・加筆修正をして頂きました。お忙しい中、快く引き受けて下さり、本当に本当にありがとうございました!!
***
9.おまけ(ルート分岐表について)
⚠そのまま載せるとR18なので、モザイク処理をかけています。
今回制作したゲームでは、ルート分岐表を作り、後日特設サイトにて公開しました。
複数の分岐やエンドがあるゲームの制作を検討している方の参考になるかもしれないので、載せておきます!
![](https://assets.st-note.com/img/1718015178005-hvQrO4Ve2P.png?width=1200)
使ったソフトは▼のフリーソフトです。
・MediBang Paint(https://medibangpaint.com/)
今回は私が使い慣れているという理由でMediBang Paintを選びましたが、色分け、図形描画、テキスト入力が可能なソフトなら、大体大丈夫だと思います!
***
10.本記事の執筆にあたりお借りした素材
11.関係者の紹介
※18歳未満の方はリンク先へ飛ばないようお願いいたします。
【ゲームの共同制作・本記事の監修&加筆修正】
▶のんたさん
【本記事の執筆者】
▶マイゴ
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