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録音編③【良い収録音】

①良い収録音の正体

様々、録り方や機材の紹介はしてきたけど
いい収録音がよく分かんねぇよ!

そんな半ブチ切れ状態の皆様の前に降臨しました。
どうも、無償MIX師 Shiki(シキ)です(吐息多め)。
※吐息声は、ウィスパー収録・もしくは囁き以外で多様すると全体的にMIXし辛い音源になってしまうので、多様は禁物です。


おっぱい

こちらの画像をご覧ください。
何に見えますか?

「おっぱいだ!」

そう答えられたあなたは、Shikiさんと楽しくゲームが出来ます。
しかし残念、これこそが『良い収録音状態の図』です。


おっぱいの詳細

この様に、実は「ボーカルの周りに空気音が収録されている音源」が良い状態の収録音となっております。

「でも空気の音って雑音でしょ?」

”雑音”が入ってしまっていたらノイズでしかありませんが、ここでお話したいのは、”無音の空気音”になります。

ここは少し解釈の難しい、イメージのし辛い内容になってしまうのですが、僕らの周りには空気が必ず存在しますよね。
基本的に、窒素78%・酸素21%・アルゴン0.93%・二酸化炭素0.038%です。
この辺は全く関係ないので覚えなくて大丈夫です。

で!
声ってのは、皆さん普通に使っているもので、考えたことすらないかもしれませんが、上記で挙げた酸素などと同様に、見えないモノですよね。

考え方が適切ではないのですが、つまりは『声の収録時には必ず酸素など空気中の無音も収録されている』と言うわけです。

で!
この『雑味のない "空気感のある無音" も綺麗に収録されている音源』というのが綺麗な収録音源になります。

②コンデンサーとダイナミック

ここで一度、マイクの話に移りたいのですが、ダイナミックは単一指向性、コンデンサーは全指向性・・・
みたいな難しい話は置いといて!!

ダイナミックマイクはストローです。

吸い口からしか飲み物が飲めないですよね。
ですので、要はボーカル音声のみを真っ直ぐ収録してくれます。
ただ、コンデンサーの方が良い収録音とされているのは、ストローのように『吸い口からしか飲み物が飲めない』からです。
①の題材と併せて言うなら『空気音が収録しにくい』からなんです。

コンデンサーマイクはコップです。

「どこからでも飲める!」と言ってしまうと少し語弊はあります(マイクにも向きがあるので)が、『ストローと違ってどこからでも飲めるよね!』というイメージの方がし易いかなと思います!

ただ、あまりオススメできない理由としては、"綺麗な空気音"ではなく、コップの口回りには、空気中の雑菌が付着しやすい(周りの雑音を拾いやすい)からなんです。

『拳〇個分開けて録音』と言うのも、「リップノイズを防ぐ為」も当然ありますが、この "綺麗な空気音" も収録して欲しいからなんです。

③空気音を収録する意味

近年ではDAW(作曲ソフト)上だけで作曲が完結してしまう時代なので、イメージの掴み辛い人もいるかもしれません。(特にボカロは)

ただ、昔はそんな便利なソフトなんてありませんでした。
要は、ドラムも全パーツにマイクを設置して録っていたし、ギターもアンプの前にマイクを置いて録ります(まあプロの現場では今でも当然のやり方です)。

でも、こんな楽器の収録の話をしても分かり辛いと思うので、天才Shikiさんはとても身近な例えを思い付いてしまいました。尊敬してしまうのもいいでしょう。

カラオケの『エコー』です。

カラオケで使われる、一般的に『上手く聴かせる為』と解釈されているエコー。MIXでは「リバーブ」「ディレイ」等と呼ばれているこちらは、『声をわざと反響させているもの』になります。

「なんでわざと反響させるの?雑音じゃね?」

そこで原初のアウストラロピテクス(①の題材)に戻ってみましょう。

エコー・リバーブ・ディレイと言った「声を反響させるエフェクト」のことを、『空間系エフェクト』と言います。
ほら、最初の収録音に大事なのは?

"綺麗な空気音" 
"空間系エフェクト"

どちらにも「空」という字が入ってる!!

それほど「空間を想像させる収録」が大切なんです。
それはMIXの工程においても重宝されるんです。

それは何故か。
もう、一言で言います。

『より生っぽく、リアルにする為です!!』

目の前に二つのおっぱいが現れたとします。
二次元のおっぱいより、三次元のおっぱいの方が、迫力があって「うわっ、挟まりてぇ~!」って思いますよね。
音源でも、この『迫力』が大事になるのです。

そこで、今までの録音方法の記事を見返してみてください。
この、おっぱい理論を加味して読む記事と、おっぱい理論を知らずに読む記事では、大きな差が生まれると思います。
この記事では、いいおっぱいを紹介するだけなので(同じこと書くだけなので)、収録の仕方に関しては割愛させて頂きます。

スマホ録音の方も、この「空気音」という部分に気を使って収録できると、もっといいクオリティ・もしくは音質改善に繋がるのかな!と思います!

④MIX師がコンデンサーはやめとけって言う理由

最後にちょっと蛇足なんですけど、別の記事にこれだけをまとめられる自信がないので、これも併せてお話させて頂きます。

②でコンデンサーマイクはコップだと説明しました。
そう、MIX師が恐れているのは『空気中の雑菌』なんです。

MIX師やレコーディングエンジニアなど、マイクや録り音に詳しい人間が扱えば、多少汚いキッチン(しっかりした吸音設備のない環境)でも、洗い方(MIX処理の仕方)が分かっているので、割といい音で録れたりもするんですが、何も知らず「録音にはコンデンサーマイクがいいらしい。ほぇ~」くらいの人が扱ってしまうと、要するに汚いキッチンに何か月も放置したコップみたいな収録音になるわけです。

まあそもそも雑菌まみれのコップ使うなって話は置いといて
あくまで例だから!イメージだから!

「汚いコップに口を付けないで欲しい。だったらストロー使いましょう」ってことをMIX師さんたちは言いたい訳です。

①を加味して言い換えると、
「扱い方が分からず、雑音の酷いコンデンサーマイクを使うなら、空気音はひとまずいいから、しっかりボーカルだけ拾ってくれるダイナミックマイクを使おう」ってことになります。

空気音はダイナミックマイクでも大切です。
ただ、より綺麗に空気音を収録できるのはコンデンサーマイクです。
でも、雑音や劣化を防ぐ為に、まずはダイナミックでしっかり自分のボーカル音源を送ろうね。と言った内容でした!

今回あんまふざけてない気がする。
反省します。(反省できてえらい)

2022/12/22 記述
ちなみに僕の誕生日は2日後です。
別にだからどうってわけじゃないんですが、
僕の誕生日は 12月24日 です。

2022/12/22 記述

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