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2023年春旅⑯(山形)

5月24日
5時半くらいに道の駅加治川を出発して朳差岳(えぶりさしだけ)登山口の東俣彫刻公園へ移動。

道の駅加治川はリニューアルしたばっかりってことでトイレとか新しくてきれいだった。

東俣彫刻公園まであと4㎞の所で電波完全になくなったから、少し戻って電波あるところでちょっと待機。

今日は雨のち晴れの予報で11時から晴れマーク。念のため衛星画像を見て晴れる方向には向かってること確認して10時半に登山開始。

最初の数㎞は砂利道の林道歩きだけど倒木とか崩落とか雪崩とかで結構荒れてた。
思った以上に長い歩きで暑い日はきつそうだった。


たまに橋を渡ったりするところがあって川を見れたりもするけど、基本的に90分くらいあんまり面白みのない林道をひたすら歩く。


ようやく林道終点で本格的な登山道に入ったらいきなりイワカガミさん達がたくさん咲いてた。

東北の山らしくなってきた。


サラサドウダンって花で合ってるかな?
じっと眺めるほどすごいきれいに見えてきた。

形も鈴みたいできれいだし色がすごい鮮やか。


だいぶ登ってきた気もしてたけどまだ標高1000mくらい。

ザックが重くて普段なら休憩なしで登っていけるのに情けないくらいすぐ疲れる…。
雲の中に突入しだしたら急に冷えてきて風も強いし寒くなってきた。

雨もぱらつき始めたからレインウェアに着替えて登ったけどすぐ止んだ。
めんどいけどレインウェアだと暑いからまた着替えて登り再開。


16時40分頃ようやく朳差岳山頂到着。標高1636m。
テント持ってきたけど強風で寒過ぎるからとりあえず避難小屋へ。

登山口の駐車場で自分以外に2台しか停まってなくて、登ってる間2組下山していってたから誰もいないのは分かってた。
避難小屋は二階建てで思ったよりも広めだった。

ブランケットというかあんまりあったかくはなさそうなのがたくさん置いてあって、本当に緊急避難した人も一応は最低限暖まれるようになってた。
でも洗濯されてないのか埃がすごかった。

床が冷たいからそのブランケットを敷いて、その上にエアーマットを膨らませて寝袋敷いた。
寒くて何もする気が起きなくて、まずはこの寝袋でちゃんとあったかくなるのか確認しとかないとと思ってもう寝ることにした。

小屋にあった温度計では4℃ってなってたから自分の寝袋でも寝れる温度のはずだけど、手先と足先が全然あったまらなくてちょっと心配になった。

昨日見た時点の朳差岳の最低気温予想は-1℃だったから、更に寒くなると思うとちょっとまずいかもと思ってブランケットを寝袋の上にかけてみたけど全然変わらず…。
でも冷静に考えると体自体はあったかくて手足の先だけが冷たいから、もみほぐしてみたりしてたらだんだんあったかくなって一応問題なくなった。安心した。

重いザックを背負ってたから血行が悪くなってたのかも。
ラーメン持ってきてたけど、せっかく少しあったまった寝袋を出たくなかったからもう何も食べずに寝た。


5月25日
3時にセットしてた目覚ましで起きた。
といっても全然熟睡できずに寝た時間があったのかなってくらいだった。

やっぱり夜中だんだんと寒くなってきてかなり寝づらかった。

夜中にたまに物音がして誰か来たのかなって思ったんだけど入ってこないし、歩いてる音は聞こえないのに何かをやってる音は聞こえてきた。
外を見に行ってもやっぱりテントは無かったから誰も来てないし、多分動物だと思うけど熊だったのかな…。

寒いけどとりあえず昨日の夜食べるつもりだった袋入りのマルちゃん製麵のみそ味ラーメンをお湯沸かして作って食べた。
美味しかったけど寒過ぎてなんか想像してたのと違った。

寝袋とか全部元に戻して4時くらいに小屋を出発したらもう朝焼けが始まってた。


今日はさすがに天気予報通り晴れてくれそう。

4時22分日の出。
雲海も期待してたんだけど遠くの低い所にあるだけだった。


朝日に染まる飯豊連峰。
今回は中央の一番高く見えてる地神山まで登ってハクサンイチゲの開花状況を見てくる。

昨日とはうって変わって凄い爽やかな気分でようやく飯豊連峰に来た感じになった。


今年初のハクサンイチゲ撮影。

花がこっちを向いてないけど早く撮りたくて気が急いてしまう。


朳差岳山頂付近にも咲いてたけど大石山までの道中の方が絵にしやすい気がした。

手前の花に光が当たるのを待って撮った。

もう少し奥の花達にも光が当たってから撮りたかったけど先が長いからあんまり待てない。


日陰の所は霜が降りて草が白く縁取られてきれいだった。

ハクサンイチゲはやっぱり大石山から瀬母木小屋までの間が一番咲き乱れて凄かったけど、まだ光が当たってなかったから帰りに撮ることにした。


この残雪の多さほんといい。

21年に初めて見た時はうれしくてたまらなかった。


今回はミネザクラがやけにきれいに見えた。なんか花つき良い気がする。

瀬母木小屋で給水してポカリを作って飲んだ。
今回ポカリがほんと美味し過ぎた。

一応1Lのポカリパウダー2つ持ってきたけど、3つ持ってくればよかった。
夏は2Lじゃ足りないってことが分かった。日帰りなら2つでもいいか。


基本的にはほぼ夏道で歩けるけど一部区間だけ残雪の上を歩く。

一応アイゼンも持ってきたけど結局使う所は無かった。


瀬母木山到着。地神山までもうちょっと。


この道ほんと好き。風に吹かれてただ眺めてたい。


肝心の地神山付近のハクサンイチゲは予想通り咲き始めというか蕾ができ始めくらいだった。
ピークまで少なくともあと10日はかかるかな?

ほんとに見たいのは地神山から更に先のハクサンイチゲだけど、今回はそこまでは行かないからここの咲き具合で予想する。

目的のハクサンイチゲの花畑はあと2週間はかかるかもって気がするから、今日から2週間後だと6月8日。
そのあたりの晴れの日にもう一度登りに来る。


昨日の朝まで雪が降ってたせいか雪が真っ白。ほんときれい過ぎる。


西側の谷。奥に日本海が見える。


8時3分に地神山頂到着。
再来週来るときは左奥に見えてる北股岳まで行くけど、今回のルートでは無理ってことが分かった。長過ぎた…。


地神山頂付近からの眺め。
朳差岳あたりからでもきれいなんだけどやっぱり何故か奥に行くほど山がきれい。

早くこの山々とハクサンイチゲの花畑撮りたい…。
ここで音楽聴きながらずっと眺めてた。

森山直太朗の「五線譜を飛行機にして」がほんと合う…。
夏の間だけ聴くと決めてる曲を今日はちょっと解禁した。


北股岳に続く登山道。
ここから先はまた次回。でそこからがほんとの夏旅だ。ワクワクする。

その時にはすっきり綺麗な青空であってほしいな…。今日は予行演習というか様子見で来てるからいいけど。
ゆっくりしたいんだけど時間がないから9時くらいで戻り始めた。


地神山頂よりもう少し戻ったところに分岐があることに気づいて、その登山道の尾根を辿った先を眺めたら飯豊山荘のあたりが見えた。

丸森尾根とか看板に書いてあったけどあそこから登ってきたらだいぶ早そう。地神山に直接来れるし。

危険なルートじゃなきゃ次回はあそこから登りに来ることにした。


登山道脇に鮮やかな色のショウジョウバカマが咲いてた。

登山道にちょこちょこ咲いてたんだけどやっと撮りやすい子がいてくれた。


瀬母木小屋近くまで戻ってきた。
右奥に見えるのが朳差岳。

21年の時は歩いてるだけで楽しかったけど、今回ザックが重すぎて楽しさが半減してた。
瀬母木小屋でまた冷たい水飲んで大石山へ。

道中で行きに日影だったハクサンイチゲたちがたっぷり光を浴びて咲き乱れてた。


やっぱすごい花畑だ。まだまだ咲き増えるだろうけど知らない人からすると充分満開。


楽しみにしてた場所。白い雲がかかってるけどほんと絵になる。


逆側を向いて朳差岳とハクサンイチゲ。

こっちは青空多めで爽やか。


今年奥胎内ヒュッテから登れないせいか平日とはいえすごい人が少なくて瀬母木小屋で一人すれ違っただけだった。

誰もいない中ここを満喫できるとは思ってなかったから嬉しかった。
次来るときはここは盛りは過ぎてるだろうから今しか見れない風景をしっかり撮っておく。

でもここのピークはあと5日後くらいかな?まだまだぎっしり埋まるはず。


朝撮った朳差岳近くのハクサンイチゲ。やっぱちょっとこっちは少ないかな。


一部区間にはまだカタクリも咲いてた。
山々と撮れそうな花は見つからなかった。

大石山あたりまでは特にいなかったけど朳差岳に近づくにつれて虫が増えてきだした。気温も結構高くなってほんと夏の山だった。


下山といっても下りばっかりじゃなくて登りもかなり多いからホント疲れる。
12時くらいに何とか朳差岳山頂に戻り着いた。

お世話になった避難小屋だけどザックおろしてカメラ取り出すのがきついし、立ち止まると虫にたかられるからもうスマホで撮った。


しばらく下ったところでいい感じの残雪地帯。

ここなら虫もいないし少し眺めながら休憩。


登りもきつかったけど下山もほんときつかった…。

せっかく下ったのにまた登っての繰り返しで精神を削る。


虫も多いしザックおろすのためらうけど綺麗に咲いてくれてるシラネアオイがいたから撮っておいた。

登りの時は帰りに撮ろうと思って撮らなかったけど登りの時に撮っとくべきだった。
虫もいなかったし。

名前をずっと度忘れして思い出すのに時間かかった。ハクサンから始まる名前だった気がして中々たどり着けなかった。


袈裟丸とかで見たヤマツツジとはちょっと違う赤いツツジ。
この花も帰りに撮るからってこの花と約束してた。

果てしない登山道歩きがようやく終わって、今度は果てしない林道歩きに無限回廊を歩いてるような気分になった。


林道歩きは何にも面白くない長いだけの道だったけど崖に何か咲いてると思って近づいて見てみたらヒメサユリだった。

ここでか…。嬉しいような、今年初のヒメサユリは朝日連峰で見たかったような。
でも低い所ではもう咲いてるんだな。

16時15分くらいにようやく駐車場に到着。ほんと長かった。
ヤマレコでGPSログとってたけど2日間で37.4㎞歩いてた。累積標高3180m。

もう絶対このルートでは登らないと心に誓った。
奥胎内ヒュッテから登れなくなったのがほんと痛い。

道の駅関川の温泉に入りに行って少し長めに湯につかった。

案の定肩の所赤くなってたけど温泉上がったら全体的に少し楽になった。
筋肉痛が治るのに2~3日かかりそう。

今回のでテント泊登山は自分には合わないってことがよく分かった。
テント泊登山というかテント泊用のザックで登ることが合わないっぽい。

重すぎて肩が痛くなって登ってなくても体力を消耗していくし、カメラを取り出すのにザックをおろすのもためらってしまう。
楽しみながら歩きたいのに、これじゃないって感じがずっとしてた。

8月は何回かテント泊登山もするけど他はすべて今まで通り日帰りで行く。

丸森尾根から行くルートがあることも分かったし、再来週の北股岳登山の前に色々知れてよかった。
疲れ過ぎて完全に暗くなる前に寝付いた。


5月26日
朝起きたら昨日はあんまりなんともなかった太ももあたりが割と筋肉痛だった。
今日と土日はゆっくり休むとして、とりあえず山形県の道の駅米沢に向かった。

米沢市の鷹山の湯なら東京リベンジャーズが置いてなかったかなって思って、昼前に行ってみたらやっぱり置いてあった。

昼ご飯もそこで定食食べて温泉も入って16時まで読み耽ってた。しかも毎月6日と26日は割引ってことで450円だったしめっちゃコスパ良い。

夕方道の駅米沢に帰宅して車中泊。


5月27日
天気が微妙に晴れで米沢市にしては朝からちょっと暑い。

今日も鷹山の湯に行ってカツカレー食べながら東京リベンジャーズの続きを読んでた。

漫画読むついでに温泉入りに来てる。東京リベンジャーズ面白い。
29巻まで読んだけど30巻を誰かが読んでるのか見当たらなかったから、14時で切り上げてコインランドリーで洗濯して道の駅に帰宅。

天気予報確認すると今のところ晴れマークついてるのが31日だけ。
土日と雨の日は登らないからしばらく登れないな…。
といっても今は朳差岳系以外ではあんまり花が多い山が見つからなくて登りたい山を探し中。6月8日あたりの北股岳から先は登りたい山ばっかりで埋まってるんだけどな。

とりあえずは南蔵王の不忘山って所で仮決定してる。
北股岳までは一旦飯豊連峰系とは違う感じの山を登っておきたい。

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