2023年夏旅⑤(岩手・秋田)
6月17日
道の駅早池峰で車中泊して3時くらいに起きて4時過ぎに登山口駐車場に向かった。
4時15分くらいに登山口駐車場ついたら既に5台くらい停まってた。
今日は8時から晴れマークだったからあんまり早く登っても山頂で待つことになりそうだとは思ったけど結局4時20分には登り始めた。
駐車場から登山口までは2㎞くらい道路を歩いていくけど、その道中で1mくらいの熊がいた。
自分が通り過ぎるのを待ってから道路を横断していってた。
他の人に見つかって大騒ぎにならないといいけど。
登山口から登り始めて20分くらいで霧と強風になって、5合目あたりではあまりの強風で体が持ってかれて山頂やばいかもと思って5合目の岩陰でしばらく待機。
めちゃくちゃ寒くて、とりあえず太陽の光さえあれば気温も上がってなんとかなるから、8時から晴れの予報を信じて8時まで待ってみることにした。
1時間くらい待ってる間にどんどん後続の登山者たちに追い抜かれていった。
5合目ではあるけど残りたったの1㎞だからここで待つより山頂の避難小屋で待った方がいいのかも…。
中国人観光客とか小さい子供連れの人達とかも登っていくの見て、さすがに7時半くらいに山頂に向かって登り再開。
意外に山頂付近になると風はかなり弱まって5合目よりも青空が見える頻度が多くなった。ビビってないで登っとけばよかった。
8時くらいに山頂到着。
山頂付近は平らになっててその周辺は風向きによるのかだいぶ穏やかだった。
山頂を覆う雲がとれると雲海が見えた。
でも雲海が見えるのは一瞬でカメラを構えるともう次の雲が流れてくる状況であんまりじっくり見れない。
見える時はめちゃくちゃきれい。この瞬間で止まってくれればいいんだけど。
山頂付近にはまだ花がほとんどないから花とは組み合わせれなかった。
雲海も消えだして下の方でも青空見えるくらいになってきたから下りて花を撮ることにする。
早池峰の花のピークは7月入ってからみたいで、まだあんまり高山植物が咲き乱れてるって感じではなかった。ヨツバシオガマが結構目立ってた。
アズマノギクとハヤチネウスユキソウで合ってるかな…。
どっちもまだポツポツと咲き始めだった。
登山道両脇にロープ張られてて花が遠いからなかなか撮りづらい。
楽しみにしてたミヤマオダマキ。
たくさん咲いてたけどこの花もやっぱりピークはもうちょっと先かな。
蕾がめちゃくちゃあったから来週以降すごいかも。
ほんといい花。この先の山でもまだ見れる山あったかな?
ちょっとまだ見足りない。というか撮り足りない。
山頂では風弱かったから下も風は弱くなってるんじゃないかと思ったけど、5合目あたりは朝と変わらず爆風で6合目あたりで撤退してる人もいた。
12時20分に駐車場に帰り着いたけど、5時から13時まではマイカー規制中だから駐車場にロープ張られてて出れないようにされてた。
時間があるから昨日買っておいたラーメンとカボチャのポタージュを食べた。
13時に係の人がロープ外して規制解除後出発。
ユートランド姫神まで移動して温泉入って、岩手山の登山口駐車場で車中泊。
明日はまだ登らないけど道の駅よりこっちの方が静かでいい。
6月18日
朝方まで雨降ってて、昼から晴れたけどずっと風が強かった。
車で読書するにはちょうどいいくらいで、木陰の所で一日中小説読んでた。
15時くらいにユートランド姫神に温泉入りに行ってから、また登山口駐車場に戻って車中泊。
明日は晴れ確定っぽいけど風が強いのが気になる…。
6月19日
2時に目覚ましセットしてたけど、0時過ぎに目が覚めてあと2時間寝直すのもなんだしで、準備して1時50分に焼き走り登山口から登り始めた。
登山口の時点では星空も見えてて、2時間くらい登って少し展望ある所から見た感じ街明かりも見えてた。
強風で雲海は無いと思ってたけど、途中から雲の中に入って雲海ができ始めてる感じになってきた。
コマクサが咲いてる地帯まで来たけど霧の中で風も強かったから帰りに撮ることにして、とりあえず山頂に急ぐ。
平笠不動避難小屋あたりで雲の上に出て、めちゃくちゃきれいな雲海が出来上がってるの確認した。
早く撮りたいけど高度が足りないから山頂付近までは我慢して、まだ消えないでと祈りながら黙々と登り続けた。
山頂間近の所から。風がすごいから雲海が流れてた。
急速に出来上がった雲海だから経験上長持ちしないはず。間に合ってよかった。
八幡平方向。
北東側の雲海。
爆風のせいか見たことない筋状の雲が幾筋にもなった雲海になってた。
5時9分山頂到着。
雲海の一部が山頂に流れ込みだしてもうリミットが迫ってきてる…。
時間がないのにレンズが結露してしまって仕方なく風の弱い所で結露が消えるのを待つ。もったいない時間。
とりあえずスマホでは撮っておく。
画質的には物足りないけどこういう時はスマホの方が明暗差も自動で調節してくれるし一眼レフよりきれいに見える。これを一眼レフで撮りたかった…。
ようやくレンズ復帰。
あっという間に雲が流れ込んでなかなか撮れなくなってきた。
この道を奥に歩いて火口一周したかったけど爆風酷すぎて今は止めといた。
めっちゃ神々しい道…。
花を撮りたいけど、まだコマクサの所に戻っても雲の中だし岩手山高山植物帯って所まで行ってみることにした。ここに花咲いてればほんと最高なんだけど。
爆風の中、右下に見えてる山に向かう。
少し平らになってる辺りが岩手山高山植物帯ってところっぽい。
どんな花が咲いてるんだろ?期待が膨らむ。
岩山にかかる雲海がほんときれい。ブロッケンも出てた。
高山植物帯に下りてきたけどまだ花はほとんどなくてミヤマキンバイとシラネアオイが咲いてた。ピーク時は何が咲くんだろ?
山頂は完全に雲で覆われてしまった。この不気味な雰囲気も中々いい。
山頂から見えてた岩山に登ってみた。
ここからの眺めはのんびりした感じで穏やか。
岩山から岩手山山頂。雲で覆われた姿もかっこいい。そろそろ雲もとれそう。
ここの岩山にはイワウメが少し咲いてた。
山頂の雲が完全に消えたの見て山頂火口に登り返した。
火口は一周できるけど間を通るルートもあったからそっち行ってみた。
神社っぽい所に伝説の剣みたいなのがあった。
うちの高千穂之峰の山頂の鉾とどっちが攻撃力高いんだろ。
山頂火口の登山道は思ってた以上に爽やかできれい。
十勝岳みたいでもあり、高千穂之峰みたいでもあってすごいよかった。
今日2度目の山頂到着。
雲海は消え去ってしまったけど風はだいぶ穏やかになって気持ちのいい山歩きになった。
名残惜しいけどそろそろコマクサの所に下りる。
八幡平はもうほとんど雪は消えてしまってるんだな…。
平笠不動避難小屋まで下りてきた。
この辺りからシラネアオイとサンカヨウがたくさん咲いてた。
サンカヨウはちょうどピークでシラネアオイは終盤気味。
サンカヨウの大きい葉に花の影が映ってそれもきれいだった。
同じところに咲いてるのが嬉しい。
雨に濡れたら透明な花になるみたいだけどその状態で撮ってみたかった。
シラネアオイロード。日影が多くて撮りづらいけどほんと奥までずっと咲いてる。
シラネアオイゾーンを抜けて1時間くらい下りてようやくコマクサ地帯に戻ってきた。
今年もたくさん咲いてくれてた。
21年に登った日は6月18日だったから1日違いだけど21年より多く咲いてる気がしたから今年の方がちょっと早いのかな?
ただ強風の影響か全体的に皆斜めになっててパッと見元気なさそうに見えたけど、よく見たら斜めになってるだけで全然元気だった。
今年は雲海とは撮れなかったけど、とりあえず見れてよかった。
21年に雲海と撮ったコマクサは咲きぶりが違うのか、どの子だったか見分けがつかなかった。
10時28分に駐車場帰り着いた。
予定よりいろいろ動き回ったから18.1km歩いて累積標高1789mだった。
またユートランド姫神で温泉後、田沢湖付近じゃコインランドリーがあんまりないから洗濯すませてから秋田側へ。
15時頃秋田駒ヶ岳近くのアルパこまくさに到着して広い駐車場で車中泊。
予定では6月21日に秋田駒ヶ岳を1合目から登るつもりだったけど、21日の天気予報が曇り時々晴れに変わってしまったから20日に登ることにした。
ただ明日となると1合目からは時間的にきついかなって思って8合目駐車場までのマイカー規制日確認したら、21日からマイカー規制ってことで明日がマイカーで8合目駐車場まで行ける最終日。めっちゃ運がいい。これは8合目から登るしかない
6月20日
3時に起きて準備済ませて4時10分くらいに8合目登山口着いた時は6~7台くらいしか停まってなくて、マイカー規制する必要あるのかなってくらい静かでいい雰囲気だった。
8合目までの車道で田沢湖に雲海出来てるの確認できたから急いで準備して登山開始。
登り始めて3~40分で阿弥陀池到着。
まだ日影だけど思ってたより花畑はなかった。
とりあえず雲海が見える男岳へ向かう。
阿弥陀池と奥に岩手山。あっち側も雲海が広がってる。
少しだけど朝露をまとったチングルマが咲いてた。雲海を背景にすごい爽やか。
たったこれだけの数でこんなに綺麗ってことは美瑛岳だとどうなるのかめちゃくちゃ楽しみ。
最高だ…。ずっと追い求め続けてる天空の花畑。
まだ花は少ないけどやっぱどんな雲海も主役がいてこそだな…。
男岳山頂から。田沢湖と左奥に鳥海山も見えてた。
ハクサンチドリもいい感じの所に咲いてる。
今回はぐるっと山を回ってみる。
いかにもコマクサが咲きそうな砂礫の山。
広々とした登山道で清々しい。
焼森山って山らしい。標高1551m。
登山口からの標高差がほとんどないから登山って感じではないけど。
山頂からの眺め。
中央右の山が男女岳、その左隣がさっき登った男岳。なかなかいい眺め。
やっぱりこの辺りはコマクサが咲くみたいだけどまだ準備中だった。
見頃は7月上旬かな?
男女岳に登りに行く途中の雪渓地帯付近でヒナサクラが群生してた。
風景として撮るの難しい花だけど、うまいこと残雪と青空が背景にあったからよかった。
背の高いショウジョウバカマもたくさん咲いてた。
男女岳山頂に到着。
距離が短いからあっという間につく。男岳越しの田沢湖の眺め。
山頂には特に花はなかった。
山頂までの登山道にはチングルマとイワカガミとミヤマキンバイとハクサンチドリが咲いてた。色とりどり。チングルマがもっと欲しい。
阿弥陀池に下りてきた。
もう周る所もないから亀のようにゆっくり歩いて眺めながら帰るしかない。
綺麗に晴れ渡って爽やかすぎて帰りたくないから、ベンチで寝そべってしばらく空を眺めたりしてぼーっとしてた。
8時半くらいになって登山者が一気に増えてきたからまだ早い時間だけど帰ることにした。
帰りの登山道で岩陰にオコジョがいた。
ぴょこぴょこ顔を出したり引っ込めたりしてこっちをガン見してた。
しばらくそこで座って眺めてたら巣穴から出てきて触れる距離まで近づいてきたけどちょうどそのタイミングで登山者が来て逃げていってしまった。
もうちょっとで警戒心解けそうだったのに…。でもめっちゃかわいかった。こんなにじっくりずっと見れたの初めてだった。
登山口近くの光景。こっちは旧道なのかな?昔こっちから登った気がするけど今は道が崩落して危険って書かれてた。
最後までハクサンチドリがきれいでずっと花を見ながら歩けた。
白いハクサンチドリもいたけど変種かな?
9時半くらいに登山口に帰り着いて、登山口にある水汲み場で水2リットルだけ汲んで冷たいポカリも作って飲んだ。駐車場すぐ近くだから車にあるボトル分も汲んどけばよかった。
駐車場は満車で駐車枠以外の所にも無理やり停めてる車あったり、駐車場までの道路脇にもずっと停められてた。
朝は少ないと思ってたけどやっぱマイカーで来れる最終日ってことでエライことになってた。これはさすがにマイカー規制しないときついかも。
アルパこまくさで温泉入ってゆっくり移動して、夕方に道の駅おがちに着いて車中泊。
6月21日
予定では晴れれば6月23日に月山登るつもりだったけど、今のところの天気予報だと6月23日は雨マーク。
天気もだけど花が何咲くのか調べてみたら、月山も今はハクサンイチゲとミヤマキンバイとかで同じ感じっぽい。
いいんだけどちょっと別系統の花も見ときたい。
その次に26日に登る予定の新潟県の火打山方向で別の山を考えてみたら、浅草岳がヒメサユリでちょうどいいかもしれないから浅草岳に向かうことにした。
でも浅草岳付近も23日は雨。というか全国的に23日は雨っぽい。
最悪土曜だけど24日に雨さえ降らなければ浅草岳登ろうかな…。
21年に浅草岳登った時も雨だったから今年は青空で見たいけど。
今日はいたやの清水で給水して、洗車もしてから道の駅米沢まで移動してきた。
急いでもしょうがないから今日はここまでかな。
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