支笏湖の氷の芸術(2023年12月24日記)
北海道に移住してちょうど1ヶ月。
千歳市では-15℃を下回る日がでてきて最高気温でも氷点下の日ばっかりになってきた。
雪はあんまり降らないから国道とかの主要道路はほぼ雪は消えてて安全だけど、一般の道は先週降った雪がいまだに残ってガチガチに凍り付いてて見た目はめっちゃ怖い。
でも歩くのは気を付けないと危ないけど意外と車は普通に走れて滑らない。
-15℃の夜で暖房切って寝ても翌朝の室温9℃くらいまでしか下がってないから、やっぱり北海道の家は断熱というか保温が相当すごい。
それでも12月の初めに比べるとガス暖房の効きが悪くなってきたから、設定温度22℃から24℃に変えて更にエアコンの暖房も入れるようになった。
電気代とガス代がどのくらいになるのかちょっと心配。
今朝は4時に起きてまた支笏湖に行ってみた。
支笏湖までの道路も先週より雪が減ってて、寒さは増したけど道路の危険さはほぼなくなってた。
今日は天気予報通りちゃんと晴れてくれてて最初から風不死山と樽前山が見えてた。
樽前山だけなんであんなに真っ白なんだろ。
通勤時も見えてていつも見える度に嬉しくなる。
風はあんまりなさそうだったから水鏡を期待したけど湖が広いからかやっぱり波が収まる気配はなかった。
ある程度以上大きい湖だと月の引力で海みたいに波が出てしまうのかな…。
無風でも常に波が出てるとかじゃなきゃいいけど。
今回はちゃんと晴れてるから湖に下りられるところを探して奥まで進んでみた。
この辺り良さそうだなって思ったところの途中の道路脇の駐車帯で何台か車が停まってて、何人か湖に下りてる人が見えた。
三脚持った写真撮る人が何人かいてやっぱり風景写真のちょっとした名所だったみたい。
自分もそこに停めようと思ったんだけど後ろから車きてタイミング逃したから、もうちょっと進んだところのポロピナイ園地って所に停めて湖に下りてみた。
駐車場のすぐ近くで木の枝先に氷ができてて、撮ろうと思ったら既に2人撮ってる人がいた。
朝焼けに染まる湖面とぶら下がる氷がきれいだけど、ちょっと遠いかな…。
人と並んで撮るのも苦手だし湖沿いを歩いてみることにした。
雲が焼けてきて焦るけど撮りやすい氷がまだ見つからない。
朝日が昇るギリギリで水晶玉のような綺麗な氷が見つかった。
奥の湖面では気嵐も出てて朝日に染まってめちゃくちゃきれいだった。
充分冷えてたけどもっと寒い日なら更にしっかり気嵐が見えてたかな?
奥に進むほどに面白い氷の造形が増えてきた。
こっちまではまだ誰も来てないみたいで宝探しが楽し過ぎる。
他の季節では映り込むのを省くような倒木が宝石をまとう木になってて、倒木が見える度にどんな氷つけてるかワクワクして朝からめっちゃ楽しい。
ここの倒木の氷が今回一番良かった。
あと15分前にここに来れてたらもっと赤く染まった氷撮れてたけど今回は発見できただけでいい。
これで水鏡になって更に気嵐までしっかり出たらと思うと物凄い宝の風景見つけた気がする。今冬チャンス来るかな…?
水面ギリギリまで寄って撮ってみた。
弱いけど波があるからちょっと濡れてしまった。でも夢中になって撮り続けた。
さらに奥に進むと氷は増えてきて何かありそうな気はしたけど、途中からちょっとした崖みたいになってきて湖畔沿いは歩けなくなったから引き返した。
怪物の手のような誰かの髪のような…。何かに例えれそうな氷が多くて面白い。
長靴履いてくるべきだったかな。まだまだ撮れそうなのがたくさんあったけど靴が濡れるからいくつかは諦めた。
赤みは消えたけど、どうにも見る度に撮りたくなってまた何枚も同じようなの撮ってしまった。氷の質感になんかやけに魅了される。
水平は保ってるはずだけど倒木が斜めってるからなんか変な感じになる。
ここは複雑な氷の造形ができてた。
一つ一つの氷柱の形も芸術的だけど交差する枝がまた更にいい感じ。
ほんと自然の作り出す芸術はずっと見てても飽きがこない。
ギリギリまで近寄って撮影。
来週来ても同じような感じで凍ってるのかな?
日中晴れてても氷点下だから溶けることは無いと思うけど、次来た時どんな感じのが見れるのか楽しみだ。
元々は樽前山の映り込みを狙ってきたけど逆光側にあるからどっちにしろ撮れなかった。
樽前山の手前に雪の少ない風不死山がいるから夕日の時間でも思った感じにはならないかも。
でも湖畔の氷と気嵐っていう発想ができたから今日は物凄い収穫だった。
理想は奥の山も全部真っ白に染まることだけど、そうなったら雪でここまで来れないかもしれない。
氷柱ばっかりに気を取られてたけどよく見たら石ころも氷で包まれて水まんじゅう見たいな感じになってた。
これもめちゃくちゃきれい。
朝日で赤い光が感光したら更に綺麗になりそう。朝は気づかなかった。
このあと氷瀑撮りに行こうと思ってたんだけど想定よりだいぶ満足してたのと滝までの峠道が怖かったから今日は止めといた。
迂回して安全な道からだと50㎞以上かかるから一日一撮影地でいいかな。
帰り道にふと見たら恵庭岳と思われる山がすごい爽やかだった。
なんかほんと北海道らしい…。湖も青いしずっと気分がいい。
湖畔沿いの道路の雪は消えて乾いてるけど恵庭岳方向は雪が残ってて凍結してた。
日曜でも車通り少なくてのんびり眺められる。
千歳市内の近くまで運転してきたら途中で霧氷になってる所があってきれいだったから下りて少し撮影してみた。
下に川が流れてる所だけど川の近くの木々だけ霧氷になってた。
少し気嵐も出て見る分には絵になってたけど写真で撮るにはちょっとごちゃごちゃし過ぎてた。
でも街からすぐ近くでこんなの見れるのがすごい。
ダイヤモンドダストもずっと出てて綺麗だった。
肉眼でははっきり見えてたけど背景が暗くないと映らないってことが分かった。
年末年始の休みで望岳台あたりに行って完璧なダイヤモンドダストを撮りに行きたい。
夢は広がるけど天気次第だな…。
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