station Februaryへようこそ6 禍話リアルライト 押さえる子ども
いつもお越しいただきありがとうございます。 また初めましての方よろしくお願いします。
ここでは怪談蒐集家かぁなっきさんがツイキャスというネットラジオにてされている禍話をできるだけ文字におこし、それにプラスして考察や私のしっている怪談話などをしていっています。
今回のお話は押さえる子どもです。
(ほぼ放送通りのリライトです)
知り合いが、と言っても知り合いの知り合いで全然顔をしらないおっさんで、いい人なんだけど、酔っ払うとめちゃくちゃ酔っ払っちゃう。歩けないぐらい。
でも人間って不思議なもので家まではいけるんですって、もうフラフラだけど、酔拳みたいに歩いてる。
ただ家まで帰り着くと道すがらめちゃめちゃ物を落としてるんですって。 鍵とか財布とかね。
その時一回だけ免許証だけ落として財布は無事だったんですけど、お前なんで一回抜いてそこいら投げたみたいな所に見つかるんですって 。溝におちてたりして、、、。
そんでいちいちよばれるんですって。
おーい財布がないよー
とか言って電話くるんですって。 バカっってでも近所だから助けてあげていたんですって。
で、この話してくれた人がその日休みで家で夜10時とか11時になって深夜テレビをぼーっとみてたんですよ。
そしたらそのおっさんから電話ですよ。大体わかるんですよ。 なんか酔っ払ってトラブル起こしたなって。 人に絡んだりとかしないんですよ、ただ、人身トラブルはないんですよ、自損事故っていうか。
うぃートイレからでられないよー って。 バカだなこいつはって。
前もあったんですよ。なんか押せばいいのにずっと引いていたみたいな。 どこですか、どこですか❔ って言ったら、
なんかおしっこしたくなっちゃってさ、道でしたら犯罪じゃん、
って。
なんでそこはわかるんだよ、なんでそこは意識があるんだよってで、
だからさ、公園のトイレにはいってやったらさでられなくなっちゃった。
どこですか って聞いたら、 本当に近所にある公園で、なんか最近のトイレってそうなんですかね、三角すいみたいになってて、そこに和式便器が一個しかない。
そういうトイレあるじゃないですか、男女兼用みたいな。 そこに閉じ込められてるっていうんで、
どうせまたね、押してダメなら引いてみろみたいで開くんだろと
はいはい って電話しながら出たんですって、
どこですかどこですかどこのトイレですか❔何区の公園ですか❔
3区
って言うんでそこはちゃんとしてるんだと思いながら、
はいはい本当にやめてくださいよね、それね、引いたら開くんですよ、引き戸ですよ。引いたら開きますよ。
うぃーだめだ、これ押すやつだから。でも開かないよ、びくともしない。助けてーたすけてー。 うるせえな わかったわかった。多分言ったら開きますから多分。
パジャマだけどしょうがない。近所だから行ったんですって、で、行ってフッと見たら
あれ❔あれ❔
その三角すいのトイレのドアから声はしてるんですって。
おいおかしいよ。はやくー
確かにおっさんの声はしてるんですって。
確かに中から押して開けるタイプなんです。 おっさん間違っていないんです。
ただ、そのトイレのドアを
幼稚園児、園服姿の幼稚園児が両手をぐーっとやってるんですって。
で、
おーい、開かないよー開かないよー って。
だって幼稚園児とおっさんの力って対抗できるわけないじゃないですか。
なのにガッチリ閉まってる感じ。 えっ何これっ❔
11時、12時に幼稚園児が園服姿で何してんのこの子と思って。
おーい開かないよーとかずっとおっさんがそこに居るのは分かってる。外の音と携帯からの音がずっとステレオ状態で。
おーいおーい開かないよー
あ、うぁ、は、はい。
なんで、なんでだー助けてよー
とか言ってる。
怖いじゃないですか。
明らかに状況が明らかにおかしいじゃないですか。
んんん❔
って思いながら
おいおかしいよこれ。トイレの中。このトイレひどいよ、このトイレ最悪だー
で、グチりはじめて 紙もない 紙は無いじゃない。紙は無いのが普通。
で、
落書きだらけなんだよー幼稚園児ぐらいの。 うわって思って。
え、ちょちょちょちょなんで幼稚園児ぐらいの子ってわかるんですか❔
って思わず言っちゃって。
そしたら背丈が幼稚園児ぐらいの 所に落書きがあるんだよ、訳わかんねぇ。チューリップとかさ、もう最悪だよ。ここのトイレどうなってるんだよ。トイレのドア開かねーしよー。
幼稚園児は微動だにしないんですよその間。 3分ぐらいずっとやってる。でも怖くて公園入れないんですよ。 うわ、怖いなとおもいながら。
きてよー とか言ってんだけと
いやいや、ちょっと待ってください、ちょっと待ってください。本当に開かないですか。
すごいガンガンガンガンやってる感じが伝わってくるんだけどでも開かない。
ええ、あの幼稚園児なんでそんなに力強い訳ないじゃない。
でもそん時に人間て不思議なもんで我に返って、理性が変なところで働いて、 保護者どうしてんだ。 とちょっと思ったそうなんですよ。
ふっと見たら奥の薄暗いベンチに、その時間だから薄暗くなっちゃってるんですけど、そこに女性が座ってて
すごい嬉しそうにその子のこと見てるんですって。
その瞬間に
うわぁぁー ってなって、もう申し訳ないけど電源オフってそのまま家に帰っちゃったそうです。
で、翌朝そのおっさんは記憶がないんで
ごめーん昨日俺電話した❔起きたらさー公園のさ、3区の公園のトイレの中でさ、めが覚めてさー恥ずかしいよー
覚えてなかったので大丈夫だったんだけど、その公園が彼の家の近所だから絶対に行かないって言ってました。
というお話でした。
怖いですね。
その親子はいつもその公園に居るんですかね。 まぁこの世には色んな家庭がありますから、ひょっとしたら家に居るより外に居る方が居心地がいいのかもしれないですね。
しかし力の強い子どもですよね。力強い子ども、やっぱり家にいると色々破壊しちゃう恐れが…。
なんか私が想像すると母親的思考になっちゃうな。怖くなくなっちゃう。
さて、今回はトイレと言う事で私が体験したはなしを。
ちょっと変なんですけど、子どもの頃トイレが怖くて、すぐ逃げられるようにトイレに鍵をかけるのが嫌でした。
今はちょっと考えられないんですけども。 で、誰か忘れたんですけど歴史的人物の生家を観に行った時トイレに行きたくなりまして、そこのトイレは外に独立していくつか個室があり、女性用男性用と分かれてありました。
ひとりで行って鍵はしてないけど扉はちゃんと閉めて。
その当時トイレは洋式は少なくてほとんどが和式でした。ドアに背を向ける感じ。
用をたしていると、ドアが開いたのがわかりました。
中に人がいるとは思わずに開けたんだろうと。 大体そうなった場合、直ぐにドアは閉めますよね。
でもずっと閉めずにのぞいていたんです。
相手は女の子でした。
自分より少し年上の。
顔はニヤニヤしてました。
で、どこか行ってよ。と確か私は言ったように覚えてます。するとぱたんと閉めたので安心したのですが、 またすぐに開けて覗くのです。
その間会話なし。
気持ち悪いやら恥ずかしいやらで素早くトイレを出ようとしたら、のぞいていた子は慌ててトイレを閉めました。
私も追うように直ぐにトイレを出たのですがトイレ施設内に人影はなく、もう外まで行ったのかとトイレをでてあたりを見ましたが人影の1つもなく…。
まぁ子どものことですからね、隠れてたりしても見つけられはしなかったかもしれないですが。
何だったのか。
そしてこれはなんの話なのか笑。
と、言うわけで今回はここまでです。 ちなみにYouTubeでトイレにまつわる異聞シリーズというのも読んでますんでよかったら聴いてくださいね。ごめんなさい。宣伝だよ。
YouTubeにて朗読いたしました
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