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一緒に席を囲む

この前会った出来事が、自分の中では結構衝撃的だったから、メモ程度に書いておこうと思う。

実は、先日ご予約があって、一度しか合ってない方だったのだが、妙に意気投合し仲良くなってご予約をくれた。(仲が良いと思っているのはこちらだけだと思っていたら恥ずかしいが)

その時に、いつもうちのパートナーの詩子が手伝ってくれているのだが、
なにをトチ狂ったのか、サービス中にドーナッツを食べるは、アイスを食べようとするは、終いには「お腹すいた」と嘆き、コースの途中で(ご飯ものが出るときだった)、一緒に席に座って食べ始めていた。

ドーナッツは隠れて食べていたが、アイスを食べようとした時には(これは結果、未遂に終わったのだが)、さすがの僕もぶちギレそうだった。

だが、一緒に席について食べ始めていた(結局のところ僕も彼女の分まできちんと作ってしまったのだが)ところをみると、なんとも不思議な気分になった。
なんというか、西洋の中世にいるような料理人の気分になったというか。
ホストがもてなしているような感じになった気がしたのだ。
もちろん、ご予約いただいた方がめちゃくちゃ優しくて、もはや友人同士だと思っているからこそできたからで、普段はそんなことは絶対にしないのだが、なんだかすごく心地が良かったのだ。

もしかしたら、これこそが目指すべき形かもしれない。
そうも思えた食事会となった。

まだまだ勉強中だが、こんなアクシデントも楽しいと思えた出来事だった。

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