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2021 0117 茶寮 過去メニュー


『思考する停滞と策謀、その先』

【時を釣る】
鯛 茶葉 リンゴ

希望を待ち、動く時を待つ
じっとしているかのように見えて、
熟成していく機を釣っている。

【打ち上げられる甘え】
甘エビ 大根 ゆず 昆布 つのまた

岩を波が打ち
豪快に波の中にあるものを
激しく打ち付けていく
その中にあるのは
「こうなればいい」という甘え

【火に助かる】
かわはぎ 西京味噌 生姜 バターナッツ

人類は火と共に賢しくなっていった。
道具を持ち、策謀を練った。
人が火を使い発展してきたのか、
火が初めにあり、人は踊らされただけなのか
なんにせよ。火はあると嬉しい

【温まりながら緩む】
ヒラメ 魚だし ほうれん草 青大豆

火があるところに、壺ができ
釜が出来たら湯を溜めて
温まることができるのは
文明という名の進化から


【根を張る】
セリ 金時人参 白子

進化して、移動がなくなり
居がよい所に根を張ることは
文化と文明を進化させ
思考と策謀、網を張り
生命と魂は希薄する


【衰退のように】
サクラシメジ 香茸 シイタケ 米

柔らかく、細やかに
木が朽ちても、土にかえり
モノは形を変えて
オモイは空気のように舞い
それでも自然は持続する

【実と子と脂肪】
干し柿 チョコレート 唐辛子 生姜 胡桃

生命の誕生は
薄い脂肪の膜からだ
そこから多様に変化して
今を紡ぐは今の子たち
「人」や「動物」は言語の分断
次に繋ぐとは、
よく生きることかもしれない


                             澱と葉 2021 01 17

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