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ファーストアルバム満3歳2ヶ月

7月10日。3歳を過ぎても意味のある発語がないのを親に相談したら、「学費は絶対に惜しむな」と力強い助言をもらったのもあり、以前から通っている病院での言語リハビリに加えて、この日から民間の言語教室にも通うことにした。ごく普通のマンションの一室に教室があり、完全予約制で発達・理解度の度合いをチェックしてもらうというもの。初めは我々夫婦で一緒に出向き、ファーストアルバムの現状を先生に伝えてから、様々な形のパズルであったり、動物や食べ物の絵が描いてあるカードであったりを見せ、ファーストアルバムがどう反応するのかを伺う。基本的にはこれまでの病院でやっていることと同じだが、こちらの方が比較的ハイペースで、初歩的なパズルから割と高度なものまで、テンポよく多くの遊びを試してくれた。結果としては、先生に人見知りすることもなく、初めての環境でグズグズすることもなく、それぞれの遊びにきちんと集中して取り組み、正しい使い方で遊ぶことができていた。理解力は一般的な年相応にある。何なら平均より高いくらいだという。しかし言葉だけは出てこない。もうちょっと詰め込んであげれば出てきそうな気がするけど…という、やはりいつもの結論となる。あの手この手を駆使し、様々な工夫を凝らして言葉を導き出すようにしていかなければならない。非常に頭を使う。

7月17日。トイレトレーニングが全く進まない。保育園の同じクラスの子はすでにパンツに移行している子もいるが、ファーストアルバムは相変わらずおむつ。便器に座らせようとしても全力で抵抗してグズる。なのでトレパンマンを導入してみた。通常のおむつよりもおしっこした時の濡れ感が数倍増しで、気持ち悪い感覚を覚えてもらってトイレに移行するという算段。試しに一日履かせてみたが…結果は通常のおむつを履いてる時と何ら変わらず、数倍の濡れ感を味わいながら普通に過ごしていた。神経の図太いやつだ。

7月22日。近所で花火大会があるとのことで、ここぞとばかりにファーストアルバムに甚平を着せて馳せ参じる。大阪ほどはゴミゴミしていないが、何やら普段とは違う賑やかな様子にファーストアルバムも(おや?)と怪訝な表情を浮かべる。そして遠くの方に花火が上がると、おおー!と周囲から感嘆の声が上がるのと同様に、ファーストアルバムもひゃー!と良い反応を見せる。大きな音にも怯んでいない。ならばもっと花火の近い方へ向かっていこう…としていたが、途中にあった公園のアスレチックに心を奪われ、ひたすら網をよじ登ったりすべり台を降りたり、その合間に木々に隠れた花火をチラ見するというスタイルに落ち着く。公園は楽しいから仕方ないね…。そしてたまたま来ていた全然知らない小学生くらいのお兄ちゃんお姉ちゃんと混ざり、一緒にアスレチックを楽しんでいた。本当に人見知りしないな。自分の子供とは思えない。来年はちゃんと花火見ようね。

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