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ファーストアルバム満3歳4ヶ月

9月7日。ようやくファーストアルバムが単語を喋り始める。以前に比べると明確に「ママ」と言えるようになってきた。その後も徐々に「じいじ」「ばあば」「うん」「やーや(嫌)」「うーゆー(牛乳)」と増えてきている。「パパ」はパ行の発音が難しいようだが、小声で「パーパ…パーパ…」と練習している素振りが見られる。ここまで来るのに長かった…。今後は栓が抜けたようにいろんな言葉が出てきますよ~とは保育園の園長による談だが、ぜひともそうなってほしいものだ。なにせ周りは〇語文とかのレベルではなく、普通に会話ができている子もいるのだから…。

9月29日~10月1日。帰省を兼ねて、高松~徳島間の旅行に出かける。初日は高松市内で限界までうどんを食べ歩く。昼間に三軒。幸い天気が良く、ファーストアルバムはずっとテンション高めではしゃいでおり、あちこち連れ回してもぐずることがなかった。うどんもちゅるちゅると美味しそうに食べ、なんなら妻以上の量を食べてるのではないかというほど。実際どこのうどん屋も美味しかった。二日目はアンパンマン列車に乗って徳島に移動。家族全員が人生初のアンパンマン列車。アンパンマンも電車も好きなファーストアルバムはやはり興奮気味で、どのタイミングで写真を撮っても常にニコニコしてくれていた。自分は徳島出身なので特急うずしお自体は学生の頃に何回も乗ったことがあるが、こうした形で再び乗ることになるとは…と感慨もひとしお。そして実家に帰省し、セカンドアルバムを妊娠したことを両親に報告する。三日目は実家から程近いバンブーパークなる公園に行く。まあ周りを竹林に取り囲まれた、だだっ広い芝生のグラウンドがあるというだけの公園なのだが、開放的で気持ちが良い。到着するや否や、芝生の上を果てしなくどこまでも全力疾走していくファーストアルバム。大きなトラブルが発生することなく、一通り目的を達成できた。2時間ほどの高速バスの中でもぐずらなかったファーストアルバムはめちゃくちゃ偉い。

10月7日。保育園の運動会に家族で向かう。昨年の運動会は後半ずっと泣きわめいていて結構カオスな状態だった。1年経って今年はどれだけ成長したのか…。昨年は何が起こってるのかよくわからずポヤポヤしてる子ばかりだったのが、今年は園庭に出た瞬間から保育者席を視認して「ママー!」「パパー!」と元気に声が飛び交う。全員横に揃ったところで「おはようございます!」「いまからうんどうかいをはじめます!」と一斉に挨拶。めちゃくちゃ喋れとる!!!ファーストアルバムは…言葉がかなり遅れてるので、ひとり無言でポヤポヤしたりキョロキョロしたりしている。

結論から言うと、他の子と比べて成長の遅れがこれでもかというくらい如実に表れた運動会だった。「からだ☆ダンダン」の体操は今までにもリハーサルの練習があったはずだが、ファーストアルバムひとりだけが棒立ち状態。表情だけはにこやかで楽しそうだけど、完全に傍観状態になっているのは流れについていけないからか、そもそも興味がないのか。途中からこれはまずいと察知したのだろう、先生がサポートについて体操を促す。その後の平均台や鉄棒、マット運動を含めたサーキットでも、指示された通りの動きが微妙にできていない。体幹が弱くて何かとクネクネしがちなのもあるし、いつもと違う雰囲気で注意力散漫になってるのもあるし、真面目な場面でもピリッとせずにふざけがちな性格(これは自分の血が濃いせいだと思うが)だしで、他の子よりもサポートの必要な場面が明らかに多い。それでもプログラムをギリギリ完遂できたので、泣きわめいてばかりだった昨年に比べれば成長していると言えばしているのだが、妻とともに終始ハラハラしながら応援し、金メダルとお菓子をもらえてご満悦のファーストアルバムを見ながら、なかなか複雑な気持ちになるのであった。

かと言って他人と比較してばかりなのも、子にとっても親にとっても良くないだろう。言語療法の病院には今年から定期的に通っているし、民間の言語教室にも通っている。今後通うことになるであろう保育園/幼稚園に入るにあたって加配の手続きも進めている。北風と太陽ではないが、ガミガミと叱ってケツを叩けば叩いたぶんだけ伸びるというわけでもないので、親として手を尽くしつつ、ファーストアルバムなりの育ち方というものを模索していく必要があると、改めて感じた。


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