ファーストアルバム満3歳9ヶ月
3月1日。ついにセカンドアルバムが我が家に納品された。前々から「ママのおなかには赤ちゃんがいるんだよ~もうすぐ出てくるんだよ~」とは話していて、ただどこまで理解しているのかは分からなかったのだが、実際にセカンドアルバムを目の当たりにしたファーストアルバムは、妻のおなかをさすって(うまれたんだ!)と言わんばかりにニコニコしており、状況の把握はしっかりしていたようだった。最初は非常に照れくさそうな様子でなかなか近づこうとせず、部屋のすみっこでひとりでわちゃわちゃ遊んでおり、しかし遠くから様子をさり気なく観察していた。しかし少しずつ頭をなでてみたり手に触れてみたり、舌足らずながら名前を呼んでくれたりと、だんだん打ち解けてきた。そして母乳をあげている妻を事あるごとに何度も呼んだりして、甘えたモードに拍車がかかってきた。入院中は子供の面会は不可だったので、一週間ぶりのママとの再会になったというのもあるだろう。想定していたことではあるが赤ちゃん返りの傾向が顕著に出ていて、しばらく大変になるな…と改めて実感した。何はともあれ、家の中が実に賑やかになってきた。
3月2日。ファーストアルバムの音楽会&卒園式。最初はそれぞれ別の日にやる予定だったが、諸事情で(よくわからんけど)同日にまとめてやることになった。まだ発語の不十分なファーストアルバムがどこまで頑張れるのか、期待と不安が半々の気持ちで参観した。
まずは音楽会。園児はみんな半被と豆絞りを着て、ピアノの演奏に合わせて入場し、横に整列する。1曲目は童謡「ママのおひざ」をみんなで合唱。ファーストアルバムは…舌足らずではあるが、確かに声を大にして歌っているのが聴こえる!大勢の保護者を前にして少しはにかみながら、しかし何とも楽しそうに両手を振りながら歌っていて、親としては感無量の心地。2曲目の「アイアイ」では、園児それぞれにカスタネットやトライアングル、タンバリンなどを割り振って合奏。ファーストアルバムはカホンのような形の箱太鼓担当。曲の前に軽くみんなで音を鳴らそうと言うと、本当に自由気ままのポリリズミックなジャムセッションが展開されてなかなか聴き応えがあったが、ピアノの伴奏から「アイアイ」が始まると全体が引き締まり、元気いっぱいの歌と演奏を聴かせてくれた。ファーストアルバムもノリノリで太鼓を叩き、曲の終わりでは体をくねらせて決めポーズを見せるなどサービス精神旺盛。3曲目では小さな和太鼓がいくつかセットされ、数人ずつ代わりばんこで演奏を披露。ファーストアルバムは先ほどと同様に元気よくバチを振り、やー!と掛け声を合わせてしっかり演奏していた。総じてかなり意欲的で、テンション高めで実に楽しそうにしていて大満足の内容だった。退場の際には本人も満足げな様子で、オーディエンスのあちこちにバイバーイ!と何度も手を振っていた。完全にアイドル気分だな。
そのまま卒園式へ。ひとりずつ卒業証書を授与して記念撮影。まだおむつは取れていないし、言葉の面も不十分ではあるが、入園した当初に比べれば知らない子供とも人見知りせずにこやかに接するようになったり、かなり成長したと思う。家族が増えて色々大変かもしれないが、今後も自分のペースを大事にしながら、伸び伸びと育って行ってほしいと願う。