ロールプレイロールプレイの話

本来、あまり単一の卓の事を熱く語らないようにしているのですが、その卓での体験がとても新鮮でつぶやきでは足りないのでここにまとめてやろうとNoteに書き連ねた次第です。

その新鮮な体験というのは「違うシステムの卓で作ったキャラクターをロールプレイしながらそのシステムを行う」というものです。

具体的には「ザ・ループTRPG」という1980年代を舞台にキッドと呼ばれる個性強めティーンエイジャーで冒険を繰り広げるシステムのキャラクターが当時丁度流行っていたダンジョンズ&ドラゴンズ(以後赤箱)の卓をやったら、というシチュエーションで卓を行いました。実際には都合5版(以後D&D5版)でですが。

発端は今年の初めから定期的に「ザ・ループTRPG」を行ってた卓でのことです。

その時は「予定していた日取り一日余って終わったけどどうする」みたいな感じから「だったらD&Dでもやろうか」と話が進み「え、また俺がマスターやるの?」という叫びは聞き流し「今回時間も余ったからキャラクター作ろう」と自発的にそれぞれ能力値決定ダイスを降り出しました。ここまでは良くある流れです。

ただ今回違ったのは誰かしらが「…だったら今回の卓のキャラクターがもしD&Dで遊んだらって面白くない」と言い出した事です。

その発言にまだキッドの余韻が残ってた我々は自然と「演じたキャラクターならどうD&D5版のキャラクターを作るか」という考えに切り替わり「たまにはプレイヤーもやりたい」と愚痴をこぼしていたマスターも「じゃぁあの時のシナリオのNPCがマスターをやったらどうなるか的にやるわ」とどんどん話が進み、表題の卓へと続いていきます。

実際の卓ではそのいわば「多重レイヤーロールプレイ」がとても面白く、まるで映画「ET」やドラマ「ストレンジャー・シングス」や登場したTRPGのシーンをそのまんま再現しているような感覚になり、自分は勝手に興奮して「自分のキャラクターはこの時このキャラクターのコマをクルクル回して的に攻撃するでござる」とか宣いながら遊んでおりました。

また実際にやってみて面白かったのは「一部メタ発言もロールプレイに成る」という事で、出目への愚痴や敵のバランスへの不平不満(実際はそんな事無かったですが)、はては全然関係ない「これこの前の映画で見た」的な雑談すらキャラクターを掘り下げる作業になってこれもまた新鮮でした。

無論この手のシチュエーションは、過去に出たシステム、例えば「ログ・ホライゾンTRPG」なんかでも出来るのですが、今回は違うシステムで行った事と、それがそれぞれの時代背景がシームレスに繋がりそれが自然発生的に生まれたという流れが、とても新鮮だったと自分は感じました。

今回都合D&D5版で行いましたが、より雰囲気を出すには赤箱を使った方が良いのかなとか思ったので、これをたまたま読んだ古強者の方に是非このシチュエーションで更に赤箱を使用し感想を頂きたいなぁ、とか考ちゃったりした次第です。

いや、これは結構ハマる遊び方だったなと、思い返して未だ反芻中です。
(2022年8月24日現在)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?