黒い傘


「女なんて簡単」
わたしは秋桜
しおれかけの花が水を与えられて
輝きを取り戻すかのように

誰かに話しかけられたい時に
話しかけてきてくれた
わたしの欲しい言葉をくれた
それだけ
それだけなのに

「男なんて子供よ」
なんてドラマのセリフ
その子供に振り回されてる
ブランコの降り方がわからない子供のように

心を開けたい
めんどくさいのはわかってる
鈍感な癖に笑顔ふりまかないで

初なわたしだから
あなたの心読めない
あの日黒い傘を貸してくれた理由も
雑なあなただから
わたしの心知らない
あの日の笑顔を忘れられないことも



なくて
止むのを待つ
あの
アニメの
男の子みたいな人がいたら


さした
あなたが
あの
アニメの
男の子に見えた

晴れ

あなた
いつ会えるの
あなたのおうちも知らない

扉を開けたい
「ありがとう」それだけ言うのよ
晴れてるから傘も持ち帰れないのよ

初なわたしだから
あなたの心知りたい
その後帰り道送ってくれた理由を
けれどあなただから
わたしのこと知らない
もう心にあなたしかいないことを

いつか
いつか
雨が降ってたら
その時はどうか
傘は忘れていて

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