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父の日なので、父の事を少し語ります。


こんにちは!

シカエツです!

私の父は、破天荒で口も悪くて自信家で天邪鬼で子どもの様な人ですが、

実は真面目で努力家、頭の良い人で教師時代も色々な生徒や保護者に頼られ愛されてる人でした。

そんな父が癌、それもかなり悪いのだと分かった時、

家族に激震が走りました。

まだまだ若く、定年退職したばかり、パートの仕事を楽しみつつ、さあこれから何しようか!となっている矢先の事でした。

私は当時結婚10年程でしたが、子供がなかなか出来ずに治療に通う日々でその治療もうまく行かずにどうしたらいいか悩んでるところでした。

そんな時でしたので、

もしかしたら孫の顔を見せてあげられないかもしれないと絶望感でいっぱいになってしまいました。

でも、子供が大好きな父の事ですから、私が妊娠すればきっと喜んでくれる!また元気になってくれるかもしれない!とほんの少しの希望を持って更に治療に力を入れました。

父は肺癌で、ステージ4。

レントゲンを見ても、肺が真っ白でした。

母と父の姉と、セカンドオピニオンも行いましたが、なかなか難しいところまで来ているので

もう抗がん剤しか方法はないという事でした。

私は色々な本も読んでみましたが、1年の生存確率が50%で、手術は無理で抗がん剤も効くものとそうでないものとあって…と不安を煽るだけでした。

さすがの父も落ち込んでるというか言葉数すくなくで家から出ない様になりました。

治療の方法を巡って、

革新的なことを提案する私と妹。保守的な母。で意見が対立する事もありました。

どちらも父を思っての事なのでお互いに辛かった。

結局、まずは離れて暮らす私達より

身近で世話をする母を尊重していく事となりました。

入院先の病院には私の同級生が働いていて、

仲の良い友達だったので

父の病気についても相談していました。

友達だから伝えるけれど

この肺癌はかなり癖の強い、嫌な癌。だいぶ進行してるのならば、色々と覚悟が必要だよ。と…

もちろん、母にも妹にも言えなかったけれど

夫に話しながら、号泣しました。

父が抗がん剤治療を頑張る中、

私の妊娠が判明しました!

朗報に父は物凄く喜んでくれました。

久しぶりの明るいニュースに家族がみんな笑顔になりました。私もとても嬉しかった!

父は

初孫の顔を見るまで死ねん!と

頑張ってくれました。

辛い治療だったと思います。副作用も…そんな姿を私達には見せなかったけど、母はずっと看病して大変だったと思います。ワガママな人ですから、母に甘えていたと思います。

抗がん剤治療がとても効果的で、

無理だと言われていた放射線治療も行える様になりました。

やがて、娘が産まれました。

みんなの希望…

この子が幼稚園に入るまでは長生きしなきゃな!

はじめての運動会はみたいな!

七五三までは!

ランドセル買うまでは!

娘の成長をずっと見守ってくれて

やがて、父の癌は消えました。

何年か前に

初めて主治医が

もう治りましたね。って言ってくれたって。

かなり珍しい事らしくて主治医もびっくりしてるとの事。

こんな事も本当にあるのです!という例として匿名でレントゲンなどで講演会でも父のエピソードを発表してるのだそうです。

父の癌が分かったのが、9年前の夏でした。今も検診には通っていますが、おかげさまで元気にしています。

父自身も、母もみんな頑張りました!!

でもやはり、娘の存在は物凄く励みになったのだと思います。今でもそりゃあもう凄い可愛がりようなので…。

今もコロナ禍で不安な中、癌と闘っていらっしゃる方が沢山おられると思います。ご本人も、そのご家族の方もどうぞ希望を持って、治療頑張ってください。

頑張ってるお父さん達に

父の日ありがとう!!


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