学校スマホ戦争
我が校ではスマホの使用が禁止されている。近隣の学校では、休み時間や放課後にはスマホが使えるケースが多い。今やスマホの使用を禁止している学校はステレオタイプなものではないだろうか。
それだけなら、歴史の浅いくせに文明の力を活用しようとしないステレオタイプ集団による圧政がまかり通っているだけの組織であるだけで済んだ。しかし我が校では、『スマホ使用禁止』を専売特許のように振りかざしてくる。
例を挙げるなら、総合的な学習のディベートのときなどが顕著な例である。
その時のディベートでは2組に分かれて1つの議題について話し合うというスタイルだった。
その時のお題が『学校内でのスマホ使用に賛成か反対か』というものだ。
これを聞いて私はあっけらかんとしてしまった。スマホが使えないことをいいことに、ただのクソルールをディベートの議題に超変身させてしまっているではないか。
不幸にもこのディベートでは私たちの陣営であった、スマホ使用反対のチームが勝ってしまった。相手もそんなにスマホが使いたいのなら、もうちょっとやる気のあるディベートをして欲しかったとは思っている。本当に遊ぶことしか考えていないのだろうなという内容だった。
こんな状況を変えるべく、我が校の生徒会の人々は、日夜スマホを使用可能にしようと計画を企てている。そこまでして何をしたいのだろうか。Twitter?
なんだかこれも伝統行事のようになりつつある。zoomでスマホ使用がウンタラカンタラなどと言われるのは、1年生の私でも耳にタコができるほど聞いたものだ。
しかし別に生徒が律儀にルールを守っているわけではない。例に漏れず私も。昼休みや、自習の時間などは特にひどい。
さながら †秩序の崩壊† であろうか。
ならば、無理してルールを変える必要はないのではとも思う。ルールを守れない自分たちを守るための行動なのだろうか。まあ現在の我がクラスの成績では、スマホの使用解禁など夢のまた夢。大人しく教師に怯えながらもスマホを使う日々が続きそうだ。
だが、教室を眺めていると怯えている感じもしてこない。平気で授業中にスマホを触って、飽きては寝て、起きて、スマホをいじって、寝て…といったように完全に舐め腐っている様子だ。
昼食中には、男の子(おのこ)がゲームのガチャで盛り上がっている様子が散見される。
かくいう女は、ビーリアルもといビリールとやらにのめり込んでいる。授業中や昼食中に通知が来るやらなんやらで、写真を撮っている姿も見られる。大変不快である。何も私は見せつけられているのだろうか。
こんな様子を教師が目の当たりにしたら、失明してしまうかもしれない。あまりに凄惨な光景すぎて。
こうして我が校のスマホ戦争は永劫に続くのだ。
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