見出し画像

あなたに消費されるコンテンツでありたい。という話。


このような文章を書くのは高校時代のブログと受験のために書いていた小論文以来になる、黒の光工房こと椎名諒の雑記。

私ごとですが、最近Spotifyを利用し始めて最初のお試し1ヶ月が終わる直前に無料ユーザーに戻りました。

今日の元ネタコンテンツは、そんなSpotifyの有料会員を停止した直後に視聴したこちらの動画。

スクリーンショット 2019-09-21 20.21.31

ニコニコ動画はオワコンじゃない!?ドワンゴ社長とホリエモンが動画サービスを語る(#1)【NewsPicksコラボ】
https://www.youtube.com/watch?v=TQMyTJm4FEI

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

上記の動画からの抜粋 (5:00~頃)
夏野 剛さん
「今ね、結局みんな500円のチャンネルとか1000円のチャンネルとか色々あるんですけど、結局ユーザーって財布の中身で500円とか1000円とか1500円ととかより時間のほうがもったいないんですね。 
だから追える人とかサイトとかって2つか3つなんですよ。
スマホでゲームやってYou Tubeみててってやってると3つでキャパがいっぱいになっちゃって...
(省略)

その3人(3つのサービス)に入るために、どうしようかって事を常々考えてたんだけど...


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


今回は、この「3つのサービスに入るために、どうしようかって事を考える」という一言が、これから10年のコンテンツサービスにおける真理ではないかと思ったので、少し考えをまとめてみたいと思う。


1. なぜ消費できるコンテンツサービスは2~3個が限界なのか?

 この理由は大きく2つあると思う。ひとつはサブスクリプションモデルのサービス増加、そしてYou Tubeをはじめとする超大型プラットフォームの確立だ。
 これらの理由で我々は一日中You TubeやNetflixを通して動画や映画をみて過ごす事もできるようになったし、kindle unlimitedに登録すれば読書も仕放題、App storeにいけばいくらでもゲームを楽しむこともできる。 10年前まえと比べて同量のコンテンツを消費するのにかかるコストは1/10以下になっているはずだ。 また You TubeやApp store など超大型プラットフォームの確立は、レンタルビデオショップで映画を探す時間や、図書館で本を選ぶといった、新しいコンテンツを探すための時間を大幅に短縮させた。
 
これらの変化により、
我々は今まで時間や金銭というコストによって制限されていた
「消費可能なコンテンツ数の呪縛」から開放されたのだ。  

しかしその一方で、新しい壁を目の当たりにすることになる... 
一日の娯楽に費やせる時間よりも消費可能なコンテンツの数が上回ってしまったのだ...

(You Tubeで動画投稿を楽しみに登録したチャンネルが1つ2つと増えていき、気づいたら登録しているけど、観なくなったチャンネルが増えてた... なんて経験はないだろうか? これがまさに個人の消費可能なコンテンツ数の限界を表した例だろう。)



2. 今後のコンテンツはどう変化するか?

 消費可能なコンテンツの選択肢が膨大になった結果、逆に各個人の本来消費できるコンテンツ数の限界が可視化された、という面白い現象が起きている。

 この環境下でここから10年間に生じるであろう変化を考えてみた。

・今まで以上にコンテンツのジャンル(動画、音楽、書籍など)を超えて、消費に費やす時間が近いコンテンツどうしがライバル商品として扱われるだろう。 

・広告により露出することに最もコストを掛ける時代から、
 選ばれ続けることによりコストを掛けるようになるだろう。

・コンテンツの質が向上し、新規参入が難しくなるだろう。

(ここらへんはそのうちまた個別に文章を書いてみたいと思う。)



3. まとめ
 
久々に文章を書いていたら、当初の予定よりも遥かに考察が広がってしまい、この調子だと1万字オーバーの誰も読む気がしない駄文になりそうだったので、とりあえずここらへんで一度書き終えたいとおもう。 

今後、世界的なコンテンツサービスであるSpotifyやNetflixよりも一個人の発信するコンテンツにお金や時間を費やすことに人々が増えるだろう。 それだけ個人が強力なコンテンツを発信できる可能性が開かれた時代に、せめて私はあなたの10番目ぐらいに消費されるコンテンツであるための方法を考えていきたい。

ここから先は

77字
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?