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noranekopochi
バスを待つ時間に
最近よくバスに乗ります。
車社会な県なので、30歳にしてバスで会社に行くというのは少数派なんですが、悪くない。
8:13発のバスが、朝定刻通りに来た試しがないし。
18:09発のバスが、2分の遅れを待ってくれたこともない。
一つの駅に8路線くらい乗り入れており、ちょっと遠くへ打ち合わせに行く、帰るで何度も間違いました。便利とはとても言い難い乗り物です。30分は余裕を見て行動しても、危うい時があります。
そんなバスにも乗客は結構おりまして、免許持てるはずもなき中学生や、どこかで免許を諦めた中年や、どこかで免許を返納したのかもしれないおじいおばあ。決して少なくない市民の足であることがわかります。
最近、通勤の行きがけ高校終点のバスに乗り間違えて焦りました。
やたら今日は学生多いなと思っていましたが、どうも幹線道路で事故があったとは聞いていたので、遅延で集中したのかなくらいにしか思っていません。そもそも、少しバス通勤に慣れて、待ち合いの時間に本を読む習慣ができてきた頃でした。バス移動の生命線であるバスナンバーを無視して乗っていたのでした。
間違ったバス停に着く頃には、始業の10分前で、歩くには遠くタクシーを使わざるを得ない災難を被ったのですが、本を読んでいたら高校に到着したあの日、郷愁にかられるほど気持ちが緩んでいたわけではないにせよ、バス通勤悪くないと思う理由を体現していたような。
中高生の頃、あるいは大学生になってさえ通学の隙間には多大な時間と余裕があり、友達と話したりゲームをしたり、時には本を読んでいた。
そういう時間が、ほんのちょっと戻ってきている最近について悪くないなあと思ってます。
不便だけど。
Wort
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