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東京都現代美術館に行ってきました

先日、東京都現代美術館に行ってきました。
自分一人でアートに触れたい、と思って行った初めての美術館だと思います。現代アートを意識的に鑑賞するのも初めてです。印象に残った展示や作品について書いていきます。

翻訳できない わたしの言葉

現代アートを何も知らなかった私は、この美術館にも絵画がいっぱい飾ってあるのかなと思い、この展示に入ったら、ビデオと文字が書いてある紙を見せられ、「?????」となりました。絵画や彫刻だけでなく、自分の表現したいものを表現できる、様々なメディアを使っていくのですね。

このテーマのコンセプトを見た時、とても興味深さを感じました。同じ日本語を使っていても、他の人とはまったく違う言語を自分は使っている感覚がする。でも、他の多くの人が使っている「日本語」を使わなきゃいけない。それによって自分が抑えられている感覚がする。

展覧されていた作品は、自分が考えていたこととは少し違う角度のものであったと感じますが、皆様が自分の思う独特のメッセージを自分の色で表現していたのかな、と思います。

方言札ビスキュイ

方言札の説明はホームページに譲りますが、方言札をビスキュイというビスケットで表現し、作り方の紙が書いてあるという展示です。
この展示から「自分も作ってみよう」とビスキュイを作る人が増え、それによって問題となっている方言札の認知が広まっていく、ということを期待しているのではないでしょうか。面白いアイデアです。

コレクション

コレクションで印象に残ったのは、「ヘアリボンの少女」と「デジタルカウンター」です。

デジタルカウンター

周期の違うデジタルカウンターをただ並べただけの作品です。技術的には乱数を使えばプログラミング初心者でも作れそうなシンプルな内容です。それなのに生命や宇宙の全てを感じることができ、本当に心踊りました。(大学の研究でリミットサイクルとか同期とかそのあたりを少しかじったのでなおさらです)

全体を通じて

言葉では表現できない何か

鑑賞する前は、「よし、作品を見た感想を紙に書いてやる」と意気込んでいたのですが、全然言葉にできない。何が何だかさっぱりわからず、すぐに興味を失うものも多かったですが、「よくわからないけど何かを訴えかけている」「意味が分からないけど何となく意味のある気がする」といった言葉にできない何かが心の中に残るものがありました。どうやら、言語というのは感覚や知覚より遅れてやってくるようです。なので、このような感覚があったということは私は現代アートの一端を垣間見ることが出来たということ(にしておきましょう)であり、作者は私をこのような感覚にさせたので成功の一つといえるでしょう。

終わりに

なかなかの雑な感想なところもありましたが、初めての現代美術の感想を書いてみました。なんとなくですが、感じるものはあった気がするので良かったです。また行きたいなと思います。

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