毎日「かわいい」って思えるのは、あなたのおかげ

彼女さんの行動力で一番びっくりした出来事は、
彼女さんが急に髪を切ってきたこと。

去年の春、僕がゲーム内で使ってるキャラクターの見た目を大きく変えた。
キャラクターの見た目を変えられるゲームでは、大体女子キャラにして、自分がその時々で可愛いと思った見た目に変えていく。
その時は、腰くらいまであるロングヘアだったキャラクターの見た目をショートボブに変えた。
彼女さんと一緒にゲームしてる時に「髪型変えたんだー」って聞かれて、
ポツリと「今はこういう髪型が好き」って言っただけだったのに。

数日後、彼女さんと会ってご飯に行くってなって、
やって来た彼女さんがショートボブにしていて
「可愛い」という感情より先に驚いてしまった。
腰までとは言わないがそこそこ長かった髪をバッサリ切って来て
会って一言目が「どう?」とかじゃなくて、
「何食べに行く?」って何事も無かった感じで聞いてきた。

「短いのも似合うね」って恐る恐る聞いたら、
「良かった」とだけ返されて終わったけど、
多分僕の趣味に合わせてくれたんだというのは伝わったし、
彼女の思惑通り、可愛くて仕方なかった。

僕の中で、好きな人の外見の部分は、そこまで重視していなくて、
愛嬌とか内面の方が重要だけれど、
彼女さんは外見の部分ですごく気を使ってくれる。
気を使ってくれ過ぎるから、
前に「別にすっぴんも可愛いから大丈夫だよ」って言ったら
「そんなこと他の女の子に言っちゃダメだよ。私だから許してあげるけど。」
「好きな人のために化粧とかおしゃれしたいんだから。その努力を否定しちゃダメ。」
とたしなめられたことがある。

それ以来、彼女さんが、僕が今どういうファッションが好みかをリサーチしてそれに合わせてくれる度に感謝するようになった。
素直に外見が好みだから「かわいい」って言葉が出てくるし、それが彼女さんの僕のための努力だと思うとより「かわいい」。

彼女さんに「彼氏ちゃん、毎日無理して『かわいい』とか『好き』とか言わなくてもいいよ」と言われたこともあるけれど、
彼女さんがそういう努力をしてくれてるから、心の底から出る言葉であって、別に僕は無理していない。
彼女さんが僕のためにおしゃれしてくれるから、
新しい姿を見せてくれる度に「かわいい」ってついつい本音が出てしまう。

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