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#本読み対話会 Vol.10 『感情は、すぐに脳をジャックする』

湘南・茅ヶ崎でSiguleが主催している本読み対話会の記録を、記憶を辿りながら書いていくシリーズです。


茅ヶ崎市にある「話せるシェア本屋 とまり木」で始めた読書会。
第10回目は佐渡島庸平・石川善樹・羽賀翔一『感情は、すぐに脳をジャックする』学研プラスをテーマにしました。
(2023年8月27日開催)

感情は、とても私的な出来事だと思う。
例えば「あの時の自分の感情は◯◯だ」とか、「あなたは××という感情を抱いたんだね」とかいうのは、結局ひとつの解釈なのだけど、その解釈の確度をなんとか高めようとして感情に名前をつけて、差別化して、解像度を上げようとしている。
そうした行いは、他者をなんとか分かろうとしようという、ある種傲慢な行いなのかもしれない。

いま、現在地から<感情>をテーマに考えてみると、そんなことを思うのですが、今から1年ほど前の対話会ではもっと心穏やかに向き合えていたようです。
この会の参加メンバーも、自身の感情への深い洞察を経験として持っていて、しかもそれを正解などとは思わず、場に出してくださっていました。
そうした空間が本当に心地よくて、こうして真摯に、誠実に本やひとと向き合い振る舞うことができる方たちを尊敬します。

対話会のメモ

印象に残っているのは、身体感覚について話していただいたことです。
身体的な、肌感覚(知覚)のレベルでの心地よさを大切にすること。
気持ちが揺らいできたときに、意図的に身体感覚を心地よい方向に変えていく。
その発想は、振る舞いとしてポジティブな発話をすることで脳を騙して感情を騙すという自己防衛策と似て、しかし、より健全な気がしました。

文責;と

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