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〈私たちの出会い〉編

この夫婦は前の記事をご覧の通り、重度身体障害者の夫と主介護者の私で成り立っているようですが、どうやって出会ったのでしょうか。
(思い出せー自分!)



きっかけは👀


主人は、大学卒業後からずっと実家で暮らしていた。
実家暮らしになって10年以上経ったある年、主人のケアに入っていた事業所が撤退することが急遽決まり、私が働いている事業所がケアをすべて引き継ぐことになった。
そのうち、私も朝一番のトイレと夕方の入浴介助で頻繁にケアに入るようになった。(※1)

朝、二人介助でのトイレが終わったら、電動車椅子に移乗し、パソコン前に移動するのが日課だった主人から、ある日なんとなく視線を感じた私。
なんだろう…PC画面を覗き込むと、たしか視線入力のページが出ていたような、主人が編集した動画が出ていたような(もう既に記憶が定かでない💦)


ある時、私は休みをもらって旅行に行っている間に、新燃岳の小噴火により、主人の住んでいる地域に降灰したのだ。
LINEを私から送ったのか、主人から送られてきたのかは覚えてないが、生存確認しあったのは覚えてる。家から一歩出たら灰だらけな写真が送られてきた。

そのやりとりの後から、主人からは視線入力の情報が送られてきたり、PCの分からないことを聞いたりした。
「視線入力を使って絵を描く人がいるんだよー」とか
介助で入るたびに、視線入力について実際に見せてもらいながら教えてもらったりした。
私は主人の両親が飼っている犬に懐かれていたので、お礼に犬の動画をiMovieで作ろうと思って、主人に犬の小さい頃の写真を送ってもらえないかお願いした。完成した動画を送ったところ、家族で観てもらったようで喜んでいた。

主人は褒めるのが上手かったんだな、きっと。


私はこの時、好きという気持ちがあったのだろうか?とふと考えるけど、この時は”仲が良くなりはじめた利用者さん“程度。
人間関係を構築していくと、話題も増えるし、介助もしやすくなるので、仕事として主人の周辺に関心を持っていたんだろうと思う。
言うなら、主人より犬のほうが好きだった(笑) 私はもともと犬が苦手なのに、この犬といったらやたら懐いてくるのだ。好きにならないわけがない。

こんなにかわいいけど、今では10歳のおじちゃんです❤


気がつけば、ほぼ毎日LINEしていたような。そんなある日、初めてお出かけしようと誘われたのだ。
なんてびっくり。


さて、初デートといえる外出の日。
なんとも主人のペースに乗せられていったのでした。。。
今となっては、義母と笑い話になっています。
つづく→


(※1)同性介助が基本だといわれているが、田舎は特に男性ヘルパーは一人もいないことがほとんどなので、同性を希望したところで無理難題である。主人の場合は、年齢的に若いので、年上のベテランヘルパーが入ることがほとんどであった。なぜ、私がケアに入るようになったかは覚えていない。

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