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Inktober2021 day1-10

今年もインクトーバーをやっている。ただし、去年は文章も毎日書いていたから、ちょっと今年の方が手抜きだ。
思えば去年は、すさまじいバイタリティだった。noteを始めて、すぐだったということも関係しているのだろうか、2020年の10月は、毎日一時くらいまで起きて、明日の投稿のために絵を描き、仕事の行きと帰りの電車の中では、スマホの画面を見つめて文章を書いた。

認められたかったんだよな、私は。認められたかった、褒められたかった、見直されたかった。価値を認めて欲しいと、ずーっと思いながら書いているので、それがうまくいかないとやめたくなる。なんて弱虫だろう。

去年と違うのは、既に転職をしていること、引っ越しをしていること、髭を生やしていること、煙草をやめたこと。

去年と似ているのは、時間が経っても未だに、ふっと昔を懐かしく思うこと、荷物が多いこと、毎日銀座と家を行ったり来たりすること、友達と遊ぶのが楽しいこと。

それから、まだ認められたい、と思うこと。

先日、友人が我が家に遊びにきた。彼も、ちょっと前からnoteを書く様になった。時々読ませてもらってる。いつも共感したり、なるほどなぁ、と思ったり、すげえな、と思ったりする。他にも、ちょくちょくnoteを書き始める、知らない知り合いが増えた。すげえな、と思ってるよ。読んでる。おもしれえよ、俺たちはさ。

話が逸れたが、友人はビールをがんがん呑みながら、少しばかり酔っ払って、僕らはいつも待ってるんですよ、宮内君が書くのを…ちょっとでも書く気が起こればなぁ、って思いながら書けないんだけど書いてるんです、なんて言っていた。

べらんべらんに酔っ払いながら言われた言葉なら真になんて受けないが、ちょっとシラフも入ってた様で、私はガクンとショックを受けた。

特別とはなんだろう。その数が多ければ多いほど、価値があるもんだろうか?今年Twitterに上げた絵は、初めて70いいねがついた。嬉しかったが、80いいねついている絵の方がすげえんだと思った。5分後に見たら90いいねになっていた。四日後に上げた絵は、初めて100いいねがもらえた。いつのまにか、1000や10000ついている人が羨ましくなる。

数じゃないんだろうか、いいや、数も、なんだよな。

1から10まで教えてもらえないと、人生は辛い。どうせ1から10まで教わったらもっと辛いんだろう。
なぁ、俺は誰かの特別だろうか。違うんだ、別に好きってほどじゃなくても、あいつは変なやつだ、面白いやつだ、お気に入りだ、ってくらいで良いんだよ。あ、そこまで行ったら好きってことか…

去年と変わったことが、もう一つある。仕事の内容が変わって、今はウェブ記事の制作や投稿をやったりすることも増えた。それに伴い、SEOのセミナーを受けたりもする。良質なサイトになるには、300以上記事を作れ、とか、ターゲットワードを設定しろ、とか、そんな話ばかり聞く。

違うんだよ、俺はうんまんPVのサイトがやりたいわけじゃない。そんなんじゃないんだ…とにかく…わかんねえんだけどさ…

こないだ、別の友達がバンドを結成した、と連絡をくれた。ついては、ロゴと、サイトで使うイラストを描いて欲しいと言うので、喜んで描いた。タダで作って、酒でも飲ましてもらえれば御の字だと思っていたが、彼らはきちんと私の口座に金を払い込んだ。思えば、絵を描いて稼ぐ、初めての金だった。

じーんとして、なんだか使わずにいる気にもなれず、そのまま全額欲しかったレコードに注ぎ込んだ。

なーなー、ありがとう。貴方に言ってるよ。これを読んでる君に言ってる。貴方や、お前に言ってる。今読んでくれてありがとう。今度読んでくれて、こないだ読んでくれて、いつか読んでくれて、本当にありがとう。ありがとうございます。

私や貴方や、君やあの人やお前や彼や彼女は、自分で思ってる以上に特別なのかもしんないよな。そうなんだと思うんです。

また描くよ、毎日描く。明日も描くし、明後日も描くよ。少なくとも、何も上げなくても、毎日なんか描くし、書いたり作ったり、喚いたりするよ。

一緒にやろう、せめて、貴方が読んでくれる間は。

#inktober2021  #イラスト #ものづくり #創作 #10月

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