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シグマクシス「別冊トゥモロー」はじめました

「中のひと」という言葉がある。

インターネットスラングなので定義はやや曖昧なのだが、Wikipediaによれば「主にサービスの開発者や提供者、キャラクターの運営者等を指す造語」だ。対義概念として、キャラクターそのものを「外のひと」ともいうらしい。

雑誌を例に考えてみると、掲載されている記事は、「中のひと(編集者)が外の人(雑誌)として世の中に情報発信」しているもの。一方最後に添えられる編集後記だけは「中のひとが中のひとのまま」書いているもの。----そんな関係性だと私は理解している。

今回始める「別冊トゥモロー」は、雑誌でいうところの編集後記を、シグマクシスの事業について、中のひとが書き続ける、という場所だ。事業が動いている過程において書き続けるという意味では、「編集中記」といったほうが正しいかもしれない。事業の姿というのは結果をわかりやすく解説することで伝えられることもあるが、物事の本質は、それが完成するまでのプロセスや出来事、人の心の動きに実はあったりする。特に、人によって生み出されるサービスの世界では、その営みそのものが価値創造のステップだ。そんなシグマクシスの姿を、力みなく伝えてみたいというシンプルな想いから、立ち上げてみた。

筆者は私、現在シグマクシスのコミュニケーション&ケイパビリティ部門の担当ディレクターの内山その。広報・宣伝・マーケティング・IRといった企業コミュニケーション領域と、社員の能力開発を支える環境づくりの領域を担当している。私が執筆を担当することになった理由は、広報部門責任者だからというよりも、創業から今までずっと事業にたずさわり、会社や事業、社員に関するそれなりのボリュームの情報を持っているというところにある。要は「もちネタの総量」だ。あとは、職業柄書くことに比較的慣れているということ、そして、上場企業の「中のひと」が外に情報発信するという微妙な難しさを、いい感じのところでコントロールできそうだからというのもある。

言い出しっぺも書くのも私なので、ぶっちゃけ完全に自分の首を絞めていることに早くも気づき始めているが、創業から12年が過ぎたからこそできることにチャレンジしてみたいという想いもあって手をあげた。息切れしないためにも、ぜひみなさんから温かい応援がいただけたら嬉しい。

最後に、「別冊トゥモロー」というマガジン名について触れたい。

シグマクシスの社員がよく口にするフレーズにCreate a beautiful tomorrow together」がある。10周年にあたって社員と経営陣総出のプロジェクトで創ったビジョンステートメントで、ちょっと長いので社員には「CBTT」と略されたりして可愛がられている。このnoteを立ち上げるにあたってコンセプトを広報チームで議論した時にも、キーワードとして出てきたのがやはり「Tomorrow」だった。明るい未来を創る、ではなく、あえて「美しい明日を創る」と言っているところに、私達の過去・現在・未来への想いとコミットメントが込められていると改めて感じ、やはりこの言葉を使おうと決めた。「別冊」は、先に述べた「びみょーにシグマクシスの本誌ではない感」を醸し出すし、メディア感もでるね、ということでつけた。

ちなみにボツ案には、距離感を近く感じられそうな「談話室トゥモロー」、ちょっといい香りのしそうな「純喫茶トゥモロー」なども出て、昭和な私としてはそっちに倒してみたい感じがあったが、プロフェッショナル編集者であるチームメンバー、瀬川明秀に「そのさん、今は楽しいだろうけど書く過程でつらくなるよ」とやんわりたしなめられて、諦めた。実際、すでにその通りなので、ほどよい名前になったと思っている。

折しも、未曽有の感染症に全世界が見舞われて、誰もが「明日」を考えなければならない局面にいる。どうせ考えるなら、当然、美しい明日を。そんな思いを胸に、毎日いろんなエピソードを積み重ねているシグマクシスの姿を、面白く読んでいただけたら幸いだ。

これからどうぞよろしくお願いします。

(C&C/内山その)


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