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Razer Huntsman V2が凄いって話がしたい

最近物欲でストレスを解消するという散財式メンタル安定方法を確立してから定期的にデバイスを買ってしまっています。流石に買い込みすぎたのでそろそろ自重しようと思っています。財布に優しくなさすぎる。

そんなこんなで今回購入したデバイスはゲーミングキーボードであるRazer Huntsman V2。僕は元々RazerのBlackwidowというメカニカルキーボードを使用していたのですが、打鍵音がそれなりに大きいこと、フルサイズのキーボードであることに少し不便を感じていました。そこで今回一段階グレードを上げてテンキーレスのキーボードを購入しようという判断に至りました。購入してから約1ヶ月経ち、今回感想文を書こうと思い立ちました。

0.製品概要

まずはこの製品がどんなスペックをしているか、ハイパー簡略化してまとめます。「よく分からないけど簡単に教えてくれ!」って方はここだけを見ると何となく理解できます。多分。

  • 光学式スイッチでキー反応がいい!

  • 静音タイプとクリッキータイプの2種類があるけどどっちもうるさくない!

  • 静音タイプは本当に静か!!!

  • テンキーレスとテンキーありの好きなタイプを選べる!

  • ポーリングレートが最大4000MHz!

  • 接続ケーブル着脱可!

  • パームレストつき!


かなり適当ですがこんなところでしょうか。
ここからはもうちょっと真面目に感想を書いていこうと思います。

1.打ち心地について

まずはキーボードとして大前提である打ち心地について。正直めちゃくちゃいいです。メカニカルと光学式の違いを思いっきり体感しています。

前提としてメカニカルスイッチと光学式スイッチの違いについて簡単に説明します。

キーボードにおけるメカニカルスイッチとは、キーを押した時にキーの中にあるスイッチが動作して、オンオフすることで信号を送っています。(伝われ)一般的にメカニカルスイッチは耐久性が高く、また、独特の打鍵感や打鍵音があり、それを好んで使用する方も多いです。実際めちゃくちゃ打ってて気持ちいいです。
メカニカルスイッチは、スイッチの機構上チャタリング(1回しか押してないのに何度も押したことになる現象)が起きます。1回キーを押した時にスイッチがバウンドのように何度もオンオフの信号を送るためです。そのため、キーボード内でチャタリングが起きないよう信号を制御してくれるキーボードが大半。それ故に(本当に微細レベルで)入力に遅延が起こることがあります。本当に0.01秒レベルですが……
あと、メカニカルキーボードでビルドクオリティが高くないものだと、キーを打ったタイミングで金属音が響くといったものもあります。1万円前後の比較的安めのキーボードは大体こうだと思われます。

一方で光学式スイッチ、こちらはスイッチの中にレーザーみたいな光が走っていて、キーを押すと光が途切れ、キーを離すとまた繋がったりという形でスイッチのオンオフを判別しています。メカニカルとの大きな違いはここで、基本的にチャタリングが発生しにくい機構になっています。光学スイッチに関しては、大きくわけてメカニカルタイプと静電容量無接点方式の2種類があります。前者はメカニカルキーに近い構造で、後者はもっと特殊。東プレのリアルフォースやHHKBというガジェット好きな方が好んで使うキーボードは静電容量無接点方式という構造を採用しています。リアルフォースを店頭で試したことがあるのですが、あれは異質でした。気持ちよすぎる。

さて、今回のHuntsman V2は光学式スイッチのメカニカルタイプのキースイッチが使われています。そのため基本的にはメカニカルスイッチと全く同じ構造なのですが、Huntsman V2ではキーボードの中に静音ダンパーを取り込むことによって静電容量無接点方式ばりの打鍵感と打鍵音を実現しています。打ち心地としてはメカニカルスイッチと静電容量無接点方式の中間という感じ。メカニカルスイッチの打鍵音が「カタカタ」「カチカチ」、静電容量無接点方式の打鍵音が「スコスコ」と例えるなら、Huntsman V2リニア軸は「コトコト」って感じです。静音性がありながらメカニカルスイッチのような打ち心地の良さを再現しています。静音性という面では、メカニカルスイッチのピンク軸と呼ばれるスイッチも静音性に強いスイッチなのですが、ピンク軸はほかのメカニカルスイッチより底打ち感が弱めで、一番下まで押したかどうかちょっと分からない印象があります。(個人的にはめちゃくちゃ好きな感じですが)
静音性を保ちながらも打鍵感を大事にしたい!という方にはメッチャおすすめなキーボードです。今のところチャタリングや、キーの入りが悪いなどの症状もなく使えています。noteなどの記事を書いたり、FPSやったりと複数の用途で使っていますが、どちらでも違和感なく使えています。使っていて本当に気持ちいい。

2.ソフトウェアとの連携について

さて、こちらのキーボードですがRazer社製品ということもあり、もちろん同社のソフトウェア「Razer Synapse」を使用した制御が可能になっています。設定可能項目は以下の通りです。

  • ゲーミングモード
    一部キーの無効化の設定ができる

  • キースイッチを最適化
    チャタリング防止設定のオンオフを設定することで、文字入力に最適な設定とゲームで必要な入力速度の為にチャタリング防止設定を解除することが可能。個人的にはタイピングでもゲームは問題なし

  • ポーリングレート
    1秒間で何回キーボードからの信号を送れるようにするかを設定可能。8000Hzの設定の場合、非対応のゲームもあるので注意。とりあえず4000Hzに設定。体感レベルで反応が早くなる。

3.個人的に微妙ポイント

・パームレストに関しては別の物の方がいい
Huntsman V2にはパームレスト(キーボードを使用する際に手首を乗せて負担を軽くしてくれるやつ)が付属しているのですが、個人的に好みではありませんでした。Razerからは別売りのパームレストがあるので、その購入を促すための物かと一瞬思ってしまいました。しかしながらパームレストに関しては好みの問題もあるので、付属品でも問題なく使えると思います。
僕は以前から使用しているHyperX製のパームレストを使っています。厚みとクッション性がめちゃくちゃ好みですが、フルサイズ用のものなのでテンキーレスだと横幅が余ってしまって見栄えが悪くなっちゃうんですよね……HyperXさん、テンキーレスサイズのパームレスト、お待ちしています。

・軽さ故にズレやすい
Huntsman V2はオフライン大会への持ち込みも考慮されたデザインがされています。具体的にはケーブルが取り外せたり、本体が軽かったりという所。こういった点はデスクの掃除やキーボードのメンテナンスをする時には非常に便利なのですが、簡単に位置がズレてしまうというのが弱点です。自分のデスクが木材で滑り止めが効きにくくなってる可能性もありますが、もう少しズレない構造であってくれたら嬉しかったかな……

4.まとめ

今回のまとめです。めちゃくちゃ長々と書いてきましたが、Razer Huntsman V2 TKL リニア軸は打鍵感も重視したいけどカチャカチャうるさいのは嫌!って方には迷わずおすすめします。クリッキー軸に関しては、カチカチしたいけどほどほどに鳴るキーボードが欲しい!という方にオススメかも。おそらくどちらも基本的な性能は同じなので、打ち心地の違いで選ぶのが良いと思います。ただキーボードとしては高価な部類に入る製品なので、買うのに少し覚悟が必要かもしれないです。東プレの方が少し高くなりますが、個人的には東プレと同じくらい打鍵感が良くてゲームへの使用も全く差し支えないのでキーボードに迷っている方の候補に間違いなくなると思います。ただ、他の一般的なキーボードと比べてお値段がするのでそこだけが注意点。キーボードにこだわりたい方には本当にオススメ。

類似した価格帯の対抗馬としては、東プレリアルフォース、Logicool G913、Roccat Vulcan Pro辺りでしょうか。後者に機種に関しては、キーキャップが薄型のタイプ。この辺りはお好みですかね。

ということで今回は最近買ったキーボードの話をしてきました。マジで打鍵感気持ちいい。とても良い。これ使ってゲームできるのがとても楽しい。

そんな感じです。おしまい!

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