ドップラー効果を使って高音厨音域テストに合格しよう!

note初投稿です。ネタ記事です。

高音厨音域テストとは?

高音厨音域テスト(YouTube)

2013年に木村わいPさんがニコニコ動画に投稿した、初音ミクが歌う曲です。この曲を歌い切る(合格する)にはhihihiE(基準のドの3オクターブ上のミ)までの音を出す必要があります。これを歌える人は人間離れしてます。(キー上げて歌っている歌い手さんもいるのですが…)

ドップラー効果とは?

波源や観測者が移動しているときに、観測者が観測する波の周波数が変化する現象です。音の場合だと、周波数が変化することで高さが変化します。有名な例だと、救急車が通り過ぎるとき、サイレンの音が近づくときは高く、遠ざかるときは低く聞こえるというものがあります。
同一直線上を波源と観測者が動くとき、観測者が観測する音の周波数は次の式で求められます。

ドップラー効果の式

合格してみよう!

条件

  • 音源が出せる最高音はhiD(平均的な男性の最高音、587Hz)

  • 観測者がhihihiE(2637Hz)を観測すれば合格

  • 音速は340m/s

計算してみる

上の式に F=2637 , f=587 , V=340を代入し変形することで次の式が得られます。

この式を満たした時にギリギリ合格できます。観測者、音源が片方のみ動く場合と両方動く場合について考えてみましょう。

観測者のみ動く場合

上の式にv_s=0を代入して、v_o=-1187を得られます。つまり、観測者が秒速1187mで音源に近づけば合格です。時速換算だと4237km/hです。東京から大阪まで6分くらいで着けます。

音源のみ動く場合

上の式にv_o=0を代入して、v_s=264が得られます。つまり、音源が264m/sで観測者に近付けば合格できます。時速は950km/hで、東京から大阪まで25分で移動できます。

音源と観測者が同じ速さで逆向きに動く場合

v_s=-v_oを代入して、v_o=-v_s=216が得られます。216m/sで音源と観測者が逆向きに進めば合格です。時速だと778km/hです。

結論

普通の男性が高音厨音域テストにドップラー効果を使って合格したい場合は、少なくとも216m/sで移動することが必要です。要するに不可能です。合格したいならボイトレを頑張りましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。もっと高い音が出る人は、必要な移動速度をぜひ計算してみてください。そのうち低音厨バージョンもやるかも知れません。

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