神様コンフリクト

前に書いたことがあったつもりでいて書いていなかったようなので、いま書く

母は、今の私と同じくらいの歳の頃に亡くなった
ちなみに母方の祖母も母と同じ歳で亡くなっているので、幼い頃からよく「母親似だね」と言われていた私も最近は健康診断の結果を気にしている、というのはさておき

母が亡くなった翌年か翌々年だったか、父のクルマが車検の時期になって、それまで乗っていたセダンから軽自動車に買い換えるというので、中古車の実勢価格でそのクルマを譲ってもらった
ちょうど私も地方都市に転勤になり自家用車が必要な時期だったので

晩年の母(祖母も)は癌を患っていて、罹患が判明してから、母の友人のひとりがとある新興宗教(あまり大きな団体ではない)を勧めてきた

多額のお布施を求めるような教団ではなかったので、父もそれを黙認していたけれど、実家の仏壇の横にその宗教のトーテム的なモノが置かれているのに違和感があったのは覚えているというか忘れられないが、母の心の安寧の対価としては高くはないものだったのだろう
祖父母はもう亡くなっていたから、苦言を呈する人もいなかったし

母が亡くなった後は、その母の友人とも宗教ともキッパリ縁を切ったのだけれど、ただひとつ……
自動車の後ろに貼り付けた、お守りだけは(物理的に)剥がすことができなかった

で、そのクルマを譲り受けて、その地域では有名な神社に初ドライブがてらお詣りに行って交通安全のお守りを買って、車検シールのあたりに吸盤でくっつけた……

それから、である……

よくそのクルマがアチコチにぶつかるのである

私の運転技術が未熟、もしくは深視力に問題があった、という可能性はある
でも中古車故に、多少のキズは気にせずに乗っていた

が、ある時。
駐車場からバックして出るときに、低い位置にある棒(車止めポールっていうんですか? 駐車場とかで夜間入庫できないときにチェーンをつけるためのヤツ)にぶつけて、バンパーが凹んで、修理というか部品交換とあいなった

そして、外したバンパーの上についていたその新興宗教のお守りもそのまま廃棄

以来……それまでの小さな事故が嘘のように無くなった……

良い方に考えるなら、小さな事故で済んでいたのはそのお守りが護ってくれていたから


でも、どちらかというと、神社のお守りの効力とそのカミサマの呪力ががコンフリクトしていたんじゃないか? とその時の私は直観したのです……

占いやカミサマ関係は基本的に信じていない私ですが、ホンのチョットだけ、そういうこともあるのかもしれないな、と思ったのでした
(神秘現象が実在するというよりは、あくまで受け取る私たち生きている人間の意識とか深層心理の問題として、ですが)

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