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スターウォーズエピソード7以降があまりにもアレだった話※ネタバレあり

こんばんは。

スターウォーズっていう作品があるんですが、小さい時から男の子の心をくすぐるいい作品だと思うんです。何故か実家にはエピソード1のビデオだけありました。「ジェダイ」とかいうよく分からん戦士たちがライトセーバーをブンブン振り回すのも、なんかよく分からん乗り物でレースしてたのも、よくわからんロボットのR2ーD2もC3POも好きです。シリーズ通しての敵である「シス」とかいうよく分からん闇の集団の1人ダース・モールのアクションも凄くかっこよかったです。よく分からん「フォース」とかいうパワーでものを動かしたりします。よく分からんけど少年の心をくすぐるのです。ロマンしかないですねこの映画は。

さてご存知の方も多いと思いますが、スターウォーズ、エピソードは4,5,6,1,2,3,7,8,9の順番で公開されており、エピソード1~6はアナキン・スカイウォーカー(ダースベイダー)のお話です。エピソード1でジェダイの道を歩むことになったがエピソード3で闇堕ちしたアナキンは、最終的には息子のルーク・スカイウォーカーによってジェダイとしての心を取り戻しシスの親玉を倒すのです。エピソード6までは面白いので見たことない人はぜひ見てください。エピソード4のアクション見てからエピソード1見ると時代の進歩を非常に感じます。全体の作品を楽しむためにも公開順に見るのが良いと思います。ちなみに、映画のエピソードの合間の話として色々とアニメやスピンオフ映画も出ています。ローグ・ワンとかもなかなかにオススメです。

さて、そんなスターウォーズも数年前にエピソード7が公開されると話題に。しかも当時(エピソード6に出ていた)のキャストをそのまま使うとのこと。大変興奮いたしました。あのキャラやあのキャラが年取って出てくるだと…?スターウォーズに心をくすぐられた男子としてはこれは見なければなるまい、と思っていました。

そんなこんなでエピソード7以降もしっかり見てきたのでそろそろネタバレ込の感想書いてもいいだろうと思った次第です。まあ色々と思うことがあるんですよ。

エピソード7以降はディズニーの作品となっており、脚本もそれまでのジョージ・ルーカスから変わっていますが最初は特に気にしてはいませんでした。どこが制作であれ面白ければ良いのです。しかし悲しいものか、ジョージ・ルーカスの考えているスターウォーズと、エピソード7以降では重大な解釈違いが発生していると感じました。このせいで最後までなんかしっくり来ないんです。しかもエピソード9まで見てようやく解釈違いに気づいたという悲しみ。

何が1番違うかと言うとフォースの解釈です。フォースって個人的にはスターウォーズの根幹のシステムだと思います。で、フォースって力(force)であって、魔法(magic)ではないと思うんです。物や人に作用して動かしたり、簡単なマインドコントロールとかができます。シスの親玉レベルになると電撃みたいなものを飛ばせます。ほぼ魔法やんと言われたらそうなんですけど、万能なものではありません。なんで万能じゃないかと言えば、死人を蘇らせたり死にゆく人を救うことは出来ないのです。あくまでそこにあるエネルギーをコントロールする力がフォースかなと思ってます(個人の解釈です)。それでエピソード7以降でいやそれやったらなんでもアリになるやろオマエっていうことがいくつか出てくるんですよ。

1つは宇宙空間に放り出されたレイア姫がフォースで宇宙船の中まで移動します。スカイウォーカーの血縁とはいえそんな強いフォース使えたの…?というか宇宙船を引き寄せるとかならわかるんですけど飛んでったらアカンでしょうよ。というか宇宙に放り出されて生きとるんかいアンタは。

他にも、フォースで傷を塞いじゃうんですよ。ライトセーバーで腹に穴開けた後に。あのですね、そんなことしたら今まで死んできたジェダイなんだったのって話ですよ。エピソード1からの根底崩れるやろがい(エピソード1ではジェダイの強い人がダース・モールに貫かれて死んだよ)。そんな都合良かったらジェダイ滅びとらんわ。しかも最終的には生命力を移して相手を復活させるみたいなことまでやるし。

極めつけに、エピソード7以降の主人公レイ(ジェダイ)は敵のカイロ=レン(シス)との繋がりがあるからという理由で最終的に共闘した時に、違う場所にいるのにライトセーバーを渡せたりします。なんなら途中まではお互い全然違う空間にいるのに戦ってたりしてましたし。君らのフォースは空間まで超えるんかいフォースだけならまだしもライトセーバーまで空間超えさすな。でこれも何が気に食わないって別に血縁でもないし、恋仲になるような話でもないのに繋がりが強いからみたいな理由なんですよ。どう考えても繋がりの強い親子のルークとアナキンでもそんなことなかったわい。しかもフォースの強さがあるとしたら圧倒的に強いのはアナキン親子の方なのにエピソード4~6でそんな描写なかったやろがい。

というツッコミを心の中で入れながら映画館を後にした私は、根底のフォースの解釈が全然違うということに気づかずエピソード9まで見てしまったことを後悔し、エピソード6で完結しとけば良かったやん…。ってなったのでした。

また他にも割と重大なガバがあってですね。レイはシスの親玉シディアスの娘なんですよ。途中までルークの血縁かと思って見てて、まだそっちなら納得いく場面もたくさんあるのにそっちの血縁かよと。ちなみにシディアスはエピソード9でレイに倒されます。なおエピソード1の時点でそもそもそこそこの年齢で、エピソード6で倒される時点ではヨボヨボのジジイです。そもそも生きてたんかいということもあるんですが、エピソード6から30年くらいあとの話がエピソード7なわけですよ。だから絶対シディアスに生殖能力ないよね。枯れまくりよどう考えても。なのにレイの年齢考えると間違いなくエピソード6以降にできた子供なんですよ。主人公の設定ガバるのやめて貰えますかねほんと。

エピソード7は三部作の始まりだしこんなもんかなと思って見れたけど、エピソード8からちょっと「あれ?」ってなって極めつけのエピソード9で「は?」となる悲しい物語でした。期待感は高まっているのに敵も味方も凄い中途半端な強さで希望も絶望感もないみたいな非常にモヤモヤする映画でした。制作陣はフォースの勉強からやり直せ。映像技術は当然上がってるので魅せ方は上手くなってると思います。ルークVSカイロ=レンのシーンとかは良かったと思うし、レイとカイロ=レンがお互いに「お前は私と手を組む」みたいなことを言うセリフの回収とか、相変わらずロボットたちが可愛いなあBB-8欲しいなあとかそういう細かいところは悪くないと思うけど根幹がアレなので擁護しきれません。

みなさんも後悔しないようにぜひエピソード6までで完結させておいてください。それまでは間違いなく名作です。

ではまた。


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