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スタート前〜3年ぶりのレース(8)

10月16日(日)、ハーフマラソン大会に出た。出たのは東京レガシーハーフマラソン。東京五輪のレガシーを伝えるとして、今年から始まった大会。実に15000人のランナーが国立競技場に集った。

出発前

前夜9時前に就寝。レース前の興奮と言うものもさほどなく、割とよく寝た。昨日バーチャルEXPOを覗いたせいか、VRペットを開発すると言う夢を見た。リアルの仕事とは全く関係ないけど。
午前3時に起床。会場受付は6時半からなので、いくら何でも早すぎるけれど、いつも通り体重を測り、アプリに体温を入力。
朝食を食べたり、トイレに行ったり、忘れ物をチェックしたり、ゆっくり準備。

朝食はこし餡パンとバウムクーヘン。
消化が良さそうなので買ってみたスーパーのオリジナルのこし餡パンは、甘いもの好きな私でもかなり甘すぎたが、レース前の糖分補給大事と思って頑張って食べた。

忘れ物と言っても、絶対必要なのは、スマホとゼッケンとマスクと手荷物預け袋だけだが、こまごましたものを忘れていることに気づく。例えばレース後に汗で濡れたウェアを入れるビニール袋とか。
出かける直前に日焼け止めを塗っていないことを思い出してバタバタと塗りたくる。
家を出た後で、出血対策の絆創膏を胸に貼るのを忘れたことを思い出した。余裕を持っても忘れることは忘れる。まあハーフだと出血することはあまりないのでよしとする。

会場まで

天気は薄曇り。18℃。さほど寒くはない。スタートまで待つ間、どうせ時間がかかるので寒くないのはありがたいが。
走り出したら暑くなるだろうか?だんだん晴れて気温が上がるようだ。雨が降らないのはありがたいが。

駅のホームの自販機でアミノバリューを見つけたので、購入して電車内でちびちび飲む。
電車内は会場が近づくごとにランナーが増えていき、しまいにはほとんどランナー。しかも基本的に走る格好で会場に行き、会場で着替えてはいけない決まりなので、ランニングウェアの上にちょっと羽織った程度と言う人が多い。一般乗客はかなり違和感を感じていただろう。6時半ちょうどに千駄ヶ谷駅に着いて、意外と混雑していない道を国立競技場へ。日曜日に下見をしているのでとてもスムーズに到着。

会場にて

外でウォーミングアップで少し走っているランナーもいるが、自分はさっさと入場ゲートへ。
入場ゲートは長い行列ができていたけれど、意外とさっさと列が進む。スマホでQRコードを読み込ませてカメラで顔認証。続いて持ち物検査を終えて入場。
上着を脱いでバッグに入れて、バッグを手荷物預け袋に入れる。決められた番号の受付に行って預ける。

続いてトイレ。長い行列に並んでいたら、個室用だったらしく、「小」の人は行列から外れて中に入るようにとの案内。

おかげであっという間にトイレが終わる。するともうやることがない。まだ7時前。スタートブロック整列は7時40分まで。それでも案内に沿って外に出ると、ポカリスエットの提供が行われていたのでいただく。そうしていたらスタートブロックへの移動が開始。やることもないのですぐに付いて行く。

アスリートスロープと言うテンションの上がる名前の通路を歩いて地下に。そのまま競技場のトラック上に出るのかと思ってワクワクしてついていったが、ガランとした地下道のようなバックヤードに並んで待てと言われる。みんなコンクリートの床に座る。身体が冷えそうで嫌だったけれど、まだスタートまで1時間もあるし、みんな座っているので仕方なく座る。
すぐ近くにあるはずの会場内を伺うこともできないし、音さえほとんど聞こえない。合唱とか、ランナーや観客を盛り上げるスタート前イベントが行われていたようだが、雰囲気さえ分からない。

どうやら競技場のトラックで待機するのはAブロックとBブロックの人だけらしい。Cブロックの前の方に座っている私からは、次々と憧れの競技場に入って行く足の速いランナーを眺める。さすがにみんないい脚をしている。女性も結構多い。
有名人が通らないかなと思って見ていたら、猫ひろしを見かけた。

7時40分が整列の締め切りだけど、その時刻が過ぎてもどんどんランナーが現れる。こんな薄暗いところで座っているくらいならゆっくり入ればよかった。係員が急いでとしきりに声をかけ始める。足の速いランナーが走り始める。7時55分ごろ入場が締め切られ、遅刻列と言うものができる。後ろからスタートするのだろうか?

Cブロックの前に数名のペースランナーが現れた。1時間40分らしい。
ちなみに私の自己ベストは1時間53分で、このレースに申し込んだ時に書いた目標タイムは1時間50分。しかも思ったように練習が進まず、制限時間(2時間35分)内に完走できればいいやと思っているので、場違いな感じが凄い。
まあ追い抜くより追い抜かれる方が楽なので私はいいんだけど、周囲の方にはご迷惑をかける。

このくらいから立ち上がって身体を伸ばすランナーがで始めたので、私もそれに倣う。レース前に飲むかレース中に飲むか決めかねていたBCAAのジェルを飲む。
長時間コンクリートに座ってすっかり身体が冷えてしまった。ウォーミングアップしていたランナーは本当に意味なかったと思う。筋肉が冷えただけならまだしも、尻が冷えた状態で股関節を伸ばしたら、尿意を感じ始めた。
走り始めたら汗をかいて収まることもあるけれど、どうだろう?

スタート予定時刻数分前になってようやくトラックに向かって移動。
空は相変わらず曇っていたが、観客の声援や会場を盛り上げるアナウンスや大型ビジョン。さっきまでとは大違い。テンションが上がって写真を撮りまくるがまもなくスタート。
スタートしたら動き出したBブロックの人の後ろに付くようだ。

スターターは、東京五輪、柔道金メダリストの阿部一二三。テレビで見るよりイケメンだった。たぶん都知事の趣味だと思う。
いよいよスタート。

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