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2024シーズン 第2節 G大阪戦

読んでくださる皆さま.お久しぶりです.
1年ぶり2回目の投稿となります,しぐです.

 G大阪戦は悔しい敗戦でしたが,考察のしがいがありそうな試合だと思ったのでいくつかのシーンについて少し感想めいたものを書きます.(tacticalistaの練習です)

 この記事では前半15分ごろの両チームのビルドアップについてみてみルこととする.

1. 14:55 ごろの新潟のビルドアップ

 新潟のビルドアップのシーンについて見る.
 新潟の6番,秋山がCB間に降りることで3バックでの保持を試行.ボランチがおりた場所を33番の高木が降りてくることで,ボールを引き出す.さらに2番の新井はサイドの高い位置を取り,14番の長谷川は内側の高木が元々いたスペースに入り込む.このポジションの入れ替えによってガンバの46番松田を釣り出し,相手の右SBに広大なスペースが空く.このシーンはガンバの早いスライドもあり,新井にパスが入ったところで潰されてしまったが,とても良いシーンだと思った.松田または谷口が連動してスペースを上手く使いたかったところか.
 このように,プレーのビジョンとしては良いものの,上手く最後まで繋がらなかったシーンは序盤にはいくつかあったものの,その後はあまり見られなかった(記憶).

図1  14:58ごろの配置図 直線は人の動きを表す.


2. 15:10ごろのG大阪の前進

  前述のシーンの直後,ガンバは15番の岸本が新井からボールを奪い,一度最終ラインまでボールを下げてから前進するシーンについて詳しくみてみる.ガンバは新潟とは対照的に2ボランチがどちらも降りずに新潟の2トップの背後にポジションを取り続ける.新潟は7番の谷口が,ガンバの6番・ネタラヴィへの,33番の高木が18番の鈴木へのパスコースを切るように立つ.ここで,ネタラヴィは新潟の22番・松田に近寄るように立ち,谷口と松田の意識を惹きつける.また,鈴木徳真はそれと同期してセンターサークル真ん中へポジションをとる.このとき高木の寄せが甘かったのか,簡単にガンバの20番,中谷からパスが通り,ターンして前を向くことに成功.

図2. 15:17ごろの配置と動き.直線は人の動きを,波線はパスを表す.

 その後,ガンバの47番,アラーノが降りてパスを引き出す動きをみせ,新潟の25番,藤原はそれをマークについていく.アラーノは鈴木徳真からのパスをスルーし,4番の黒川がいい状態でボールを受けることができた.このシーンでは最終的にはクロスを上げることに成功している.アラーノは試合を通して,ビルドアップの出口として良い働きをしているように思った.

図3. 15:19の配置と動き.


終わりに

図を作ることで1つ1つのプレーを細かく考察することができた.
この分量の記事で1時間近くかかって,レビュワー方の凄さを思い知る…

勉強になるから,みんなもやってみよう!

p.s. 気が向いたらこの先のシーンについても見てみたい.

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