日本大学歯学部の一般入試A方式受験生へのアドバイス

今日は、2月1日に日本大学歯学部A方式を受験予定の生徒さんに過去問解説をしてきました。

前回の授業を行った時に、課題として2021年の過去問を出して解いてきてもらったのですが、

1番目の大問から素直に順番通りに解こうとしたため、制限時間内の60分では全部解ききれず、後で解説を確認してたところ、手をつけなかった問題の中には自力で解けるはずの問題も含まれていたそうです。

このような話は珍しいことではなく、試験慣れしていない受験生にはよくあることです。

合格最低点である約60%をとりにいくためにはどうすればよいか?を講師の視点で見ていくと、以下の表のようになります。

全部で17問あるので60%を狙う戦略だと、◎の問題だけで11問ありますから◎の問題だけで60%ぐらいはいきそうです。

しかし、試験慣れしていなかったり、制限時間内にどこから解くか?という視点で意識的に過去問演習をしていないと◎の問題だけをうまく拾うのは難しいと思います。

①問題を見てすぐに解法が思いつく典型問題なのか?

②与えられた問題を数式に翻訳しているうちに解答までのルートが見えてきそうな問題なのか?

③どちらでもなく時間がかかりそうな問題なのか?

こういう基準で問題を分類して、①と②を優先して解いていきながら、③だと思ったらとばして次の問題に進む、というのが1つの効果的なやり方です。

また、あまり知られていませんが分野的に時間をかけただけ報われやすい分野と、数学が苦手な子だと時間をかけたわりには報われにくい分野というのは存在します。

努力が報われやすい分野というのは、ズバリいうと微積分や今回の小問集合の多くを占める【関数系の分野】です。

逆に数学のセンスに左右される傾向が強く、数学が苦手な子にとっては努力が報われにくい分野は図形系の融合問題です。今回だと大問の③と⑤がそれにあたります。

全分野の問題を順番通りに均等に解こうとして遠回りな勉強をされている生徒さんが多いので、このような話を繰り返し伝えながら、努力が報われやすい分野を優先して教えています。


微積の大問は努力が報われやすい


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?