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「1、2を見てない人もファンタビ3を見てくれ!」と言いたかった。

1. 記事概要と注意点

この記事は「ハリポタシリーズは結構好きだけど、同じ世界観を共有するファンタスティックビーストは見たことがない」という人に向けて

ハリポタもファンタビも好きな人間が
「1、2を見てない人もファンタビ3(公開中の最新作)を見てくれ!」
と主張するために書いたものです。

ハリポタを知らない人がファンタビを楽しむことはできると思うけど、
この記事はハリポタ履修者向けに書いているので少し向いていない。

あと、私の思考回路のバグのせいでちょいちょいハリポタとも関係ない話が出て来てしまうのですが、マジで関係ないのでうまいこと読み飛ばしてください。
ファンタビに日本人は出て来ないよ。


さて、読む前にご了承いただきたいことを3つ挙げます。

注意1 :主観と妄想を多分に含む

何を面白いと思い、何をかっこいいと思うのか。
人によって違うに決まっている。

しかしファンがどのようなところを「いい」と思って作品を見ているのか。
その観点の一つを知ることで親しみを持てることもあると思います。
なので、主観ゴリゴリで書きます。

また、断定口調を取りますが解釈が間違っているところもきっとあります。
あまり婉曲表現を重ねても読みにくいだけなので強く言い切っていますが、自信はないです。


注意2: 1、2のネタバレをする

「3だけでも見てほしい」と主張するために1、2でここまで知っていたらOKという情報を盛り込んだつもりなので、情報は隠していないです。
そこはすみません。

2章までは安全なので、その時点で「ヨシ、ファンタビ見よう!」と決断した方はそこから先へ進まず、作品をお楽しみください。


注意3:1、2のストーリーは書かない

シリーズに横たわるストーリーを簡潔に知る上で、
各回全ての要素が必要なわけではないと感じました。

ネタバレをするものの、各回のメインストーリーには触れきれていないです。
この記事で書かれていない面白いところがたくさんあるので、
「3だけでも見ようかな」ではなく、いずれ1、2も合わせて楽しんでいただけたら何より嬉しいです。

さて、次の章から本編を始めます。
既に敬語に疲れてきたので、以降口調が変わります。

※こちらの記事の説明的記述は一部映画パンフレットを参考にしています。
また、ビジュアルを覚えてもらうため公式のツイートをたくさん引用しています。


2. なぜ「ファンタビ3を見てくれ!」と言わなくてはならないのか

ハリポタを好きな人で「ファンタビを見るか否か」を検討すらしていない人はいないと思う。

ハリポタが大切だからこそ、あの面白さを超えられるのか?同じ魔法界の出来事とはいえ、別の物語を好きになれるだろうか?と考えるのは当然のことである。


1作目タイトルは「Fantastic beasts & where to find them/ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」だ。

知っての人も多い通り、この原タイトルはハリーたちが学んだ指定教科書「幻の動物とその生息地」をそのまま引用している。

舞台は1926年のニューヨーク。
この教科書の著者にして魔法動物の研究者、ニュート・スキャマンダーを主人公にファンタスティック・ビーストシリーズは幕を開く。


1作目リリース時点で「これはハリポタとは全く別物だ」と判断して距離を置いてしまうのも無理はないだろう。

実際、シリーズの観点で見た1作目は、ファンタビの世界への“誘い“と捉えることができる。
ハリーたちの生きる魔法界とは時代が違い、国が違う。
学校を舞台にするのと、大人たちを主人公にするのでは見えてくる世界も違う。

ちょうど賢者の石のワクワク感からはこの先人がバタバタ死ぬこと(泣)も、スネイプからハリーへ向けられた複雑なクソ重感情も想像だにできないように、

1作目はあくまでこのシリーズのモードを示し、キャラクターを理解してもらうのに重点が置かれているように思えた。


また、ハリポタシリーズを見た時と同じように魔法界に魅せられることはあれど、直接ハリポタに繋がる要素はずっと薄かった。

これ単体で見るのならばちょうどタイトル通り、『幻の動物とその生息地』の著者であるイギリスの魔法使いニュート・スキャマンダーがアメリカへ旅してあれこれといったところ。


2作目は「Fantastic beasts The crimes of grindelwald/黒い魔法使いの誕生」。

ダンブルドアと確執のあったグリンデルバルドをタイトルに冠している。

で、こちらを見ていただきたい。

ポスター幅に目一杯、デカデカと描かれているのは死の秘宝である。


そして今春公開の「Fantastic beasts The secrets of dumbledore/ダンブルドアの秘密」。

グリンデルバルド、ダンブルドアが出揃った。
何が起きるのか。交錯する彼らの過去に迫るということ。

そう、若き日の彼らが出会ったのはゴドリックの谷。
そこで起きたのは偉大な魔法使いダンブルドアを形作る悲しく、重要な出来事だった。

死の秘宝ではハリーから離れてダンブルドアの物語が大いに語られた。
しかし、ファンタビではそこへさらに踏み込んで行くことになる。

5部作が予定されているファンタスティック・ビーストの残り2作がどのように物語を展開するのかはわからない。

しかし、3作を見てきて「グリンデルバルドが破れ、ダンブルドアとは決別した」その過程を辿るのではないかと推察することは十分にできる。

ファンタビ1、2を見ないままだとしても、是非最新作を公開している間に死の秘宝でも思い返しながら映画館に向かってほしい。


なぜ「ファンタビ3を見てくれ」と言わなくてはならないのか。

それは、ファンタスティック・ビーストシリーズが単に「魔法動物学者が旅する話」では終わらず、ハリポタファンにとって重要な作品になりうるからだ。

「そんなことはあんたに力説されなくたってタイトル見りゃわかるよ〜ん」という人が多くいるだろう。

それでも、1、2に乗り遅れたからと躊躇っている人の背中を蹴るために、この記事を作成している。


最後に、個人的には、作品一本の面白さは3作目>1作目>2作目。
母は同意してくれた。母は2作目のラストを忘れている調子だったのに面白かったみたい(本当かよ)だから、これから見ようと思う人にとっては大変心強いリコメンドだと思う。

多少シリーズ全体のストーリーへの理解が足りないとしても、これ1本で単純に面白いし、まず3を見に行って、ハリポタの風を感じながら雰囲気を味わうだけでも悪くないのではないだろうか。


3. ファンタビのオススメポイント

ここがいい!というオススメポイントを2点。

1: 戦闘シーンがド派手。

「オブスキュラス」というものが本シリーズの核となる要素の一つだ。

ファンタビ公式ツイッターにオブスキュラスは『力を抑制された魔法族の子どもたちの体内から発生する闇のエネルギーが爆発したもののこと』との説明がある。

オブスキュラスを生む者は、その力を自身でコントロールできない。
子供たちはオブスキュラスに寄生される宿主のような存在である。
そして子供たちの多くはその力に耐えきれず10歳になる前に亡くなってしまう。

しかし、例外的に成長できた少年がいる。クリーデンスだ。(詳細は後述)


ハリー・ポッターシリーズのお好きな戦いを思い出してほしい。

目の前で友人を殺され、死にお辞儀をさせられて臨んだ炎のゴブレットの墓場のシーンだろうか。
不死鳥の騎士団、魔法省のロビーで卓越した2人の魔法使いが炎・水を操る杖を交えた一戦?
みんなで力を合わせて作った巨大な「プロテゴ」の壁を破られてから始まるホグワーツでの最後の戦いも、もちろん最終章に相応しく壮大である。


オブスキュラスを生む者、クリーデンスによる戦闘シーンはそれらを凌ぐ。

抑えきれなくなった彼の怒り一つで線路が勢いよく剥がれ、車は吹き飛び、通りの建物が半壊する。

地下鉄の駅に場所を移しての戦闘シーンでは、オブスキュラスが波のようにうねって壁面を覆い、ついには屋根を突き破り地上に立ち昇った。

1モーションで生まれる瓦礫の量が違う。


そして、そのオブスキュラスと対峙するのは大人の魔法使いたちだ。

コントロールを失い暴走するオブスキュラスと向き合うため、大人たちはビルの屋上から地上へ、あるいはホームから線路の真ん中へと一瞬の移動を繰り返す。

死の秘宝では慌てて「姿くらまし」をして死喰い人から逃れた際に、ロンが「ばらけ」た。
ファンタビでは成熟した大人たちがこの魔法を使いこなしており、その様は非常に疾走感に溢れてかっこいい。

(ニュートがビルの屋上から飛び降りるように足を踏み出し、「姿くらまし」をしたシーンは特にお気に入りのシーンである。)

ダイナミックでスピード感のある戦闘シーンを是非堪能してほしい。
※ここで紹介した描写は主に1作目。


2: 主人公がイケメン

主人公、エディ・レッドメイン演じるニュート・スキャマンダー
か、顔がいい〜〜〜!!!(感謝の絵文字x100000000000個)(偏差値が4の感想)
身も蓋もない感想である。

1作目を見て、あまりのかっこよさに悶絶してとりあえず写真を…と、初めて映画館でパンフレットを買うという経験をしたのは思い出。

単に顔がいいのではなくてもちろんキャラクターがいいわけで、そこにもきちんと言及しておきたい。
せっかく主人公を語る項を立てたので、性格に限らず周辺情報を盛り込んでいく。


ニュートは魔法動物と心を通わせることに喜びを感じているが、
周囲の人々とは中々馴染めないでいる。

魔法動物を軽視し、ハグリッドから距離をとる人たちがいるのを想像して欲しい。同じ境遇だ。

(ホグワーツ・ハッフルパフで学生生活を経験するも、魔法動物によって人の命を危険に晒したため、放校処分を受けた過去を持つのもハグリッドと同じだ。)

この時代の魔法界には、「ノー・マジ(マグルをアメリカではこう呼ぶ)に魔法使いの存在を知られてはいけない」という強い恐れが広がっていた。

魔法動物への迫害はずっと強く、ニュートは当時魔法動物を絶滅の危機から救おうとする唯一の魔法動物学者だった。

人に気に入られようとはせず、自分が正しいと思う行動をとっているのだ。

初めの頃は気にしていなかったけれども、意思や言動の強さではなく誠実さがまず伝わってくる感じ、ハッフルパフだ〜ときちんと伝わってくるキャラクターである。


こうした事情があり、旅先で初対面の人々と出会った時には上手く目を合わせられないシャイな一面を見せる。どことなく挙動も落ち着かない。

対して魔法動物にはそれぞれに合わせて堂々とした対応をとり、慈しみの表情を向ける。
そして、魔法動物を語る際のニュートの目はキラキラと輝く。

このギャップで死ぬ。カワイイネ!!!


冒険を共にしてきた仲間たちとは徐々に打ち解け、3作目ではより強い意思を持って行動するニュートの姿が見られる。

しかし、根底にあるこのキャラクターを覚えておいていただきたい。


◎ポイント

・オブスキュラスのエネルギーがやばい
・ニュートがかっこいい

参考(かわいい)
左:オブスキュラスを生む者、クリーデンスを演じるエズラ・ミラー
右:主人公。魔法動物研究者であるニュート・スキャマンダーを演じるエディ・レッドメイン


4. 1作目 Fantastic beasts and where to find them/ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

主に登場人物の関係性が伝わりそうな部分に絞ってストーリーを解説する。
覚えるべき登場人物は6人(ニュートたち仲間4人、グリンデルバルド、クリーデンス)。

ストーリー

1926年、不可解な現象がニューヨークの街中に爪痕を残し、魔法界がノー・マジに存在を知られようとしていた。(後にオブスキュラスの所業であるとわかる)
ヨーロッパで惨禍を引き起こしたグリンデルバルドは姿をくらましており、危機感が高まっている。

イギリスの魔法使いニュート・スキャマンダーはアメリカを訪れていた。
ここで主に2つの側面から物語が展開される。

1:魔法動物を探す

魔法動物がたくさん詰まったニュートのトランクと、パン屋を開きたいノー・マジ(マグル)であるジェイコブ・コワルスキーのトランクが取り違えられてしまう。

ニュートのトランクから逃げ出した魔法動物を回収するための紆余曲折を経て、ニュート、ジェイコブ、そしてアメリカの魔法使いティナ(クール系闇祓い)とクイニー(姉とは対照的なゆるふわデスクワーカー、人の心が読める)の姉妹が仲間になる。

最終的に、
ニュートの魔法動物は全て無事に保護される。
ジェイコブはパン屋を開ける。
ティナは左遷先から闇祓い事務局に戻る。
クイニーはジェイコブと恋に落ちる。

左からティナ、ニュート、クイニー、ジェイコブ。

クイニーとジェイコブのところだけ太字にしたが、
主人公ニュートとティナもいい感じである。

しかし、素直なクイニー、ジェイコブとは違って対人不器用なニュートとサバサバしたティナなのでもっと淡い。しかしニュートがイギリスに帰る際

「できたら本(幻の動物とその生息地)送ってね」
「ああ、もちろん。いや、やっぱり直接渡しに来ていいかな」

という会話を交わしているので、ここの関係もやはり尊いのである。


2:オブスキュラスを生む者、クリーデンスを守る

オブスキュラスの力を得ようとするグリンデルバルドが、クリーデンスがオブスキュラスを生む者だと気づいた後彼を自陣に引き入れようとする。

ティナは元々孤児であるクリーデンスを気にかけていた。
また、ニュートは魔法動物の研究の一環でオブスキュラスに対する理解があった。
彼らはオブスキュラスを生む者、クリーデンスを保護しようとする。

ここでクリーデンスを巡り、ニュートたち vs. グリンデルバルドの構図が出来上がる。

最終的にグリンデルバルドは逮捕され、オブスキュラスは派手に散って物語は幕を下ろす。


◎ポイント

・グリンデルバルドは逮捕される。
・オブスキュラスであるクリーデンス、消息不明。
・ニュートとティナ、ジェイコブとクイニーの間に淡い恋心


5. 2作目 Fantastic beasts and The crimes of grindelwald/黒い魔法使いの誕生

原題の直訳はグリンデルバルドの罪
邦題に黒い魔法使いの誕生
これは完全にミスリーディングだと感じている。

グリンデルバルドは本シリーズ登場以来ずっと黒い魔法使いとして描かれているし、過去に戻ってその誕生秘話に迫る作品というわけでも、ない。


人物

新たに出てくる人物は何人もいるのだが、話が長大になってしまうのでいくつかの要素を諦めて記述していく。
テセウスだけポジションとキャラクターを押さえておきたい。

テセウス・スキャマンダー
ニュートの兄。
ニュートとは対照的に社交的で感情が表に出やすい。
顔がパーシー・ウィーズリーに似ている。
そして、パーシーと同じく魔法省で順調にキャリアを積んでいる人。
イギリス魔法省の闇祓い局長。
パーシーよりはスマートな印象を与える。
あ、パーシーとは何の関係もないです。

ユスフ・カーマ
アフリカ系の純血家系、上品な魔法使い。
ここも話が込み入っているが、3ではニュートたちの仲間の顔をして登場してきて、きちんとその役割を果たす人なので特に注意を払わなくても大丈夫。

ダンブルドアはみんな知ってる。
リタ・レストレンジは結局死ぬから割愛。
(1、2もちゃんと見る気になったら大事だしその時はちゃんと見て)
あと何とびっくりナギニ(人間の女性)が出てくる。彼女も3には出ないので割愛。


ストーリー

クリーデンス、生きてた!!!!
これにはニュート先生もびっくり。

ノー・マジ(マグル)の孤児院で育ったが実は自分が魔法族の子供であると知ったクリーデンスは、
自らのルーツを探るためにパリに旅立つ。

「自分が何者なのか知りたい」という感情がクリーデンスを強く突き動かし、物語を次の局面に進めるのだ。

大人ばかりのこの作品の中で1人若手の彼。
自身に秘められていた力を知り、自信をつけながらもまだ不安定な部分も多い。


クリーデンスを巡る勢力は三つ巴になった。
①グリンデルバルド「闇の力を我が手に」

②ニュート「クリーデンスを守りたい」
ちなみに、ニュートはダンブルドアの依頼を受けてパリでクリーデンスを探すことになっている。
ニュートにとってダンブルドアは先生であり、友人でもある。

③魔法省(テセウス)「オブスキュラスは危険でありかつ魔法界をノー・マジに晒す恐れがあるので抹殺したい」


感情が揺れ動き、人間関係がギクシャクして、登場人物らの機微がこれでもかと描かれる。
描かれ過ぎてよくわからなくなってくる。(読解力不足)
しかしここでは「記事を読んだ人がそのまま3を見られるように!」という観点から次に繋がる結末を二つに絞って記述する。


1:クリーデンス

パリで探した自身のルーツの候補(リタやユスフが絡む)は潰えた。
しかし、クリーデンスはグリンデルバルドにお前の本当の名は「アウレリウス・ダンブルドア」だと告げられる。

そんな由緒ある魔法界の一族の子でありながらクリーデンスが迫害されて暮らしてきたのは、
魔法界がマグルに隠れて暮らしているせいであるとグリンデルバルドは主張する。

クリーデンス(アウレリウス・ダンブルドア)は、マグルとの全面戦争を目論むグリンデルバルドにつくことを決め、杖を授けられて更なる魔法の力を操るようになる。
(杖の持ち方がちょっと変。弧月逆手持ちか?)

これこそが「黒い魔法使いの誕生」なのではないだろうか。

強い闇のエネルギーに巣食われていた少年が、
自らの意思を持ち行動する黒い魔法使いとして新たに生まれた瞬間である。


2:ニュートの周辺

グリンデルバルドが力をつけるに伴い、クリーデンスをどうするかではなく対グリンデルバルドが最も重要になってくる。

はじめはクリーデンスをめぐり、魔法省に協力することを拒否したニュートだったが、
最終的には兄たちと協力して闇の魔法使いと対峙する覚悟を決める。
スキャマンダー兄弟がかっこいい(感謝の絵文字x500000000000個)(偏差値が4の感想)

マグルのパン屋ジェイコブとティナ・クイニー姉妹も変わらず活躍する。

ジェイコブとクイニーはお互いをとても大切に思っていながら、どこか気持ちがすれ違っていく。
マグルを愛することができない魔法界や彼女を認めようとしない姉ティナに失望し、クイニーはグリンデルバルドについていくことを決めた。

ティナは闇祓いのバリキャリが忙しくなってか3にはあまり出てこないが、
ヒロイン役なことには違いないとここで再度主張しておく。


◎ポイント

・グリンデルバルドは脱獄して信奉者を増やす。
・黒い魔法使い=クリーデンスの闇落ち。
・ついでにクイニーもグリンデルバルドサイドに移ってしまう。


6. いきなり3を見るためのポイント

さて、ここまででシリーズのあらすじと登場人物について簡単に説明してきたつもりだ。

これまでに触れられなかったが、3作目ダンブルドアの秘密を見る前に知っておきたい情報を3つに分けて説明する。

1: この魔法動物だけは覚えておこう!

ファンタスティック・ビーストというタイトル通りにたくさんの魔法動物が活躍するのが本作の特徴だ。
ニュートに「ママだよ〜」と言わしめて私に衝撃を与えたオカミーや、ニュートがアメリカに渡った理由であるサンダーバードなど色々いるが、今回は出てこないのでここではどうでも良い。

二つだけ紹介する。

①ボウトラックルのピケット
緑色の小枝のような容姿の小生物。
ボウトラックル自体の説明は確かハリポタのどこかにもあったはずなのでここでは割愛する。自分で探してほしい。
ピケットはシャイでニュートの胸ポケットに隠れがちなこと、鍵を開けるのが得意な生き物であることだけ頭に入れておきたい。

②ニフラーのテディー
ニフラーは黒いモグラのようで、カモノハシに似た嘴を持つ生き物。
ニュートがテディーに手を焼いているのは、「光り物に目がない」という習性から。
1作目ではジュエリーや金貨に惹かれてニュートから逃げたテディーを追いかけるシーンで、シリーズ通してのパートナーとも呼ぶべきノー・マジ(マグル)のジェイコブとの出会いがもたらされた。

手前でシルバー漁りに勤しむテディー、そしてジェイコブ。


2: グリンデルバルドとクリーデンス

主人公ニュートは3作通じて髪型も服装もほとんど変わらず登場するのに対し、グリンデルバルド、クリーデンスは容貌を大きく変えている。
前2作に覚えがなければ特に問題ないので、適当に読み飛ばして貼り付けた写真だけ見ておいていただきたい。

①グリンデルバルド
ファンタビシリーズ既作3つ、3人の異なる俳優がグリンデルバルドを演じている。シリーズを追っていた人も混乱するところなので、しっかり覚えて劇場に向かいたい。

今回はこちらのおじさん。

グリンデルバルドははじめマクーザの役人グレイブスを名乗って偽りの姿でクリーデンスに接近していた。
よって1作目の大半でグリンデルバルドはコリン・ファレルの演じるグレイブスとして現れた。
1作目終盤に「レベリオ」されてジョニデのグリンデルバルドに交代。
続けて2作目はジョニー・デップが演じるもスキャンダルで降板となったため、
3作目で上記のマッツ・ミケルセンに白羽の矢が立った。

回想シーン等は特にないので、この顔だけ覚えて安心しよう。


②クリーデンス

現時点でファンタビシリーズを回しているのは主人公ニュートではなくこの男ではないか、とも言えるオブスキュラスを生む者クリーデンス。
今回のビジュアルはこんな感じ。(1枚目センター)

大して聞いたことがなく特に似ているわけでもないのだけど、(小林私?)と心の中でずっと呟いていた。はっきりした目鼻立ちに長髪です。

登場時点のクリーデンスは魔法を嫌う孤児院の母の元、極度に萎縮して暮らしていた孤児だった。
ちょうど最近の高山選手みたく重めぱっつんのおぼっちゃまカットで、
一挙手一投足に「怯え」や「迷い」が反映されていた。

自身のルーツをたどると決意した2作目ではさっぱり刈り込まれた髪型になり、自身の力への自覚も表れている。

初めて見た人が長髪クリーデンスのビジュアルにどのようなイメージを持たれるかはわからないが、3作目でのキャラクターは前2作からまた変化が見られるので顔だけ覚えて自然に見ていただきたい。


3: 登場人物の相関図

1作目登場の6人、次いで2作目では新たに兄テセウスを頭に入れるようにお願いしてきた。
ここまで出てきた登場人物を簡単にまとめておく(まとまってる?)。


すごく下手な人がつくった相関図だ…。

友人の矢印は大変なことになりそうなので割愛。
浮いてしまいそうなリタとダンブルドアだけ可哀想なので引いた。
(リタはいなくてもいいかもしれないが)

ティナとダンブルドアに色をつけてないことに含みはない。
ダンブルドアは黄色の4人と同じ側についているが、行動を共にする機会が少ないので。
また、ティナは何度か言及した通り登場シーンが少ない。

また、右上の助手バンティは前作までに登場しているが、
見ればわかると思って特に言及してこなかった。
ここでは一応掲載した。


以上、ここまで押さえておけば1、2を見ないままファンタビ3を見に映画館に足を運んでも楽しめるだろうと思われる情報を詰め込んできた。

稚拙で読みにくい部分が多かったとは思うが、ファンタスティック・ビーストに興味を持っていただけたら幸いだ。

よろしくお願いします。


7. 以下ネタバレを含んで推す

ここまで読んでも「いや、ファンタビはやっぱりないいわ」と思う方がいたら
もう少しだけ弁明の余地をいただきたい。
ファンタビ3で出てきた「これこそは!」というシーンに言及して、推していく。
最新作のネタバレです。

ここまで読んで「ファンタビ3見よう!」という意志を固めた方は、以下を読む必要がない。


読むなよ。




読むなよ。




読むなよ。


さて、ここまでスクロールした「ファンタビ懐疑派」に向けて、以下ではファンタビ3のネタバレを含んだ説明を行って、そういうことならばやむを得ん、と思っていただきたい。
いや、ファンタビ見る気がないのにここまで読み進めた人がもしいたらすごいな。

ファンタビ3のここがハリポタファンに刺さった、というポイントを4点挙げた。物語の核心には迫っていないつもりだ。


ファンタビ3のここが刺さる①ダンブルドア一家

登場するのだ、ダンブルドアが。
弟のアバーフォースが3作目にして初登場。

「この料理アリアナが好きだったな」
「言われなくたって知っているよ。俺だって同じ家に住んでいたんだ」

アルバスとアバーフォースの間でこんな会話が交わされる。
ハリポタが大好きな人が思わず興奮してしまうシーンだ。

ハリポタに直接繋がる要素を前面に押し出してきている3作目。
単に「ハリポタと世界観を共有する別の物語」として存在するのではなく、ハリポタの理解を深める作品になっていることがわかるのではないだろうか。


ファンタビ3のここが刺さる②懐かしの風景

しかも、この兄弟の会話が交わされる場所はなんと、ホッグスヘッドである。

死の秘宝でホグワーツに向けて戻ってきたハリーたちを、死喰い人から匿ったあの場所だ。
ホグワーツへと通じるアリアナの肖像画が置かれ、ネビルたちとの再会を果たしたあの場所だ。

ホッグスヘッドが出てくるということは、そう。
ここへ向かう際にホグズミードの街も映る。(こちらはほんの一瞬)

イギリス魔法界の懐かしの風景を楽しんでほしい。


ファンタビ3のここが刺さる③鏡の中に見えるのは…

ハリポタで出てきた「両面鏡」と同じものかはわからないが、
対になる二つの鏡を通じてコミュニケーションをとる描写が出てくる。

※両面鏡はハリーとシリウス、そして後にハリーとアバーフォースを繋いだ。

「あ!これは進研ゼミに出たところだ!」と思わず叫びたくなるシーンである。

本作品では、誰と誰が鏡の所有主となるのか。これは是非作品を見て確かめていただきたい。


ファンタビ3のここが刺さる④七人のポッター

「あああああああ、これは七人のポッターだ!!!!!!!!!」というシーンが出てくる。

ハリーが成人になりダーズリー家の守りが破れる際、ロン、ハーマイオニーをはじめ6人がハリーに化けて目眩しに手を貸した。

七人のポッターとは何も関係がないのだけれども
確実に、同じ著者に生み出された作品として意図して作られたシーンだ。


ここまで言われたらハリポタファンはもはやファンタビを避けては通れないのではないだろうか。


終わりに

さて、記事を開いた人が前半の章で早々にファンタビ履修を決め、ここまで読み進めた人が少ないことを願うばかりだ。

しかし、そう言ってこの肥大してしまった話を黙って投げ出すわけにもいかない。

記事の最後は感謝とメッセージの反復で締めくくりたい。

読むのは大変骨が折れることだったとは思いますが、最後までお読みいただいた方がいたらありがとうございました。

ファンタスティック・ビースト面白いです。是非ご覧くださいまし!!!

サポートは不要ですのでスキ・コメントをいただけると嬉しいです!✌️😎✌️