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ルカ目当てで始めたor復帰した人が次のルカコミュが実装されるまでに読んでおきたい他ユニットイベコミュ【ネタバレ注意】

本記事は早々に斑鳩ルカ W.I.N.G. コミュの内容について言及しています。
下記公式ツイートのコミュ内容とルカ W.I.N.G. 未読の方は特にネタバレ注意でお願いします。

(上の記事は公式ツイートとほぼ同じ趣旨の内容の note を 5th DAY2 直後に書いています。少しだけ情報量が多いです)

さて、シャニマス 5 周年の大きなコンテンツとしてはやはり斑鳩ルカの加入でしょう。これまでの SHHis コミュと 5th ライブを踏まえて、エイプリルフールを潰してまで着々と公開された『ジ・エピソード』の公開が終わると 2023 年 4 月 2 日についに W.I.N.G. コミュが実装されました。

ただ、W.I.N.G. コミュを読んでみると、思ったより『ジ・エピソード』との間のストーリー、特に 283 プロに加入するまさにその時期の描写がほとんどなされていませんでした。

こうなると、普段のシャニマスの傾向を考えれば、斑鳩ルカの最初のイベコミュでそこに焦点を当てるんだろうなと想像できます。が、じゃあそれまでやることがないじゃないかということになるので、今回はルカきっかけだけどせっかくシャニマスに触れているなら読んでおきたい他ユニットのイベントコミュをいくつか紹介したいと思います。
※SHHis 周りについては最初に引用しているツイートの内容を参照してください。

5周年でも調整をミスした量の鍵(イベコミュ 1 本で基本 8 コミュなので、約 35 本分)がもらえているはずなので、それをぜひ活用し読んでいきましょう。

Catch the shiny tail / イルミネーションスターズ

Pデスクのイルミネコミュの2つ目。
開放されていないと開放されていない感じの別の見え方がしますが、その状態でもクリックすれば下のイベコミュ詳細画面へ入ることができます。
Pデスク経由で見に行くと、Twitter で公開される予告動画を観たり、「あそびかた」で表示されるポエム(?)を読んだりすることができます。アルバム経由より断然情報量が多いのでPデスク経由を強く推奨します。

あらすじ・注目ポイント

なにかと「餃子、パリッとさせたくて」が有名なイベコミュですが、本質はそこじゃないんです。

このコミュの 2 つ前に公開された『オペレーション・サンタ!~包囲せよ283プロ~』でも象徴的に描かれるのですが、櫻木真乃はユニット、そして事務所の「センター」という立場を担うことになります。そうした立場への不安や自信のなさに悩む櫻木真乃が風野灯織、八宮めぐると一緒にその居場所について考えるというお話です。

このコミュは登場人物的にはイルミネコミュなのですが、特に櫻木真乃との会話をする作中のプロデューサー(いわゆる「シャニP」)のセリフや考え方はシャニマス全体で描かれている思想の根幹を支えています。シャニPのアイドルに対する行動を理解する上でその行動原理の軸が描かれるコミュでもあるので、読み物としてのシャニマスをする上ではぜひ押さえておきたい作品です。

あわせて読みたいコミュ

・『オペレーション・サンタ!~包囲せよ283プロ~』

先述の通り少し引用があります。全体としては一般的なアイドルゲームらしいわちゃわちゃクリスマスコミュの部分が多いです。

・「アイドルマスター シャイニーカラーズ」5周年振り返りPV

コミュではないですが、『Catch the shiny tail』を読んだ後に一回観ておくとこのイベコミュの 5 周年を迎えたシャニマス全体における位置づけ・重要度をより理解できると思います。

(「ぐちゃぐちゃに引き裂かれてしまえばいいのに」についてはあんまり関係ないです)

くもりガラスの銀曜日 / イルミネーションスターズ

『Catch the shiny tail』の真下のコミュ。

あらすじ・注目ポイント

『Catch the shiny tail』は全体枠として、イルミネ枠の紹介になります。

実はシャニマスって宗教で、大きな軸として「他者理解」と「赦しと救い」の二つがあると考えています。

この『くもりガラスの銀曜日』はイルミネ内での他者理解のあり方をすごく優しく描く連作短編となっています。ライブをすることもなければ、仕事現場もほとんど描かれることがなく、イルミネとシャニPの日常を過去と現在を対比しながら描かれるコミュです。

アルストロメリアの『薄桃色にこんがらがって』などがよく取りざたされる2020年イベコミュ群ですが、コミュ読み人間を観察すると『銀曜日』を好きという人が多いように感じるぐらい、知る人ぞ知るコミュとなっています。

寝る前やちょっといい感じの紅茶を買った休日のお昼に読んでほしいコミュになります。

あわせて読みたいコミュ

・『線たちの12月』

ルカ関連コミュとして既読かと思いますが、『線たちの12月』では「他者からの見え方、他者への見せ方」がテーマになっています。一見『くもりガラスの銀曜日』のテーマとは逆説的なように感じてしまいますが、実はこれらは共存しうる思想になっているところに注目です。

余談

『くもりガラスの銀曜日』の思想が好きすぎてシャニマスつくってみた企画で小物を作りました。

かいぶつのうた / アンティーカ

2023年4月8日時点での最新のアンティーカコミュ。あらすじは読む前と読んだ後それぞれのタイミングで必見。

あらすじ・注目ポイント

これまでのハロウィンイベントではシャニPが過労の末(?)異世界へ行って、担当アイドルによく似た登場人物と繰り広げる夢みたいな物語が続いてました。しかし、この『かいぶつのうた』で 4 年目にして(一瞬そのことには触れられはするものの)異世界ものの要素がほとんどないイベントコミュとなりました。

有名なクッキーとタイアップ企画となるハロウィンライブをすることになるのですが、ライブを含めた一連の企画を演出監督の御子柴とそのアシスタントの雨竜がアンティーカと一緒に活躍するお話です。いわゆるネームドのモブで、アンティーカ以上にこのイベントコミュの中心人物といっていいぐらい御子柴と雨竜の姿が丁寧に描かれていきます。

多くを語ってしまうとこのコミュの核心に触れてしまうので非常に説明が難しいのですが、このコミュはアンティーカがこれまで享受してきた「赦しと救い」を他者へ向けて優しく差し伸べるような内容になっています。読み物として本当によくできているので、ぜひ腰を据えて読んでみてください。

あわせて読みたいコミュ

・アンティーカ:ファン感謝祭

アンティーカのことをよく知らない、という人はとりあえず感謝祭を押さえておくと関係性やテーマの大枠が見えてくると思います。

階段の先の君へ / 放課後クライマックスガールズ

3つ目の放クラコミュ

あらすじ・注目ポイント

事務所近くの商店街の節分イベントに参加することになる放クラのイベントコミュです。

放クラのコミュの軸には「限りのある『今』という時間」と「応援すること・されること」の 2 つがあるのですが、このコミュはそれら両軸が主に西城樹里視点で綺麗に描かれています。読み終えた後に各話のコミュを合わせて読むとまた感動がひとしお。

また、放クラ結成最初期については文献が少なく、このイベコミュはその貴重な文献の一端を担っています。

あわせて読みたい

・【茜色セレンディピティ】園田 智代子

5周年振り返り PV で文脈と関係なく引用されていたカードイラスト。ショップ内でプチセレクションチケットと交換可能。

放クラの結成最初期を描く貴重な文献です。西城樹里の理解を深める上でも必読。

Your/My Love letter / アルストロメリア

かなりしっかりとしたマーダーミステリーのエイプリルフールコミュと同時実装された『Your/My Love letter』

あらすじ・注目ポイント

このイベントコミュまでで在り方がかなり確立されたアルストロメリアが登場する群像劇コミュです。アルストの 3 人とシャニPも他の登場人物(社会人や先生、学生など)が同列に描かれながら、アルストとそのほかの登場人物、さらにはそのほかの登場人物同士の関係性を包括的に提案するコミュとなります。

このコミュ読んだ人はだいたい泣いています。実装時期も狙って 4 月にしているように感じますので、特に新生活が始まった人は 4 月中に読んでみましょう。

あわせて読みたいコミュ

・大崎甜花:Landing Point 編コミュ

SHHis で G.R.A.D まで攻略済みだと思うので、Landing Point は開放されていると思います。

大崎甜花の Landing Point コミュは、それまでのコミュで一貫して描かれていた「頑張る」ということを他者へ投げかける際にはどうするべきなのかということを哲学するコミュとなっています。

『Your/My Love letter』の終盤での大崎甜花の印象的なセリフに繋がるところも大きいので余裕がある方は是非読んでみてください。

if(!Strayright) / ストレイライト

5個目のストレイコミュ

あらすじ・注目ポイント

二面性がテーマであるストレイライトですが、作中ゲームで明確に 3 人を意識してデザインされたキャラクターが登場するゲームの舞台版にストレイが起用されることになります。

いわゆるプリパラ的な仮想空間でもう一人の自分になるということがテーマとなるゲームコンテンツなのですが、登場人物の現実世界と仮想世界のそれぞれでの性格が黛冬優子、和泉愛依のアイドルの側面と普段の側面が逆転するように反映されたキャラクターとなっています。この意味で「真逆」な役を演じることになる舞台を通じて、タイトルにある通り「もしストレイライトでなかったらどうなっていたか」を考えるコミュです。

2022 年のイベントコミュは CD が P@NORAMA シリーズと評されるように「多角的な視点」と「もしもの可能性」の要素がそれぞれのイベントコミュでテーマとして掲げられていました。このイベントコミュでは両方描かれつつ、「もしもの可能性」についてより踏み込んで描かれています。5th ライブもこれらの 2 つのテーマの延長でしたね。

あわせて読みたいコミュ

・ストレイライト W.I.N.G. 編

「もしストレイライトでなかったら」を描くので、やはりアイドルになるところから結成までの流れというのはぜひ押さえておきたいですね。

・Straylight.run()

ストレイライトの結成コミュです。『if(!Straylight)』を読む前に W.I.N.G. と『Straylight.run()』を読んでおくことを推奨します。

天塵 / ノクチル

ノクチルの最初のイベコミュ。

あらすじ・注目ポイント

幼馴染 4 人ユニットが動き始めようとする時期を描く最初のノクチルイベントコミュ。時系列で追っていくと、それまでと比べてかなり異色で、今となってはまさに「ノクチルらしさ」の原形がそのまま表現されているコミュになっています。

SNS でも有名な人が多く所属するユニットですが、その関係性の一端をぜひ捉えてみてください。

あわせて読みたいコミュ

・ワールプールフールガールズ

絶賛イベント開催中の最新のノクチルコミュになるので詳細は控えますが、ノクチルというアイドルユニットはどのようにあり続けるのかということを鮮やかに提示するコミュです。

5th ライブへの回答になっている部分もかなりあるので、5th ライブを観た人はぜひこちらも読んでおきましょう。

最後に

今回紹介したコミュはメインだとイベントコミュだけに限られていますし、カードコミュに至っては 1 枚しか触れていません。良くも悪くも読むべきものが多いシャニマスなので、今から始めた人はやることがなくなることは当面の間ないはずです。

また、コミュを読む上で、文字面を追うだけの表層的な部分だけでなく「そのコミュで伝えたいことは何か」を考えながら読むと、間違いなく生活が豊かになると思います。宗教勧誘っぽくなってしまうのですが、さまざまなコミュを読み進めることで、人との関わり方について優しい気持ちを持てるようになったり、アイドルを通じて抱え込んでいた気持ちを赦すことができるようになったりします。

単なるアイドルゲームではなく、生き方を考えるきっかけとしてシャニマスを楽しんでみてください。

おまけ

SHINY CORD というシャニマスについて語らう非公式 discord サーバーがあります。私自身まだ参加して間もないですが、コミュ語り企画があったり、グレフェスについては多くの知見を持った人たちが集まっています。

シャニマスに関することやそうでないことをわちゃわちゃと共有する空間なので、興味があったらぜひ参加してみてください。


CDかシャニマスのフェザージュエルに濃縮還元されるサポート