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子育てとリモートワーク

シフカでは現在も完全リモートワークを継続中です。コロナ禍のリモートワークという環境のもと、子育て真っ盛りのパパ・ママ社員はどのように奮闘しているのでしょうか。

小さめのお子さんを持つパパ・ママ社員にざっくばらんに聞いてみました。

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今回話を聞いたのは次の三人です。

二児のお父さん:ディレクター的な立場のデザイナーで、13歳と11歳のお子さんがいらっしゃいます。アウトドア大好きな活動派。

二児のお父さん:デザイナーで、9歳と4歳のお子さんがいらっしゃいます。お子さんの元気がありすぎて困るという贅沢な悩みを抱えている様子。

一児のお母さん:イラストレーターで、1歳4ヶ月のお子さんがいらっしゃいます。産休から復帰したばかり。今回の話を聞くにあたり「私だと子育ては新米すぎる」と遠慮していましたが、一番「旬」な時期ですよね。


リモートワークでの子育ては?

リモートワークになったことで、子育てはどう変わったのでしょうか。いきなり本題を聞いてみたところ、「子供と関わる時間が圧倒的に増えた」という回答がありました。

毎日の通勤時間が無くなったことで生まれた時間的な余裕。これが子育てにも大きな影響を及ぼしていました。

オフィスへ通勤していたときは、例えば時間外対応が必要になったときは帰宅すると既に子どもたちが寝ており、朝の30分しか会えない日もあったと言います。

それが、朝は子供を学校や保育所に送り出せる。一緒に晩ごはんを囲める。寝付くまで一緒にいられる。何かあったときにも、子供の言い分をゆっくり聞いてあげられる。どれも日常的な一コマですが、子供とのかけがいのない時間が共有できているということでもあります。

また、時間的な余裕が出てくれば「家のこと」にも目を向けられるようになります。家事は炊事や洗濯といった「わかりやすい家事」以外にも、子供が脱ぎ散らかした靴下を拾って集めるといったような小さなタスクの積み重ねがあると実感した、というコメントもありました。いわゆる「名もなき家事」の重要性に改めて気づけたということですね。

共働きのご家庭では、奥様の仕事が忙しくなることで子供の生活リズムが崩れてしまうことがあったそうです。大事な仕事が修羅場になると、どうしてもお子さんに少し待ってもらう形になってしまい、結果として食事や就寝の時間が遅くなってしまうのはよく分かります。それだけ奥様が負担してくれていたんですね。リモートワークになった結果、余裕のあるほうがフォローできるようになり助かっているとのこと。

リモートワークであっても業務時間中は離席しないのが当然ですが、それでも「いざ何かあったときは子供の元に駆けつけられるという安心感」が心に余裕を持たせてくれるので、結果として業務に集中できているという意見もありました。

子供がまだ小さいご家庭だと、お子さんが急に熱を出した時にサッと保育所へ迎えに行ける事もメリットだそうです。オフィスにいるときなら、急遽早退して電車に飛び乗ることになっていたはず。

他にも分かりやすい例として「保護者会などに出やすい」というコメントも。例えば自宅から徒歩10分の学校で13時から始まる1時間の行事に参加するとなると、オフィス通勤の場合は休暇を取る必要があったそうです。それがリモートワークなら2時間抜けるだけで作業に復帰できるので、効率を落とさず業務が継続できるとのことでした。

そういう意味では、リモートワークが主流になると休暇も日単位から時間単位で考えることがメインになってくるのかもしれません。


リモートじゃなかったら?

リモートワークじゃなかったら、子育てはどうなっていたのでしょうか。

上述のようなリモートワークの恩恵を受けた子育てをしている身からすると、リモートワークじゃない親御さんの大変さは想像以上に思えます。実際に、子育てとフルタイムの勤務を両立するのが難しくて会社を辞めたデザイナーが知り合いにいるとの報告が複数人から出てきました。

また保育所のお迎えを考えてフルタイムを諦めて時短勤務にしたり、最近高騰する保育所の費用面がネックで預けることができず、仕事の方をリタイアしたママさんもいるそうです。これには「ゼロ歳児保育は特に費用が高くなりがちかも」という声や、「地域でも違うのかも」「二十年前は数千円だった、給食まで出て有り難かった」という外野のコメントも出ていました。

別のお母さんはお子さんが小学生になってやっと仕事に復帰できる目処が立ったものの、その頃には正社員の枠が無いという状況で希望が叶わなかったという例もあったとのこと。

「自分もリモートワークじゃなかったら保育所に朝7時半からラストまで預けることになる。それならフルタイムは諦めて時短勤務にして、朝に本の一冊でも読んであげたい」というコメントが印象的でした。


デメリットは?

では、リモートワークでの子育てにデメリットは無いのでしょうか。

子供と接する時間が増えたことで悩みや考えなければならないことが増えたという意見がありました。でも、これはリモートワークだから発生した状況ではなく、オフィスに通勤していたときは時間が足りず「見えてなかった」だけ。それに気づくことが出来たという意味ではこれもメリットだという結果に。

お父さんが常に家にいることが子供のストレスになっているかも、という報告もありました。オフィスに通勤しているときは、子供が昼間に起こした問題を帰宅後に叱ることがあったそうです。でも問題を起こしてから時間が経過しているので、子供の方はなんで怒られているのか余り理解できていない様子。今は現場を押さえられるので怒られる理由も明瞭です。ただ、学校ではあまり怒られていないせいか、「自分を叱る父が常に自宅にいること」がストレスになっている…というちょっと自虐の入った推測でした。

結局、子育てに関してはこれといったデメリットは見当たらないようです。


リモートで良かった!

コロナ禍に端を発するシフカのリモートワーク移行でしたが、結果としてオフィス通勤とリモートワークの両方を体験できたことはラッキーだったと言えるでしょう。それまでは「想像の中のリモートワーク」と比べるしかありませんでしたが、こうして実際に体験することで実感として比較することができました。

そして、その比較できた結果として「リモートワークは子育てに多大な好影響がある」ということになりました。

リモートワークは会社には負担となる部分もあるはずですが、それでも継続してくれている現状には感謝しかありません。

社員としてもこの環境で頑張って結果を出していくことで、リモートワークが会社の負担にならない未来を目指すべきとの認識で参加者の意見も一致しました。

オフィスよりも目の届かない分「労働した時間」では評価しきれなくなり、成果がシビアに求められるようになっていくことでしょう。働く側もそのことをしっかりと意識しておく必要があります。

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いかがでしょうか。今回はリモートワークと子育てについて、パパ・ママ社員に聞いてみました。

オフィス通いで残業続きの方々が、季節の移り変わりとともに子供が大きくなっていてビックリした…なんていう話も聞いたことがありますが、リモートワークだとお子さんと一緒に成長できる嬉しさがが伝わってくる聞き取りになりました。

ちなみに、お話を聞いている中で出てきたお子さんとのエピソードは「リモート会議中に子供がそっと自分で焼いたクッキーを差し入れてくれた」「親がやっていることに興味を持つので、作業中に膝に乗ってこようとする」「ペンタブのペンを放り投げられ行方不明になった」といった微笑ましいものがありましたよ。

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