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2018 承認欲求に流されないために。

あけましておめでとうございます。
今年もマイペースで、考えたこと、経験したこと、感じたこと、綴っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

今日は最近、何かと話題の「自称コンサルタント」や「起業女子」について経験したこと、調べてわかったことをまとめておきます。

フリーランスになって、いろいろな方と知り合う機会に恵まれ、「自由に生きる」「時間に縛られない」「主婦でありながら稼ぐ」などのキーワードをセールストークに、様々な「起業コンサルタント」がいることに驚きました。

私は、実際にコンサルティング会社でバックオフィスとして働いていたことがあるので、当初コンサルタントと聞いた時、「すごいな、M&A、財務、システム、法務などの専門知識と、コンサル経験を積んだ方たちが、こんなにたくさん個人の起業コンサルティングに参入しているのか」と驚いたのですが、SNSでそういう方たちと繋がっていくうちに、そんな方達は、専門的な経験を積んだ訳ではなく、協会やグループなどの団体なり「講師」から教えを請け、ほぼ似たパターンで投稿やブログ、メルマガを展開していることに気づきました。

起業コンサルティングと聞けば、私自身は、税務・会計・事業計画・法務まわりのサポートやホームページ作成などを具体的にサポートしてくれるものだと思っていたのですが、「セルフブランディング」「SNSでのお友達や読者増加」「集合写真」「自撮り」を展開し、ブログやSNSに投稿、メルマガ誘導がメインのようです。

ある団体の方からイベント出店のお誘いが来た時に、キレイなママさんや女性たちからお友達リクエストの嵐が来て、「なんじゃ、この現象は!」と思いつつ、まぁ素敵な方とお友達になれるのならいっか、と承認していたら、いつの日か、私のタイムラインは、その人たちの投稿で埋め尽くされました。

ある会合に出た人たちが、お互いがお互いをタグ付けした投稿が次々と上がってきて、実際の友人の投稿が埋もれがちになって、うーん・・・と考えずにいられませんでした。

お互いに講座やイベントに参加し合って、投稿し合って、タグ付けし合ってる・・・これ、ビジネスなの?

純粋に分からなかったので、このグループは一体、どんな団体で、どんな対象で商売をしているところなのか調べてみました。(新興宗教とかだったら嫌だしね)

会員は女性のみ、SNSのお友達を1000人に、ブログ(アメブロ)の読者登録を500人を目標に、リクエストは女性のみに、と謳うその団体の発案者は、なんと若い男性。試しに他の似たようなグループも調べてみましたら、やはりそちらも発案者は男性でした。どちらも表立っては出てこず、一つは会員制度を、もう一つはメルマガ会員方式を取っていました。男性が女性、特に主婦をメインターゲットにすることに、個人的にはうっすら不信感を感じてしまうのですが、こういった「セミナー」をビジネスのスキームとして考え出すのは男性の方が得意なんだろうなと一般論として思います。

じゃあ、発案者が女性だといいの?OKなの?という話でも当然なく、子宮系、スピリチュアル、自己啓発、いずれもブログを読むと、「自分の思うままに」「そのままの自分を受け止める」「お金のブロックがあるから入ってこない。だからブロックを外そう」的な文言を、それぞれのカラーで展開している。冷静に、俯瞰的に見られれば、入り込むことはないけれど、もし心が弱っている時に読んだら、耳に心地よく、痛んだ傷にも優しい言葉ばかり。

そして、ほとんどの場合、セミナー料が、「恐ろしく」高い。私には目玉が飛び出る額。弱った心には優しい言葉、の一方で、容赦ない高額。ものすごい二面性。

コンサルティングを名乗る割には、専門知識に脆弱性が感じられるサポート内容、どちらかというと「コーチング」に近い感じ?自撮りについては、絶世の美女でもない限り、いい年の大人にはなくても良い(ない方が良い)と思う。

というところまでは見えてきて、じゃあ、無駄なお金を使わないために、本物か偽物を見極める基準は?と考えてみた。

例えば、女性の一人起業をスクール形式でサポートし、卒業生がそれぞれの専門性で企業からの依頼を受けてお仕事をされている、企業のスポンサーがついて教室を展開しているなど、実績を積んでいる団体。

イベントスペースに魅力的な講座を展開したり、主婦・女性の力を最大限に活かした提案を企業様にされる機会を提供している経営者。

インチキじゃないかを見分ける鍵は、身も蓋もない言い方になってしまうが、企業 (to B)向けにも安定的に仕事ができているかどうかではないかと思います。

折しも、宮部みゆきの「ペテロの贖罪」を読み、いつの時代にも詐欺まがいなことをして大儲けしようとする輩は必ずいて、時代によってターゲットが変わってるだけなのだということを理解できた。サラリーマン時代はそんなことに考えを巡らせる時間がない分、恵まれていたとも言える。そして、都内のある自治体に勤めていた高校時代の先輩には、「キラキラ系起業に疲れ果てたママがたくさんいる」と教えてもらった。

人の「変わりたい」「挑戦したい」気持ちを否定するような気持ちは毛頭ない。
むしろ、私はその気持ちをボールとアロマテラピーを通して応援したい。
そして、私自身も、目標も、変わりたい気持ちも、常にある。

ただ、この気持ちを利用して、薄っぺらい内容で、人のお金をむしり取ろうとする、不誠実な輩が常にいることは心に留めて、自分自身が納得する、信じられる指導者やリーダーを見つけてもらう手助けになれば嬉しいです。

さらに言えば、そもそも誰かに教えを請おうが請うまいが、自分で行動し、地道にトライ&エラーを繰り返す、この作業以上のマジックアンサーはないと思い、私も道半ば、「子ども最優先」を守りながら、地味に活動しています。

個人的には、今、メインターゲットになっている「子育て主婦」の方へ、

’’「このままで終わりたくない」と思ってるなら〇〇しよう ’’

的に勧誘するのは、本気でやめて頂きたいと思います。

あなたのそれは、クライアント本人とご家庭に支障なく、何十年後も続けられるビジネススキームですか?と。未来ある子どもたちが、親である私たち自身の承認欲求を満たすために、影響を受けないように願います。

今年もマイペースで、楽しい一年にして行きたいと思います。

読んで下さった方も素晴らしい一年となりますように。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。



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