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パジャマを脱ぎ捨て町に出よう(ふりかえり卵巣がん日記 #87)

いくつかの運動を習慣化した、というお話を前回しました。そこで補足的に「習慣化」するまでの道のりを今回は書こうと思います。基本グータラ、かつ無駄を愛する私がライフハック的なことを綴るなんておこがましいんですが…

まさにアサメシ前

「何かを習慣化しようとしたら、まずはそのための時間を確実にキープするのが第一歩」と、聞いたことがあります。そして「その時間を固定するといい」とも。なるほどたしかに。時間なきゃ何もできませんもんね。で、まずは「朝、起きぬけに運動する」と決めました。いったん仕事とか雑事がスタートすると運動は後回しになりそうだったので「気になることはサッサとやっちまおう」と。

…なんて言うと、テキパキしたしっかりさんみたいですが、ご承知の通り私はそんなタイプじゃありません。腰が重くて面倒くさがり屋だし、意志もまぁ弱いほう。けど、健康でいたいという思い...端的に言えば「再発したくない」という思いは自分にハッパをかける理由としてじゅうぶんボリュームのあるものでした。「夏までに3キロやせてノースリーブのワンピを着こなしたい」みたいな動機とは、こんな私でも本気度が違う(いや、ゴメンナサイ、そういったダイエットに命がけな方もいらっしゃるとは思いますが)。「いくらマジメに運動したところで、なるようにしかならない。けど、できるだけのことはやっておきたいよね」と。ここはけっこう真剣だったんですね。

でもな〜朝はダラダラするものだよね〜と囁く私も、もちろんおりました。なんせ、病気前は起きてからもパジャマで過ごす時間がとても長かったものですから。基本的に早起きではありましたが、自分の体と一体化したような、ヌクヌクしたパジャマの心地よさったら…まだまだこれと離れたくない〜と、忙しい時は起きてすぐパジャマのまま仕事(これがリラックスできて良いのだ)、一段落したところで、やおら紅茶をいれてトーストを焼き、朝食。朝ドラ見て和んでから、やれやれどっこいしょと歯磨き、洗顔...と、ここまでずっとパジャマでした。この流れは20年…いやもっとか...若いときから身に染み付いてきたもの。これを変えるなんてできるのか?と自分を疑いましたが、なぜかこれは結構簡単にクリアできました。(お酒は完全にやめられないのに、これが楽勝だったのは自分でもちょっと不思議ですが)

起きたら「エイッ」とすぐ着替えちゃう、で着替えちゃったからには仕方ない、運動しよう、と。これまでより3、40分は早く起きるようにして、季節の良いときはウォーキング、暑かったり寒かったりのときはヨガ…のように、体を動かしました。スタート時期が春で、暖かかったのもタイミング的に助けられました。真冬だと、最初の起床→着替えの時点で負荷がちょっと重くなりますもんね。

Apple Watchよ、ありがとう

習慣化のためには「やってよかった」と思える快適さや楽しさ、実際にトクした感覚など「見返り」があるといい的な話もよく聞きますね。早起き&運動には、そういった実感も付いてきたことも功を奏したんだろうと思います。早起きは三文の得とはよく言ったもので、朝の清々しい空気の中で体を動かすのは単純に気持ちいいものでした。まだ人気のない町をのびのびウォーキングするのも気分いいし(運動スタート時はコロナ渦スタート時でもあり、在宅ワークになったためジョギングを始めたっぽい人ともたびたびすれ違ったり、それも仲間がいる感覚でよかった)、ようやく理解できつつあるヨガで体を動かすのも新鮮でした。あとはやっぱり「こうやって運動してるから、私、大丈夫!」と思える安心感がいちばんのリターンだったのかなぁと思います。

そして、そうです、Apple Watch。この存在もとても大きいです。運動すればそれが「アクティビティ」として計測され、画面上の輪っかがクルンと閉じる…今更ですがホント、この仕組みはすごいです。心理的に「この輪っか閉じたい」と思うもんなんですよね。そしてApple Watchからの「うずらさん、よく頑張りましたね!」などのほめ言葉。子供だましのように思えるこれが、意外にもかなり嬉しかったりする….ほめられたり、時にはお尻を叩かれたり、励まされたり。買うときは「すぐ飽きちゃうかもしれないけど...ちょうど安くなったとこだし、ダメ元で」と、万歩計として使えれば上々のつもりだったのが、使えば使うほどバディ感が増すApple Watch。睡眠の計測も頼りになるし、もう、すっかり私の生活の中で無くてはならないものになりました。

ついでに。Apple Watchがそうであるように、「習慣をこなす」という行為も見える化すればヤル気につながるかな?と、運動スタート時からしばらくは「習慣アプリ」も使いました。多種多様なものがあるけど、私が使ったのは「Today」というアプリ。(これもApple Watchのようにクルンと輪っかが閉じるスタイルでした。達成感をサポートしてもらえました)こういった便利なものにも助けられつつ、運動は生活の一部となり、今では朝体を動かさないと気持ち悪い…と感じるまでになりました。ふーん、運動大っ嫌いな私がねぇ…。小学生のころの私が今の私を見たらさぞ驚くことでしょう。

と、こんなふうに生活を少しずつ変えつつ、経過観察はこのまま続くのか…と思いきや、最後にひとつハプニング勃発となりました。なかなか終わらぬ「ふりかえり日記」(笑)。この続きは次回に。(つづく)



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