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思ったより治療費はかからないかも(ふりかえり卵巣がん日記 #09)

 そりゃ、知らないオバサンがダラダラと病気のこと話すの聞いても、面白くないですよね...というわけで「今回はこんなこと書きました」を、最初にメモしておきます。ご興味あれば、よかったら見てください。
(もともと、自分のために記録を残しておきたい、という気持ちからスタートしたので、人から見たら「んなこと、どーでもいいわ」ってことも、コマゴマ書きたくなっちゃうんですよね...)

----  今回のお話  ----
◇ ベッド代、高額療養費制度のこと
◇ 入院モードに入り、いろいろ買い始めます

----  ちなみにこれまで  ----
8年前に発症したチョコレート嚢胞(卵巣の子宮内膜症)が、卵巣がんになってしまいました。去年のことです。そこから今までを振り返って書いています。前回は大学病院で手術することになった、というところまで。
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さて、手術を前提に治療を進めることとなり、診察1日目は、健康診断的な各検査をまわりました。そして最後に入院予約の手続きです。

大きい病院だから、入院待ちの患者もいっぱい(婦人科だけでも100人くらい手術待ち!)なのでもう、最初から手続きしちゃうんですね。この手続きすることで長い列の最後に並ぶ、みたいな感じかな。

受付をしてちょっと待つと、名前が呼ばれました。「入院のご案内」というパンフレットをくれて、それを見ながら説明を聞きます。
入院中必要なものや、パジャマのレンタルなど一般的な説明に加えて「限度額適用認定書」についても教えてくれました。これを申請して発行してもらえば、入院費用の支払いが「自己負担額限度額」までになると。

医療費が高額になったら、決められた一定の額以上は払わなくていいよ、というこの制度。民間の医療保険に入ってなかった私には命綱でした。支払う金額は申請する人の所得金額によって違うけど、もっとも収入が少ない人の枠なら(私もたぶんこの枠内かな?)医療費がどんなに高額になっても(保険適応内なら)月額35,400円(しかも4回目の支払いからは、さらに安い24,600円)ですみます。よかった。日本の保険制度よ、ありがとう。まぁ、でも、いっぱい稼いだ年(あんまり無いけど)にはいっぱい払ってるしな〜国民健康保険料...なんてことはこの際置いといて。

そして「お部屋はどうしますか?」と。もう部屋も決めちゃうのか。もちろん大部屋希望です。値段表を見ると、大部屋は0円。え、そうなの?ホテルに泊まるみたいに、医療費とは別に部屋代は大部屋でもかかるかと思ってました。あぁ、よかった。

がん(だとしても)は、とりあえず骨盤内には広がっていないようだし、お金も思ったよりかからないっぽいし、まずは一安心、といったところ。
母も同じ気持ちのようで「おいしいものでも食べて帰ろうか」と、天ぷらランチをして(さらに甘味屋にはしごしてあんみつも食べ)それぞれの帰路につきました。
「私は千鳥ヶ淵を散歩してから帰るね」(ちょうど桜が見頃でした)と1人でスタスタと行ってしまう母。この母のノンキさというか、あまり心配してないふうな態度はこの後もずっと変わらず、これにはずいぶん気をラクにさせてもらいました。(もちろん、意識的にそうしてた部分が大きいでしょうけど)

家に着いた私は、「あとは粛々と入院準備を!」と、まずは張り切ってパジャマをネットで探してみます。お手頃で着心地良さそうなダブルガーゼのパジャマを見つけて「あ、これいいじゃない、これにしよう」と3着ほどポチりました。入院予約をしたら、正真正銘の病人に認定されたような気分。すっかり入院モードです。ここからしばらくは、入院のための買い物に熱心に時間を割いてしまいました。(つづく)

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