【夏休み3日目】手帳をリセットした
文房具オタクがよく陥るジレンマに、「ノートは"相棒の一冊"を持って満足したいのに、いいものをたくさん知っている故に何冊も使いたくなってしまい理想像からどんどん遠のく」というのがある。
私も例にもれず、一元化された手帳に憧れながらも予定とTODOと日記を別々にアナログで管理していた。予定管理にはコンパクトな手帳が便利、日記を書くには綺麗なノートが最適だし、別々に参照できた方がまとまって見栄えもいい。
特に能率手帳ゴールドとトラベラーズノートが大好きで、常に愛を語るのにやぶさかではない。
能率手帳ゴールドはサイズ感、表紙の手触り、機能性、紙質が全て揃った至高の手帳で、トラベラーズノートは使えば使うほど味が出る、カスタマイズ性が無限の最高なノートだ。万年筆を使えば書くのも楽しくなる。
どちらも最高で大好きなのだが、それぞれ各用途に最適であるゆえに足りない部分もあった。
各手帳の持つ良さにこだわって、それらにがんじがらめになり執着心を抱く自分が嫌になって、一旦全部やめることにした。
こないだ読んだ本に”選択肢が多いと幸福度が下がる”という事が書いてあった。選択肢が多いと選ばなかった選択に後悔したり、期待値が増す分ガッカリ感も増すそうだ。
そこでポイントを次の3つに減らすことにした。
1. ドイツでもすぐ手に入る
2. 十分なサイズとページ数
3. スケジュール帳
日本でしか買えないような文房具はもったいなさがあるので、世界中で手に入るもの。個人的には小さい手帳が大好きだが、全て1冊で受け止められるA5程のサイズ。そしてバレットジャーナルも大好きだが、自由度が高すぎて幸福度を下げそうなのでスケジュール帳とした。
するとモレスキンとロイヒトトゥルムのみが残った。
ロイヒトトゥルムはバレットジャーナルに適していると一躍有名になったドイツのノートで、モレスキンに比べて紙質がいい。万年筆を使っても裏抜けしない。
が、今回は7月始まりがあるモレスキンの18ヶ月ダイアリーを選んだ。
紙質もサイズもページ数も正直好みではないのだが、なぜか最高の書き心地の手帳たちを使っていた頃より心は軽い。不自由な中でカスタマイズしてやろうという気になって逆に楽しい。
こうして一旦文房具から自由になった夏休みのある日であった。
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