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リアルなままにファンタジー

記念すべき投稿、第一回です。この絵は海辺に住んでいる少年が漂流物を探す絵本の見開き一ページ目。私は自分が絵本を創作する前は、長新太さんや井上洋介さんなどののびのびした筆の線の絵に憧れていたはずなのに、いざ自分が描いてみると、いつの間にかスケッチ風のリアルな絵柄になってしまい、自分でさえ、あれ?なんでこんな絵になってるんだろう、と思う事がある。あるものを見えるままに描いてゆく方が、キャラクターに感情移入できる気がしてきて描きやすいのだ。

この絵を描いていた時も、こんなふうに、海沿いに住んでいる少年が奇麗な海をバックに漂流物に思いをはせる…こんな想像力あふれる少年いるかな、いてくれたらいいなあ、いやきっと何処かにいるだろう、なんて思いながら描いていたが、今日、なんと、実際に会うことが出来た。その方Tさんは紀伊の海辺近くに住み、漂流物を探す少年だったそうだ。自分の描いた理想が現実の人としてお会いできて、不思議な思いがした。そしてTさん、は今日が誕生日でした。Tさんお誕生日おめでとうございます。

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