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【本】『普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門』の感想を書いたら、私なりの日本版FIREを語ることになった。

noteのコンテスト#読書の秋2021 の課題図書の中にまだ読んだことがないFIRE関連の本があったので読んだ感想を執筆することにしました。

今回の記事で<伝えたい事>
★本書はFIRE初心者で、体系的に知識を得たい人には絶対オススメ
★中級者には新たな学びは少ないが、個人的に知識が浅かったFIRE後の税金について解説
★50代以降のFIREが現実的と推奨されているので鵜呑みにしないで欲しい
★「サイドファイア」「バリスタファイア」という選択肢について

本の構成

1章:FIREの基本
2章:もっと、もっと、もっと稼ぐ
3章:1円でも貯蓄額を増やすために節約する
4章:貯めたお金をできるだけたくさん増やす
5章:FIREのために絶対必要な知識
6章:FIREを実行する3つのパターン
7章:FIREに成功したあとのメンテナンス術

本の構成

基本を学んだあとに、稼ぐ⇒貯める⇒増やすの構成、そして最後に達成後のメンテナンスについて述べられています。とても体系的にまとめられているので読みやすい印象でした。

個人的にオススメの読む順番としては
1章⇒5章⇒2章⇒3章⇒4章⇒6章⇒7章 です!

学び

本書は入門編ということもあり、新しい学びというのは少なかったです。ただし、とても体系的にまとめられていて、共感できる部分は多かった印象でした。そのため初心者の方にはオススメしたい1冊です。

その中でも避けていたFIRE後の税金の話について第7章で触れられていて、体系的にまとめられていたのは新たな学びとなりました。

本書の中ではFIRE後に整理するべきお金として
「もらえるお金」「かからなくなるお金」「ずっとかかるお金」の3軸についてまとめていたので、そちらを下記図にしてみました。

本の構成2

反論(著者の考える日本版FIRE)

50代でのFIREが現実的という推奨
本書の中ではFIREについてのみ語られていて、さらに実現可能ラインとして50代後半からのプチリタイアといったちょっとだけ早くリタイアする方法を推奨するような記載がありました。

しかしそれは本当なのでしょうか?

まず、FIREを5つに分解する考え方があります。
※それぞれの詳細はこちらが分かりやすかったので参照下さい。

Fat FIRE  (ファット・ファイア)
  ⇒贅沢な生活もできる経済的自由
Lean FIRE (リーン・ファイア)
  ⇒倹約・ミニマリストな生活であれば経済的自由
Coast FIRE (コースト・ファイア)
  ⇒経済的自由は手にしているがやりがいから働き続けている
Side FIRE  (サイド・ファイア)
  ⇒副業など少し働いたお金+不労所得で経済的な不安がなくなる
Barista FIRE (バリスタ・ファイア)
  ⇒アルバイト+不労所得で経済的な不安がなくなる

実は本書で語られているFIREとは「Fat FIRE」と「Lean FIRE」の事のみを指していて、他のFIREの形については述べられていないのです。

ここからは私意になりますが、きっと共感頂けると思っています。

「side FIRE」や「barista FIRE」を語らずして、日本版のFIREを語れるでしょうか? 否。

統計的にも日本人は勤勉でまじめな性格とされています。そんな日本人が「FatFIRE」など完全なリタイアを達成して遊びつくす生活を送り続けるでしょうか?きっと一時的には楽しいかも知れませんが正直数年もたてば飽きてくるのがオチでしょう。本書内でもFIREを達成しても結局再度働く人が多いと述べられています。

結局、人はやりがいや刺激を求めて仕事をすることを求めてしまうのです。

それなのになぜあなたはFIREを求めるのでしょうか?
それは「好きなことで仕事がしたい」「やりたくないことをやらない生活がしたい」という欲望があるからではないでしょうか?

全く働きたくない訳ではないが、時間に縛られず自分の裁量で仕事ができる環境を求めるのであれば最初から完全なリタイアを目指すのではなく、「side FIRE」や「barista FIRE」を目指してみれば金銭的なハードルも下がり、より現実味が帯びてくるのではないでしょうか。

この「side FIRE」「barista FIRE」を目指し⇒「Fat FIRE」「Lean FIRE」「coast FIRE」は結果的になった形として捉えて欲しいです。

というのが私の意見になります。

以上が『普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門』を読んで私があなたにお伝えしたかった内容です。

#読書の秋2021 #普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門


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