日記祭準備日記 11月中旬 引き算

入稿は終わった。となると、次は日記祭のブースをどうするか。文フリを見に行ったり、BONUS TRACKに行って現地の雰囲気を見たり、たまたまBONUS TRACKの模型も見たり。遠くから見て見つかるではなくて、目線を落とした先で、何か気になるかも。そう思ってもらえるといい。伝えたい情報はたくさんあるけど、それをグッと堪える。

刷り上がった「といきづくたび」は暖かみのある感じになった。うん、いいんじゃなかろうか。

11月11日

文フリ。日記祭でどう売ろうかをずっと考えながら回る。とても綺麗な写真が使われた本を見て、自分が作った本のことを思う。売るなんてことは考えずに撮った写真、それで良いのだろうか。
値付けについても考える。日記祭では1冊1000円で売ろうと思ってる。お釣りもめんどくさいので。しかしもう少し下げた方が、手に取ってもらえる可能性は上がるのだろうか。
届いて欲しいまだ見ぬ人に届くためにはどうすればいいだろう。今回の文フリで、元々知っていた訳ではなく買わせてもらったのって、"胃弱辛拉麺"とか"ポテサラ"とか"コンクリート"とか、その一言で本の内容や魅力が伝わるものだった。
一方、タイトルからパッと何かが分かるかというとそうでもない。表紙も削ぎ落としたものにしていて情報は少ない(まぁ、これは絵が描けたり、デザインできないから、そうならざるを得なかった面も多分にあるのですが)。パラパラとめくってみて、すぐに魅力が伝わるというのも難しいだろう。
何日分か読んでみて分かる温度感のようなものも日記の魅力だと思う。全体の魅力を一瞥で伝えるようにすることが出来るのかという、矛盾に直面する。日記に出てくる固有名詞を列挙したパネルみたいな何かを作るかとも思ったけど、そのゴテゴテ感じはあまり好きではない。難しい。

下北沢BONUS TRACKへ。レイアウトをどうするかのイメージを膨らませたかった。

やっぱりここでゴテゴテしたものを出すのは合わない。
ディスプレイ用に本を立てかけるのも果たしてどこまで効果があるのかと考える。遠くからの視認性には有効だろう(下図①)が、果たしてそれがどこまで効果があるのか。文フリで俺は基本的に下を向いて、目の前のブースしか見てなかった。すると、下図②のように少しだけ角度をつける台があった方がよいのではなかろうかとか考える。

たまにやりたくなる雑な図解

雑貨屋をウロウロする。良いアイデアは浮かばず。長い散歩をしながら帰った。

11月12日

ホームセンターへ。日記祭の飾りつけ用に何かないかを探しに行く。ピンとくるモノが見つからない。黒板に使えそうな黒い金属の板がないかなぁと思ったけど、そんなものはなかった。そんなものは世の中の一体どこに売っているのか。
今のとこピンと来たのは昨日雑貨屋で見つけた、チェコ軍が昔使っていた天秤。しかし、これを飾ってどうなるんだろうとも思う。

寺田倉庫の建築模型を保管展示する倉庫を見に行った。日記祭が開催されるBONUS TRACKの模型もあった。運命めいたものを感じなくもない。模型を見ながら、そこに自分がいる場面のストーリーを考える。やはり最小限の装飾でいいんじゃないだろうか。それより、自分が着る服を考えた方がいい気がしてきた。

帰宅。19~21時で荷物配送を依頼していた。申し訳ないと思いつつ、20時に家に着く。郵便受けに不在票は入っていない。よかった。その後すぐ荷物が届く。配送のおじさんがいい笑顔をしていて、別に受け取れなくてもいいやと思っていたことを申し訳なく思った。
日記本を受け取った。うん。いいサイズ感。写真は若干荒いが、これが限界だろう。

11月13日

日記祭の準備。飾りつけをどうすればいいか考える中で、多くの情報を店先の一瞬で伝えるにはどうすればいいのかという矛盾に困っていた。多くの情報を一瞬で伝えることはやはり難しく、事前に伝えるしかないと思い至る。ということで、日記祭準備の日記を作ることにした。まずは、日記祭とそこで出す本について言及があった過去の日記の抜粋をまとめた日記を。それから先どうするかはまだ決めていない。

11月18日

文フリで買った日記本を読んで衝撃を受ける。こんなにも、頭では割り切れないことを曝け出しているのか。面白いという言葉で表すことではないんだが、面白すぎる。この本いくらで売られてたっけと思って調べたら300円だった。待ってくれ、自分の本の値付けがグラつく。

日記祭用の飾りつけを探しにフラつく。こういうところのが何かピンと来るものあるんじゃないか?と昔ながら金物屋さんに入り、見ていたら、何探してますか?と聞かれる。何かを探しているんだけど何を探しているかは分からないので、口籠った後に大丈夫ですと言って、そそくさと出てきてしまった。相当恥ずかしかった。

そこから長い散歩。住宅街の中をカネコアヤノを歌いながら歩く(迷惑である)。
日記祭で本を置く台はワインのコルクを使えばいいんじゃないかと閃く。よしそうしよう。しかし、家で全然飲まないので、コルクをどう確保するか。
後はホワイトボード的なのをどうするか。黒い素朴な金属板がいいんだがとぼんやりとしたイメージはある。なかなか具体的なイメージにならない。ふと気づいた。山田ワインのいつも蹴飛ばしてしまう看板だ!

これでブースのイメージは大体固まってきた。後は調達だ。

11月19日

渋谷のDULTONへ。黒板と値札を入れるちっちゃい金属を買った。これをペイするくらいは売らねばという気持ち。

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